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貧民
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ひんみん
ふりがな文庫
“
貧民
(
ひんみん
)” の例文
この一例をもってみても
諸色
(
しょしき
)
が上がるの下がるの、米価が
騰貴
(
とうき
)
したために
貧民
(
ひんみん
)
が
困
(
くる
)
しむの、あるいは暴徒が起こるの
自警録
(新字新仮名)
/
新渡戸稲造
(著)
しかしながら一方から考えると実にチベットは
残酷
(
ざんこく
)
な制度で、
貧民
(
ひんみん
)
はますます
貧
(
ひん
)
に陥って苦しまねばならぬ。その貧民の苦しき状態は僧侶の貧学生よりなお苦しいです。
チベット旅行記
(新字新仮名)
/
河口慧海
(著)
この公用とは
所謂
(
いわゆる
)
公儀
(
こうぎ
)
(幕府のことなり)の
御勤
(
おつとめ
)
、江戸
藩邸
(
はんてい
)
の諸入費、
藩債
(
はんさい
)
の利子、
国邑
(
こくゆう
)
にては
武備
(
ぶび
)
城普請
(
しろぶしん
)
、
在方
(
ざいかた
)
の
橋梁
(
きょうりょう
)
、
堤防
(
ていぼう
)
、
貧民
(
ひんみん
)
の救済手当、藩士文武の
引立
(
ひきたて
)
等、これなり。
旧藩情
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
こゝに
近
(
ちか
)
き
西禅院
(
さいぜんゐん
)
の
童僧
(
どうそう
)
通
(
とほ
)
りかゝり、
唐詩選
(
たうしせん
)
にておぼえたる
蛾眉山
(
がびさん
)
の文字を
読
(
よみ
)
、これは
唐土
(
から
)
の物なりときゝて
貧民
(
ひんみん
)
拾
(
ひろ
)
ひて持かへり、さすがに
唐土
(
から
)
の物ときゝて
薪
(
たきゞ
)
にもせざりしに
北越雪譜:06 北越雪譜二編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
伝ふるところによれば、日本国中の学校の
数
(
すう
)
は、世界中のどの国の学校の数よりも多いといふことである。且つまた、農夫並びに
貧民
(
ひんみん
)
さへ、少くとも読むことは出来るといふことである。
日本の女
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
▼ もっと見る
文学者
(
ぶんがくしや
)
は一の
社会問題
(
しやくわいもんだい
)
なり、
貧民
(
ひんみん
)
が、
僧侶
(
ばうず
)
が、
娼妓
(
しやうぎ
)
が
社会問題
(
しやくわいもんだい
)
となれる如く。
為文学者経
(新字旧仮名)
/
内田魯庵
、
三文字屋金平
(著)
「
應
(
おう
)
」は
普通
(
ふつう
)
の
乞食
(
こつじき
)
と
齊
(
ひと
)
しく、
見
(
み
)
る
影
(
かげ
)
もなき
貧民
(
ひんみん
)
なり。
頭髮
(
とうはつ
)
は
婦人
(
をんな
)
のごとく
長
(
なが
)
く
伸
(
の
)
びたるを
結
(
むす
)
ばず、
肩
(
かた
)
より
垂
(
た
)
れて
踵
(
かゝと
)
に
到
(
いた
)
る。
跣足
(
せんそく
)
にて
行歩
(
かうほ
)
甚
(
はなは
)
だ
健
(
けん
)
なり。
容顏
(
ようがん
)
隱險
(
いんけん
)
の
氣
(
き
)
を
帶
(
お
)
び、
耳
(
みゝ
)
敏
(
さと
)
く、
氣
(
き
)
鋭
(
するど
)
し。
蛇くひ
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
こゝに
近
(
ちか
)
き
西禅院
(
さいぜんゐん
)
の
童僧
(
どうそう
)
通
(
とほ
)
りかゝり、
唐詩選
(
たうしせん
)
にておぼえたる
