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不如意
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ふによい
ふりがな文庫
“
不如意
(
ふによい
)” の例文
御墨附が無事だつたのは、不幸中の幸ひですが、手元
不如意
(
ふによい
)
の赤井左門が、
八所借
(
やところがり
)
をしたところで、二千兩といふ大金の工面が付きません。
銭形平次捕物控:003 大盗懺悔
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
御用
(
ごよう
)
の
趣
(
おもむき
)
餘
(
よ
)
の
儀
(
ぎ
)
にあらず、
其方達
(
そのはうたち
)
も
豫
(
かね
)
て
存
(
ぞん
)
ずる
如
(
ごと
)
く
豆州
(
づしう
)
御勝手許
(
おかつてもと
)
不如意
(
ふによい
)
につき、
此度
(
このたび
)
御改革
(
ごかいかく
)
相成
(
あひな
)
る
奉行
(
ぶぎやう
)
の
儀
(
ぎ
)
、
我等
(
われら
)
相談
(
さうだん
)
の
上
(
うへ
)
にて、
杢
(
もく
)
汝
(
なんぢ
)
に
申付
(
まをしつ
)
くるぞ
十万石
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
宥
(
なだ
)
め
家内
(
かない
)
和合
(
わがふ
)
致さるゝ
樣
(
やう
)
成
(
なさ
)
るべし
不如意
(
ふによい
)
の事は及ばずながら此長兵衞
見繼
(
みつぎ
)
申さんと
利解
(
りかい
)
を
述
(
のべ
)
けれどもお常は一
向
(
かう
)
得心
(
とくしん
)
せず又七事菊と
忍合
(
しのびあひ
)
情死
(
しんぢう
)
爲
(
なさ
)
んとせしを
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
畢竟
(
つまり
)
売捌
(
うりさばき
)
の方法が
疎略
(
そりやく
)
であつた
為
(
ため
)
に、
勘定
(
かんじやう
)
合つて
銭
(
ぜに
)
足
(
た
)
らずで、
毎号
(
まいがう
)
屹々
(
きつ/\
)
と
印刷費
(
いんさつひ
)
を
払
(
はら
)
つて行つたのが、
段々
(
だん/\
)
不如意
(
ふによい
)
と
成
(
な
)
つて、
二号
(
にがう
)
おくれ三
号
(
がう
)
おくれと
逐
(
おは
)
れる
有様
(
ありさま
)
硯友社の沿革
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
併
(
しか
)
し、近頃は世の不景氣と共にそれさへ
不如意
(
ふによい
)
になり、到頭五左衞門の望むまま、お秋を奉公に出して、少しばかり
纒
(
まとま
)
つた金を貰ひ、それで
銭形平次捕物控:099 お篠姉妹
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
▼ もっと見る
豆州
(
づしう
)
が
御勝手
(
ごかつて
)
不如意
(
ふによい
)
なるは、
一朝一夕
(
いつてういつせき
)
のことにはあらじを、よしや
目覺
(
めざま
)
しき
改革
(
かいかく
)
は
出來
(
でき
)
ずとも、
誰
(
たれ
)
も
汝
(
なんぢ
)
の
過失
(
あやまち
)
とは
謂
(
い
)
はじ、
唯
(
たゞ
)
誠
(
まこと
)
をだに
守
(
まも
)
らば
可
(
か
)
なり。
十万石
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
去
(
さる
)
二日
出
(
で
)
之
(
の
)
書状
(
しよじやう
)
到來
(
たうらい
)
いたし
委細
(
ゐさい
)
拜見
(
はいけん
)
致し候
偖々
(
さて/\
)
其方にても段々
不如意
(
ふによい
)
との
趣
(
おもぶ
)
き
蔭乍
(
かげなが
)
ら
案事
(
あんじ
)
申候
右
(
みぎ
)
に付御申
越
(
こし
)
の
娘儀
(
むすめぎ
)
出府
(
しゆつぷ
)
致されべく候吉原町にも病家も有
レ
之
(
これあり
)
候間
宜
(
よろ
)
しき先を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
「驚くよ、八五郎が馬を曳いて來たつて、暮れ以來お手許
不如意
(
ふによい
)
で、兩と
纒
(
まと
)
まつた金はあるめえよ、なアお靜」
銭形平次捕物控:180 罠
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
海
(
うみ
)
へ
投込
(
なげこみ
)
歸
(
かへ
)
りしゆゑ此事知る者なかりしが
固
(
もと
)
より同氣
相求
(
あひもとむ
)
る者ども故是より折々は
出會
(
いであひ
)
けるに兩人とも三吉に金子を多く
取
(
とら
)
れしかば
勝手向
(
かつてむき
)
不如意
(
ふによい
)
になりしより今一度
大稼
(
おほかせ
)
ぎを
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
眞田家
(
さなだけ
)
の
領地
(
りやうち
)
信州
(
しんしう
)
川中島
(
かはなかじま
)
は、
列國
(
れつこく
)
に
稀
(
まれ
)
なる
損場
(
そんば
)
にて、
年々
(
とし/″\
)
の
損毛
(
そんまう
)
大方
(
おほかた
)
ならざるに、
歴世
(
れきせい
)
武
(
ぶ
)
を
好
(
この
)
む
家柄
(
いへがら
)
とて、
殖産
(
しよくさん
)
の
道
(
みち
)
發達
(
はつたつ
)
せず、
貯藏
(
ちよざう
)
の
如何
(
いかん
)
を
顧
(
かへり
)
みざりしかば、
當時
(
たうじ
)
の
不如意
(
ふによい
)
謂
(
い
)
はむ
方
(
かた
)
無
(
な
)
かりし。
十万石
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
不
常用漢字
小4
部首:⼀
4画
如
常用漢字
中学
部首:⼥
6画
意
常用漢字
小3
部首:⼼
13画
“不如意”で始まる語句
不如意勝