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武運
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ぶうん
ふりがな文庫
“
武運
(
ぶうん
)” の例文
空
(
そら
)
を
焦
(
こが
)
す
狼火
(
のろし
)
……そして
最後
(
さいご
)
に
武運
(
ぶうん
)
いよいよ
尽
(
つ
)
きてのあの
落城
(
らくじょう
)
……四百
年後
(
ねんご
)
の
今日
(
こんにち
)
思
(
おも
)
い
出
(
だ
)
してみる
丈
(
だけ
)
でも
気
(
き
)
が
滅入
(
めい
)
るように
感
(
かん
)
じます。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
いつもであると、
訣別
(
けつべつ
)
に際し、各艦は水平線上に浮かびあって、甲板上に整列し、
答舷礼
(
とうげんれい
)
を以て、お
互
(
たがい
)
の
武運
(
ぶうん
)
と無事とを祈るのが例であった。
空襲葬送曲
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
そしてご
武運
(
ぶうん
)
だにあらば、
機
(
おり
)
を待ってまたの大事をお
計
(
はか
)
りなさるのがなによりの
万全
(
ばんぜん
)
じゃ。……晴季はそう思うが、
御意
(
ぎょい
)
のほどはどうおわすの?
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
なにも
心配
(
しんぱい
)
するな。
万
(
まん
)
一、おれが、
武運
(
ぶうん
)
つたなく
生
(
い
)
きて
帰
(
かえ
)
るとしたら、きっとお
母
(
かあ
)
さんに
見
(
み
)
たままを
言伝
(
ことづて
)
する。
戦友
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
思ひ出し
偖
(
さて
)
も/\如何成事にて斯迄
武運
(
ぶうん
)
に
盡果
(
つきはて
)
たるこの身かな以前は越後家にて五百石の
祿
(
ろく
)
を
頂戴
(
ちやうだい
)
し物頭役をも
勤
(
つと
)
め大橋文右衞門とも云はれたる
武士
(
さふらひ
)
が人の金ゆゑ寢ず番を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
▼ もっと見る
田村麻呂
(
たむらまろ
)
はそんなに
強
(
つよ
)
い人でしたけれど、またたいそう
心
(
こころ
)
のやさしい人で、
人並
(
ひとな
)
みはずれて
信心深
(
しんじんぶか
)
く、いつも
清水
(
きよみず
)
の
観音様
(
かんのんさま
)
にかかさずお
参
(
まい
)
りをして、
武運
(
ぶうん
)
を
祈
(
いの
)
っておりました。
田村将軍
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
「ウーム! さてはお父上には、早くも
毒手
(
どくしゅ
)
に
墜
(
お
)
ちたもうて、桑名へさしたてられるご
武運
(
ぶうん
)
の
末
(
すえ
)
とはおなり遊ばしたか、……ああ、おそかった……」
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
北條某
(
ほうじょうなにがし
)
とやら
申
(
もう
)
す
老獪
(
ずる
)
い
成上
(
なりあが
)
り
者
(
もの
)
から
戦闘
(
たたかい
)
を
挑
(
いど
)
まれ、
幾度
(
いくたび
)
かのはげしい
合戦
(
かっせん
)
の
挙句
(
あげく
)
の
果
(
はて
)
が、あの三
年
(
ねん
)
越
(
ご
)
しの
長
(
なが
)
の
籠城
(
ろうじょう
)
、とうとう
武運
(
ぶうん
)
拙
(
つたな
)
く
三浦
(
みうら
)
の一
族
(
ぞく
)
は
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
いまも
前線
(
ぜんせん
)
にあって
戦
(
たたか
)
いつつある
戦友
(
せんゆう
)
のことを
考
(
かんが
)
えると、
自分
(
じぶん
)
は
武運
(
ぶうん
)
つたなくして
帰還
(
きかん
)
しながら、なんで、これしきの
戦傷
(
せんしょう
)
を
名誉
(
めいよ
)
として
人
(
ひと
)
に
誇
(
ほこ
)
ることができようか
村へ帰った傷兵
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
貞光
(
さだみつ
)
と
季武
(
すえたけ
)
は
熊野
(
くまの
)
の
権現
(
ごんげん
)
におまいりをして、めでたい
武運
(
ぶうん
)
を
祈
(
いの
)
りました。
大江山
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
照
(
てら
)
し給はぬにや國にては
惡人
(
あくにん
)
小栗美作
(
をぐりみまさか
)
が爲に
讒
(
ざん
)
せられ終に
浪人
(
らうにん
)
して
斯
(
かく
)
零落
(
れいらく
)
困窮
(
こんきう
)
に及び其上にも此度斯る
無實
(
むじつ
)
の難にあふ事はよく/\
武運
(
ぶうん
)
に
盡果
(
つきはて
)
たりしか夫に付ても
恨
(
うら
)
めしきは新藤市之丞殿が當時の名前并びに
町所等
(
ちやうどころとう
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
あの
時
(
とき
)
ばかりは、いかに
武運
(
ぶうん
)
に
恵
(
めぐま
)
まれた
御方
(
おんかた
)
でも、
今日
(
きょう
)
が
御最後
(
ごさいご
)
かと
危
(
あやぶ
)
まれました。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
以て屑屋一同御呼出し下置れ一々
見分
(
みわけ
)
候へ共新藤市之丞の相知申さゞるは誠に
是非
(
ぜひ
)
なき次第にして能々
武運
(
ぶうん
)
の
盡果
(
つきはて
)
たる身の仕合せなりと無念の涙に
伏沈
(
ふしゝづ
)
み居たりしかば越前守殿も氣の毒に思はれ
猶
(
なほ
)
亦
(
また
)
追々
(
おひ/\
)
吟味
(
ぎんみ
)
の致し方もあらん
然樣
(
さやう
)
存ぜよとて又々傳馬町へぞ
下
(
さげ
)
られける扨も
斯迄
(
かくまで
)
に市之丞を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
“武運”の意味
《名詞》
武運(ぶうん)
武士の運命。
戦いにおける勝負の運。
(出典:Wiktionary)
武
常用漢字
小5
部首:⽌
8画
運
常用漢字
小3
部首:⾡
12画
“武運”で始まる語句
武運長久