蛾眉山
(
がびさん
)
の文字を
読
(
よみ
)
、これは
唐土
(
から
)
の物なりときゝて
貧民
(
ひんみん
)
拾
(
ひろ
)
ひて持かへり、さすがに
唐土
(
から
)
の物ときゝて
薪
(
たきゞ
)
にもせざりしに
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
これは
界隈
(
かいわい
)
の
貧民
(
ひんみん
)
の
兒
(
こ
)
で、つい
此
(
こ
)
の
茗荷谷
(
みやうがだに
)
の
上
(
うへ
)
に
在
(
あ
)
る、
補育院
(
ほいくゐん
)
と
稱
(
とな
)
へて
月謝
(
げつしや
)
を
取
(
と
)
らず、
時
(
とき
)
とすると、
讀本
(
とくほん
)
、
墨
(
すみ
)
の
類
(
るゐ
)
が
施
(
ほどこし
)
に
出
(
で
)
て、
其上
(
そのうへ
)
、
通學
(
つうがく
)
する
兒
(
こ
)
の、
其
(
そ
)
の
日
(
ひ
)
暮
(
ぐら
)
しの
親達
(
おやたち
)
、
父親
(
ちゝおや
)
なり、
母親
(
はゝおや
)
なり
山の手小景
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
○さて此
標準
(
へうじゆん
)
を
得
(
え
)
たる
実事
(
じつじ
)
をきゝしに、北海はいづれの所も冬にいたれば常に北風
烈
(
はげ
)
しく
礒
(
いそ
)
へ物をうちよする、
椎谷
(
しひや
)
はたきものにとぼしき所ゆゑ
貧民
(
ひんみん
)
拾ひ取りて
薪
(
たきゞ
)
となす事常なり。
北越雪譜:06 北越雪譜二編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
○さて此
標準
(
へうじゆん
)
を
得
(
え
)
たる
実事
(
じつじ
)
をきゝしに、北海はいづれの所も冬にいたれば常に北風
烈
(
はげ
)
しく
礒
(
いそ
)
へ物をうちよする、
椎谷
(
しひや
)
はたきものにとぼしき所ゆゑ
貧民
(
ひんみん
)
拾ひ取りて
薪
(
たきゞ
)
となす事常なり。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
滔々
(
たう/\
)
たる
水路
(
すゐろ
)
五百
余里
(
より
)
を
流
(
なが
)
れて東海に入り、
巨濤
(
こたう
)
に千
倒
(
たう
)
し風波に万
顛
(
てん
)
すれども
断折
(
だんせつ
)
砕粉
(
さいふん
)
せず、
直身
(
ちよくしん
)
挺然
(
ていぜん
)
として我国の
洋中
(
おきなか
)
に
漂
(
たゞよ
)
ひ、北海の地方に
近
(
ちか
)
より、
椎谷
(
しひや
)
の
貧民
(
ひんみん
)
に
拾
(
ひろは
)
れて
始
(
はじめ
)
て水を
辞
(
はな
)
れ
北越雪譜:06 北越雪譜二編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
滔々
(
たう/\
)
たる
水路
(
すゐろ
)
五百
余里
(
より
)
を
流
(
なが
)
れて東海に入り、
巨濤
(
こたう
)
に千
倒
(
たう
)
し風波に万
顛
(
てん
)
すれども
断折
(
だんせつ
)
砕粉
(
さいふん
)
せず、
直身
(
ちよくしん
)
挺然
(
ていぜん
)
として我国の
洋中
(
おきなか
)
に
漂
(
たゞよ
)
ひ、北海の地方に
近
(
ちか
)
より、
椎谷
(
しひや
)
の
貧民
(
ひんみん
)
に
拾
(
ひろは
)
れて
始
(
はじめ
)
て水を
辞
(
はな
)
れ
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
貧
常用漢字
小5
部首:⾙
11画
民
常用漢字
小4
部首:⽒
5画
“貧民”で始まる語句
貧民窟
貧民等
貧民窟街