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見越
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みこ
ふりがな文庫
“
見越
(
みこ
)” の例文
愛
(
あい
)
ちやんは
彼等
(
かれら
)
の
石盤
(
せきばん
)
を
見越
(
みこ
)
せる
程
(
ほど
)
近
(
ちか
)
くに
居
(
ゐ
)
たので、
全然
(
すつかり
)
それが
分
(
わか
)
りました、『
併
(
しか
)
しそれは
何
(
ど
)
うでも
關
(
かま
)
はないわ』と
密
(
ひそ
)
かに
然
(
さ
)
う
思
(
おも
)
ひました。
愛ちやんの夢物語
(旧字旧仮名)
/
ルイス・キャロル
(著)
碧潭
(
へきたん
)
の
氣
(
き
)
一脈
(
いちみやく
)
、
蘭
(
らん
)
の
香
(
か
)
を
吹
(
ふ
)
きて、
床
(
ゆか
)
しき
羅
(
うすもの
)
の
影
(
かげ
)
の
身
(
み
)
に
沁
(
し
)
むと
覺
(
おぼ
)
えしは、
年
(
とし
)
經
(
ふ
)
る
庄屋
(
しやうや
)
の
森
(
もり
)
を
出
(
い
)
でて、
背後
(
うしろ
)
なる
岨道
(
そばみち
)
を
通
(
とほ
)
る
人
(
ひと
)
の、ふと
彳
(
たゝず
)
みて
見越
(
みこ
)
したんなる。
婦人十一題
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
事実に於て世界の思潮を
見越
(
みこ
)
す事に鋭敏ですから、時には
舵
(
かぢ
)
を取る為に馬鹿げた干渉もする様ですが、概して温健な推移ならば寛大に見て居る風がありますので
巴里より
(新字旧仮名)
/
与謝野寛
、
与謝野晶子
(著)
だが都会人の気の弱いものが、一たん
飜
(
ひるがえ
)
ると思い切った
偽悪者
(
ぎあくしゃ
)
になることも、小初はよく下町で見受けている例である。貝原もそれを
見越
(
みこ
)
して父に安心しているのではないか。
渾沌未分
(新字新仮名)
/
岡本かの子
(著)
そう思うと、
要吉
(
ようきち
)
はなんともいえないいやな気持になりました。
商売
(
しょうばい
)
というものが、どうしても、こういうことを
見越
(
みこ
)
してしなければならないものだったら、なんといういやなことだろう。
水菓子屋の要吉
(新字新仮名)
/
木内高音
(著)
▼ もっと見る
大づかみな
見越
(
みこ
)
しを試みるならば、舟はもと内地の小さな
止水
(
しすい
)
の上で、発明せられたものであったとしても、是が大陸の沿海地方にまで、移し用いられるようになるのは容易でありまた自然である。
海上の道
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
……
唯吉
(
たゞきち
)
を
見越
(
みこ
)
した
端
(
はし
)
に、
心持
(
こゝろもち
)
、
會釋
(
ゑしやく
)
に
下
(
さ
)
げた
頸
(
うなじ
)
の
色
(
いろ
)
が、
鬢
(
びん
)
を
透
(
す
)
かして
白
(
しろ
)
い
事
(
こと
)
!……
美
(
うつく
)
しさは
其
(
それ
)
のみ
成
(
な
)
らず、
片袖
(
かたそで
)
に
手
(
て
)
まさぐつた
團扇
(
うちは
)
が、
恰
(
あたか
)
も
月
(
つき
)
を
招
(
まね
)
いた
如
(
ごと
)
く、
弱
(
よわ
)
く
光
(
ひか
)
つて
薄
(
うつす
)
りと
浅茅生
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
又
(
また
)
來
(
く
)
るよ、とふられさうな
先
(
さき
)
を
見越
(
みこ
)
して、
勘定
(
かんぢやう
)
をすまして、
潔
(
いさぎよ
)
く
退
(
しりぞ
)
いた。が、
旅宿
(
りよしゆく
)
へ
歸
(
かへ
)
つて、
雙方
(
さうはう
)
顏
(
かほ
)
を
見合
(
みあは
)
せて、ためいきをホツと
吐
(
つ
)
いた。——
今夜
(
こんや
)
一夜
(
いちや
)
の
籠城
(
ろうじやう
)
にも、
剩
(
あま
)
すところの
兵糧
(
ひやうらう
)
では
覺束
(
おぼつか
)
ない。
火の用心の事
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
と
一文字
(
いちもんじ
)
の
眉
(
まゆ
)
はきりゝとしながら、
清
(
すゞ
)
しい
目
(
め
)
で
優
(
やさ
)
しく
見越
(
みこ
)
す。
艶書
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
見
常用漢字
小1
部首:⾒
7画
越
常用漢字
中学
部首:⾛
12画
“見越”で始まる語句
見越入道