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八
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はち
ふりがな文庫
“
八
(
はち
)” の例文
そうして釣竿を右と左と
八
(
はち
)
の字のように
振込
(
ふりこ
)
んで、
舟首
(
みよし
)
近く、
甲板
(
かっぱ
)
のさきの方に
亙
(
わた
)
っている
簪
(
かんこ
)
の右の方へ右の竿、左の方へ左の竿をもたせ
幻談
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
あの
廣々
(
ひろ/″\
)
とした
富士
(
ふじ
)
の
裾野
(
すその
)
には、
普通
(
ふつう
)
の
登山期
(
とざんき
)
よりも
少
(
すこ
)
し
遲
(
おく
)
れて
八
(
はち
)
九月
(
くがつ
)
の
頃
(
ころ
)
には、
殊
(
こと
)
に
美
(
うつく
)
しい
秋草
(
あきくさ
)
がたくさん
咲
(
さ
)
きます。
森林と樹木と動物
(旧字旧仮名)
/
本多静六
(著)
八
(
はち
)
ヶ峰というのは、鹿島槍ヶ岳と五竜岳との間にある山稜の一大断裂に名付けられた称呼であって、峰とは呼ばれているが実は隆起した地点ではない。
八ヶ峰の断裂
(新字新仮名)
/
木暮理太郎
(著)
米「こう遣ってはア命を助かりまして達者で居りますも旦那様のお蔭で、一日でも旦那様のお噂ばかりして…
鹿
(
か
)
の
八
(
はち
)
おい、
彼
(
あ
)
の時お目にかゝった旦那様」
松の操美人の生埋:02 侠骨今に馨く賊胆猶お腥し
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
産所すなわち山陰地方でいうハチヤ或いはハチと同類で、越中でトウナイというのもつまりは「
十
(
とう
)
無
(
な
)
い」で、「
八
(
はち
)
」ということを避けた隠し言葉でありましょう。
特殊部落の成立沿革を略叙してその解放に及ぶ
(新字新仮名)
/
喜田貞吉
(著)
▼ もっと見る
即
(
すなは
)
ち
初期微動繼續時間
(
しよきびどうけいぞくじかん
)
の
秒數
(
びようすう
)
に
八
(
はち
)
といふ
係數
(
けいすう
)
を
掛
(
か
)
けると、
震原距離
(
しんげんきより
)
の
凡
(
およ
)
その
値
(
あたひ
)
が
粁
(
きろめーとる
)
で
出
(
で
)
て
來
(
く
)
るのである。
地震の話
(旧字旧仮名)
/
今村明恒
(著)
「
八
(
はち
)
さア」百姓女はホッとしたように息をついて、「お、小浜の旦那が死んでるだアよ」
青服の男
(新字新仮名)
/
甲賀三郎
(著)
でも、三十五氏はまだいいが、
三十六
(
みそろく
)
、三十
七
(
しち
)
、三十
八
(
はち
)
、それから三十
九
(
く
)
はをかしい。
三十五氏
(旧字旧仮名)
/
長谷川時雨
(著)
しかしいつか知らず識らず芸術的衝動に支配される
熊
(
くま
)
さんや
八
(
はち
)
さんは亡びないね。
続野人生計事
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
そこで
平岡
(
ひらをか
)
は
八
(
はち
)
の
字
(
じ
)
を
寄
(
よ
)
せて、庭の模様を眺め
出
(
だ
)
したが、不意に語調を
更
(
か
)
へて
それから
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
大概お
総菜
(
そうざい
)
など、朝は、しばのお汁、中飯に
八
(
はち
)
ハイ豆腐か、晩は
鹿尾菜
(
ひじき
)
に油揚げの煮物のようなものでそれは
吝
(
つま
)
しいものであった(
朔日
(
ついたち
)
、十五日、二十八日の三日には魚を付けるのが通例です)
幕末維新懐古談:17 猫と鼠のはなし
(新字新仮名)
/
高村光雲
(著)
うね/\と
薄
(
うす
)
く
光
(
ひか
)
る
水
(
みづ
)
二
条
(
すぢ
)
、
影
(
かげ
)
も
見
(
み
)
えない
船脚
(
ふなあし
)
の
波
(
なみ
)
に
引残
(
ひきのこ
)
されたやうなのが、
頭
(
あたま
)
丸
(
まる
)
く
尖
(
とが
)
り
胴
(
どう
)
長
(
なが
)
くうねり、
脚
(
あし
)
二つに
分
(
わか
)
れて、たとへば(
号
(
これ
)
)が
横
(
よこ
)
の(
八
(
はち
)
)の
字
(
じ
)
に
向合
(
むかひあ
)
つて、
湖
(
みづうみ
)
の
半
(
なかば
)
を
領
(
りやう
)
して
浮
(
うか
)
び
出
(
で
)
た
十和田湖
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
おそらくこれもやはり「
八
(
はち
)
」と云う言葉を隠して、半分の「四ツ」と云ったのではないかと思われる。
賤民概説
(新字新仮名)
/
喜田貞吉
(著)
お
前様
(
まえさま
)
ア丹波屋で
飯
(
まんま
)
アたべて居たが、雨たんと降らねえうち段々人が出て来たが、まだ沢山客が
無
(
な
)
えうち
己
(
うら
)
と此の
鹿
(
か
)
の
八
(
はち
)
と
斯
(
こ
)
う
斜
(
はす
)
けえに並んで飯たべて居ると、お前様ア斯う並んで酒え呑んで
松の操美人の生埋:02 侠骨今に馨く賊胆猶お腥し
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
その「
八
(
はち
)
」の語を隠して、
十
(
とお
)
に足らぬ「
十無
(
とおな
)
い」だと、隠語で云ったのが本であろう。
賤民概説
(新字新仮名)
/
喜田貞吉
(著)
“八”の意味
《数詞》
八(はち)
二の三乗、即ちやっつを表す数。七の次で九の一つ前。8。
(出典:Wiktionary)
八
常用漢字
小1
部首:⼋
2画
“八”を含む語句
七八
八歳
八月
七顛八倒
八卦
尺八
七八歳
八幡
八百万
四方八方
八方
八尾
八間
八頭
忘八
八百屋
八重
黄八丈
十八番
八朔
...