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繼母
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まゝはゝ
ふりがな文庫
“
繼母
(
まゝはゝ
)” の例文
新字:
継母
此
(
こ
)
の一
歩
(
ぶ
)
に
身
(
み
)
のかはを
剥
(
は
)
がれたために
可惜
(
をし
)
や、お
春
(
はる
)
と
云
(
い
)
ふ
其
(
そ
)
の
娘
(
むすめ
)
は
繼母
(
まゝはゝ
)
のために
手酷
(
てひど
)
き
折檻
(
せつかん
)
を
受
(
う
)
けて、
身投
(
みな
)
げをしたが、
其
(
それ
)
も
後
(
のち
)
の
事
(
こと
)
。
二た面
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
そして、自然がいつも
繼母
(
まゝはゝ
)
のやうに、きりつめた贈り物をするのに、それを忘れてその愛するこの人に、祖母のやうな惠みを與へたのだ。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
父が
後妻
(
こうさい
)
とし私が
爲
(
ため
)
に
繼母
(
まゝはゝ
)
なりしも家は段々衰へて父は四年以前より
苟且
(
かりそめ
)
の病ひにて
打臥
(
うちふし
)
たるが家の事
打任
(
うちまか
)
せたる彼のお早どのは夫の病氣を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
行先
(
ゆくさき
)
は
何處
(
いづこ
)
、
父
(
ちゝ
)
が
涕
(
なみだ
)
は一
夜
(
よ
)
の
騷
(
さわ
)
ぎに
夢
(
ゆめ
)
とやならん、
持
(
も
)
つまじきは
放蕩息子
(
のらむすこ
)
、
持
(
も
)
つまじきは
放蕩
(
のら
)
を
仕立
(
したつ
)
る
繼母
(
まゝはゝ
)
ぞかし。
大つごもり
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
「
繼母
(
まゝはゝ
)
のお春は、娘のお玉を殺したのは、姉のお粂に違ひないと思ひ込んでゐるんだ、お粂が氣を
揉
(
も
)
んで、お前の御機嫌を取結ぶのも、無理はないよ」
銭形平次捕物控:311 鬼女
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
▼ もっと見る
イッポリートが無情邪險の
繼母
(
まゝはゝ
)
の爲にアテーネを去れるごとく、汝フィオレンツァを去らざるべからず 四六—四八
神曲:03 天堂
(旧字旧仮名)
/
アリギエリ・ダンテ
(著)
そして雨に濡れた汚い人家の
燈火
(
ともしび
)
を眺めると、何處かに酒呑の亭主に撲られて泣く女房の聲や、
繼母
(
まゝはゝ
)
に
苛
(
さいな
)
まれる
孤兒
(
みなしご
)
の悲鳴でも聞えはせぬかと一心に耳を聳てる。
花より雨に
(旧字旧仮名)
/
永井荷風
、
永井壮吉
(著)
默つて材木から顏を離して振り返ると、肩のあたりへ近々と、お駒の
繼母
(
まゝはゝ
)
のお仙が、連れ子の少し足りない定吉と一緒に、心配さうに立つて居るのでした。
銭形平次捕物控:037 人形の誘惑
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
此
(
こ
)
の
一歩
(
いちぶ
)
に、
身
(
み
)
のかはを
剥
(
む
)
かれたために、
最惜
(
いとし
)
や、お
秋
(
あき
)
は
繼母
(
まゝはゝ
)
には
手酷
(
てひど
)
き
折檻
(
せつかん
)
を
受
(
う
)
ける、
垣根
(
かきね
)
の
外
(
そと
)
の
樹
(
き
)
の
下
(
した
)
で、
晝中
(
ひるなか
)
に
帶
(
おび
)
を
解
(
と
)
いたわ、と
村中
(
むらぢう
)
の
是沙汰
(
これざた
)
は、
若
(
わか
)
い
女
(
をんな
)
の
堪忍
(
たへしの
)
ばれる
恥
(
はぢ
)
ではない。
一席話
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
思
(
おも
)
ふまゝを
通
(
とほ
)
して
離縁
(
りゑん
)
とならは
太郎
(
たらう
)
には
繼母
(
まゝはゝ
)
の
憂
(
う
)
き
目
(
め
)
を
見
(
み
)
せ、
御兩親
(
ごりようしん
)
には
今
(
いま
)
までの
自慢
(
じまん
)
の
鼻
(
はな
)
にはかに
低
(
ひく
)
くさせまして、
人
(
ひと
)
の
思
(
おも
)
はく、
弟
(
おとゝ
)
の
行末
(
ゆくすゑ
)
、あゝ
此身
(
このみ
)
一つの
心
(
こゝろ
)
から
出世
(
しゆつせ
)
の
眞
(
しん
)
も
止
(
と
)
めずはならず
十三夜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
主人善兵衞の歎き、
繼母
(
まゝはゝ
)
お瀧の
駭
(
おどろ
)
きは申すまでもなく、第一、これ程嚴重にしても、四番目の娘をさらはれた——では少しばかり大きい口を利いてやつて來た、錢形平次の顏が立ちません。
銭形平次捕物控:002 振袖源太
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
此邸
(
こゝ
)
の
奧樣
(
おくさま
)
に
何
(
ど
)
うも
能
(
よ
)
く
似
(
に
)
て
居
(
い
)
た
人
(
ひと
)
で
有
(
あ
)
つた、
繼母
(
まゝはゝ
)
で
有
(
あ
)
つたので
平常
(
つね
)
の
我慢
(
がまん
)
が
大底
(
たいてい
)
ではなく、
積
(
つも
)
つて
病死
(
びやうし
)
した
可憐
(
かわいさう
)
な
子
(
こ
)
と
何
(
いづ
)
れ
彼
(
あ
)
の
男
(
をとこ
)
の
事
(
こと
)
で
御座
(
ござ
)
りますから、
眞面目
(
まじめ
)
な
顏
(
かほ
)
であり/\を
言
(
い
)
ひましたを
われから
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
繼
部首:⽷
20画
母
常用漢字
小2
部首:⽏
5画
“繼母”で始まる語句
繼母御
繼母御前