冷却れいきやく)” の例文
また鎔岩ようがん次第しだい冷却れいきやくしてるとどんな成分せいぶんのものも流動りゆうどうがたくなり、其後そのご固形こけい岩塊がんかい先頭せんとう岩塊がんかいえて前進ぜんしんするのみである。
火山の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)
其後そののち數年間すうねんかん春夏しゆんかさい折々をり/\おこなふにぎざりしが、二十五六さいころもつつるにおよび、日夜にちや奔走ほんそうさい頭痛づつうはなはだしきとき臥床ふしどきしことしば/\なりしが、そのさいには頭部とうぶ冷水れいすゐもつ冷却れいきやく
命の鍛錬 (旧字旧仮名) / 関寛(著)
彼等かれらほとん冷却れいきやくしようとしつゝある肉體にくたいいづれの部分ぶぶんかにうしなはれんとしてほつちりとそのおもかげめて青春せいしゆん血液けつえきの一てきにはかいて彼等かれら全體ぜんたい支配しはいかつ活動くわつどうせしめたかとおもふやうに
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
腦髓なうずゐや、視官しくわん言語げんご自覺じかく天才てんさいなどは、つひにはみな土中どちゆうはひつてしまつて、やが地殼ちかくとも冷却れいきやくし、何百萬年なんびやくまんねんながあひだ地球ちきうと一しよ意味いみもなく、目的もくてきまはくやうになるとなれば
六号室 (旧字旧仮名) / アントン・チェーホフ(著)
もし鎔融状ようゆうじようのまゝのものが地上ちじようちるさい、ある程度ていど冷却れいきやくしてゐたならば、空中旅行中くうちゆうりよこうちゆう回轉運動かいてんうんどうのためにつたかたち維持いじし、そのまゝ、つむがた鰹節形かつぶしがた皿形樣さらがたよう火山彈かざんだんとなり
火山の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)
冷却れいきやくしてのち飛散ひさんするとすれば、高尚かうしやうなるほとんかみごと智力ちりよくそなへたる人間にんげんを、虚無きよむより造出つくりだすの必要ひつえうはない。さうしてあたかあざけるがごとくに、またひと粘土ねんどくわする必要ひつえうい。あゝ物質ぶつしつ新陳代謝しんちんたいしやよ。
六号室 (旧字旧仮名) / アントン・チェーホフ(著)