“よばん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
夜番71.4%
四番14.3%
八晩7.1%
四番室7.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
表通りで夜番よばん拍子木ひょうしぎが聞える。隣村となりむららしい犬の遠ぼえも聞える。おとよはもはやほとんど洗濯の手を止め、一応母屋おもやの様子にも心を配った。
春の潮 (新字新仮名) / 伊藤左千夫(著)
このとほり、三番さんばんめので、かっきりとれて、四番よばんめのから、あたらしく、おなかたちをくりかへしてゐます。それで、はじめかへうたといふ意味いみで、旋頭歌せどうかづけられたのでありました。
歌の話 (旧字旧仮名) / 折口信夫(著)
八日ようか八晩よばんの間、若日子の死がいのそばで楽器をならして、死んだたましいなぐさめておりました。
古事記物語 (新字新仮名) / 鈴木三重吉(著)
少時しばらくして一人そのを立出で、泰助の潜みたる、四番室よばんの前を通り行くを、戸の隙間すきまよりのぞき見るに、厳格いかめしき紳士にて、年の頃は四十八九、五十にもならんずらん。
活人形 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)