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産
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うみ
ふりがな文庫
“
産
(
うみ
)” の例文
ただ急劇に食物を変化させるのは禁物で
昨日
(
きのう
)
まで煉餌を与えた者が今日から急に粒餌ばかりを
食
(
たべ
)
させると当分の内玉子を
産
(
うみ
)
ません。
食道楽:冬の巻
(新字新仮名)
/
村井弦斎
(著)
人の霊魂の
産
(
うみ
)
の
劬労
(
くるしみ
)
は実にこれである。かかる道程を経て進歩するのである。さればヨブ記の実験記たるはますます明かである。
ヨブ記講演
(新字新仮名)
/
内村鑑三
(著)
又かれが
産
(
うみ
)
おきたるはらゝごをとればその家
断絶
(
だんぜつ
)
すといひつたふ。鮏の大なるは三尺四五寸にあまるもあり、
之
(
これ
)
は
年々
(
とし/″\
)
網
(
あみ
)
を
脱
(
のが
)
れて長じたるならん。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
その時身重であったその女が、作を
産
(
うみ
)
おとしてから程なく、子供を弟の家に
置去
(
おきざり
)
に、どこともなく旅へ出て行った。
あらくれ
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
ふと我等の前に、
産
(
うみ
)
にくるしむ女のごとく悲しくさけぶ聲きこえて、うるはしきマリアよといひ 一九—二一
神曲:02 浄火
(旧字旧仮名)
/
アリギエリ・ダンテ
(著)
▼ もっと見る
けれども、
其
(
そ
)
の奥様は大層お優しい方で、わが
産
(
うみ
)
の児よりも
継子
(
ままこ
)
の御総領の方を大層可愛がって、
俗
(
よ
)
にいう
継母
(
ままはは
)
根性などと云う事は少しもない、誠に
気質
(
きだて
)
の美しい方でした。
画工と幽霊
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
実の
産
(
うみ
)
の母御でさえ、一旦この世を去られし上は——幻にも姿を見せ、
乳
(
ち
)
を呑ませたく添寝もしたい——我が
児
(
こ
)
最惜
(
いとし
)
む心さえ、天上では恋となる、その
忌憚
(
はばかり
)
で、御遠慮遊ばす。
草迷宮
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
しかしこの万物呻吟は、また新しき創造の
産
(
うみ
)
の苦痛である。この宇宙的苦しみの中から、人々は目をあげて、人の子イエス・キリストが大なる能力と栄光とをもて、雲に乗り来たるを見るであろう。
イエス伝:マルコ伝による
(新字新仮名)
/
矢内原忠雄
(著)
仕合とは何事ぞや
抑
(
そ
)
も
當歳
(
たうさい
)
にて
産
(
うみ
)
の母に
死別
(
しにわか
)
れ
七歳
(
なゝつ
)
の年には父にさへ
死
(
しな
)
れ師匠の
惠
(
めぐみ
)
に
養育
(
やういく
)
せられ漸く成長はしたるなり
斯
(
かく
)
墓
(
はか
)
なき身を仕合とは又何故にお前は其樣に
歎
(
なげ
)
き給ふぞと
尋
(
たづね
)
けるお三婆は
落
(
おつ
)
る涙を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
さて
奇
(
き
)
なる事は、
河
(
かは
)
の
広
(
ひろ
)
き
場
(
ば
)
にてかれ
鮞
(
こ
)
を
産
(
うみ
)
おきたる所
洪水
(
こうずゐ
)
などにて
瀬
(
せ
)
かはりて
河原
(
かはら
)
となりしが幾とせたちても
産
(
うみ
)
たる子
腐
(
くさら
)
ず、ふたゝび瀬となればその子
生化
(
せいくわ
)
して
鮏
(
さけ
)
となる。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
産
(
うみ
)
の親を
可懐
(
なつか
)
しむまで、眉の
一片
(
ひとひら
)
を
庇
(
かば
)
ってくれた、その人ばかりに恥かしい。……
売色鴨南蛮
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
産
(
うみ
)
たるも産後敢果なく成けるにぞ其親は娘の
遺物
(
かたみ
)
と生れし幼兒を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
これらは
産
(
うみ
)
の苦難の始めなり。(一三の七、八)
イエス伝:マルコ伝による
(新字新仮名)
/
矢内原忠雄
(著)
さて此
一掘
(
ひとほり
)
に
産
(
うみ
)
をはれば又それに
並
(
ならべ
)
て
掘
(
ほ
)
りては
産
(
うみ
)
、うみてはほり、
幾条
(
いくすぢ
)
もならべほりて
終
(
つひ
)
には八九尺四方の
沙中
(
すなのなか
)
へ
行義
(
ぎやうぎ
)
よく
腹
(
はら
)
の
子
(
こ
)
をのこらず
産
(
うみ
)
をはる。
或
(
あるひ
)
は所を
替
(
かえ
)
ても
産
(
うむ
)
とぞ。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
私も
初
(
はじめ
)
のうちは
御実家
(
おさと
)
へお戻りのあるように、勧めてはみましたけれど、あなた方の重い御身分では、
姑御
(
しゅうとめご
)
が
邪慳
(
じゃけん
)
だからって、ついちょいと軽々しく、
産
(
うみ
)
の親御に顔は合わされぬとおっしゃるので
貧民倶楽部
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
お前のお娘の
産
(
うみ
)
し
孫
(
まご
)
ありて幼年に
果
(
はて
)
られしや
开
(
そ
)
は又如何なる人の子にて
有
(
あり
)
しぞと
問
(
とふ
)
に婆は
彌々
(
いよ/\
)
涙にくれ
乍
(
なが
)
らも語り出る
樣
(
やう
)
私
(
わし
)
に
澤
(
さは
)
の
井
(
ゐ
)
といふ娘あり御城下の加納將監樣といふへ奉公に參らせしが其頃
將監樣
(
しやうげんさま
)
に徳太郎樣と申す
太守樣
(
たいしゆさま
)
の若君が
御預
(
おあづか
)
りにて
渡
(
わた
)
らせ給へり其若君が
早晩
(
いつか
)
澤の井に御手を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
産
常用漢字
小4
部首:⽣
11画
“産”を含む語句
財産
土産
御土産
産婆
流産
産土神
資産
産霊
産所
産業
生産
産出
出産
子産
産子
産土神様
土産物
手土産
産褥
産毛
...