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夜番
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よばん
ふりがな文庫
“
夜番
(
よばん
)” の例文
すぐ
其
(
そ
)
の
晩
(
ばん
)
、
辻
(
つじ
)
の
夜番
(
よばん
)
で、
私
(
わたし
)
に
恁
(
か
)
う
言
(
い
)
つて、
身
(
み
)
ぶるひをした
若
(
わか
)
い
人
(
ひと
)
がある。
本所
(
ほんじよ
)
から
辛
(
から
)
うじて
火
(
ひ
)
を
免
(
のが
)
れて
避難
(
ひなん
)
をして
居
(
ゐ
)
る
人
(
ひと
)
だつた。
間引菜
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
表通りで
夜番
(
よばん
)
の
拍子木
(
ひょうしぎ
)
が聞える。
隣村
(
となりむら
)
らしい犬の遠ぼえも聞える。おとよはもはやほとんど洗濯の手を止め、一応
母屋
(
おもや
)
の様子にも心を配った。
春の潮
(新字新仮名)
/
伊藤左千夫
(著)
領主
其
(
その
)
書面
(
しょめん
)
見
(
み
)
ようわ。これへ。……して、
夜番
(
よばん
)
を
呼起
(
よびおこ
)
した
伯
(
はく
)
の
侍童
(
こわらは
)
とやらは
何處
(
どこ
)
に
居
(
を
)
る?……こりや、
其方
(
そち
)
の
主人
(
しゅじん
)
は
此處
(
このところ
)
へは
何
(
なに
)
しにわせたぞ?
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
ちこちに
夜番
(
よばん
)
の
拍子木
(
ひょうしぎ
)
聞えて空には銀河の
流
(
ながれ
)
漸く
鮮
(
あざやか
)
ならんとするになほもあつしあつしと
打叫
(
うちさけ
)
びて
電気扇
(
でんきせん
)
正面
(
まとも
)
に置据ゑ
貸浴衣
(
かしゆかた
)
の
襟
(
えり
)
ひきはだけて胸毛を
矢はずぐさ
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
夜番
(
よばん
)
の室から外に出ようとしますと、気のせいか、どっかで物を壊すようなゴトゴトバリバリという音がします。
赤外線男
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
▼ もっと見る
長谷川町
(
はせがわちょう
)
の木戸の
側
(
わき
)
に居た番太郎は江戸ッ子でございます、名を
喜助
(
きすけ
)
と云って誠に
酒喰
(
さけくら
)
いですが、妙な男で
夜番
(
よばん
)
をする時には堅い男だから鐘が鳴ると
直
(
すぐ
)
に拍子木を持って出ます
政談月の鏡
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
夜番
(
よばん
)
の爺さんを叩き起し、出入商人の御用聞きを引きつれて来るもの、一々を記していては際限がないが、それらの聞込みや問答からは、読者に伝えて置かなければならぬ程の
悪魔の紋章
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
夜番
(
よばん
)
のために
正宗
(
まさむね
)
の名刀と
南蛮鉄
(
なんばんてつ
)
の
具足
(
ぐそく
)
とを買うべく余儀なくせられたる家族は、
沢庵
(
たくあん
)
の
尻尾
(
しっぽ
)
を
噛
(
かじ
)
って日夜
齷齪
(
あくせく
)
するにもかかわらず、夜番の方では
頻
(
しき
)
りに刀と具足の不足を訴えている。
マードック先生の『日本歴史』
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
やがて
燈火
(
あかり
)
を
持
(
も
)
った
人
(
ひと
)
がわせて、
墓
(
はか
)
を
發
(
ひら
)
かうと
爲
(
し
)
やしゃるやいな、
御主人
(
ごしゅじん
)
は
劍
(
けん
)
を
拔
(
ぬ
)
かしゃれました。それで
僕
(
わたくし
)
は
走出
(
かけいだ
)
して
夜番
(
よばん
)
の
衆
(
しゅう
)
を
呼
(
よ
)
びました。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
先
(
ま
)
づは
重疊
(
ちようでふ
)
、
抗
(
むか
)
つて
齒向
(
はむか
)
つてでも
來
(
こ
)
られようものなら、
町内
(
ちやうない
)
の
夜番
(
よばん
)
につけても、
竹箒
(
たかばうき
)
を
押取
(
おつと
)
つて
戰
(
たゝか
)
はねば
成
(
な
)
らない
處
(
ところ
)
を、
恁
(
か
)
う
云
(
い
)
ふ
時
(
とき
)
は
敵手
(
あひて
)
が
逃
(
に
)
げてくれるに
限
(
かぎ
)
る。
間引菜
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
「見届けるって、
夜番
(
よばん
)
でもするのかい」
坊っちゃん
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
したが、
夜番
(
よばん
)
の
置
(
お
)
かれぬうちに
別
(
わか
)
れませうぞ、マンチュアへ
往
(
ゆ
)
かれぬやうになってはならぬ。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
私
(
わたし
)
は、
安直
(
あんちよく
)
な
卷莨
(
まきたばこ
)
を
吹
(
ふ
)
かしながら、
夜番
(
よばん
)
の
相番
(
あひばん
)
と、おなじ
夜
(
よ
)
の
彌次
(
やじ
)
たちに
此
(
こ
)
の
話
(
はなし
)
をした。
間引菜
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
「
御安心
(
ごあんしん
)
なさいまし、
大丈夫
(
だいぢやうぶ
)
でせう。」といふ
所
(
ところ
)
へ、
濱野
(
はまの
)
さんが、
下駄
(
げた
)
を
鳴
(
なら
)
して
飛
(
と
)
んで
戻
(
もど
)
つて、「づか/\
庭
(
には
)
から
入
(
はひ
)
りますとね、それ、あの
爺
(
ぢい
)
さん。」といふ、
某邸
(
ぼうてい
)
の
代理
(
だいり
)
に
夜番
(
よばん
)
に
出
(
で
)
て
十六夜
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
“夜番”の意味
《名詞》
夜間の当番。
夜間に夜回りなどの番をすること。
(出典:Wiktionary)
夜
常用漢字
小2
部首:⼣
8画
番
常用漢字
小2
部首:⽥
12画
“夜番”で始まる語句
夜番頭