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ばんめし
ふりがな文庫
“
晩飯
(
ばんめし
)” の例文
それはいつまでここにいなければならないかわからないので、親方がいくらか
晩飯
(
ばんめし
)
に
残
(
のこ
)
しておくほうが
確実
(
かくじつ
)
だと考えたからであった。
家なき子:01 (上)
(新字新仮名)
/
エクトール・アンリ・マロ
(著)
と、まアこういう話なんだがね、そのうちに、妻もお湯から帰ってくるだろうから、そうしたら、
晩飯
(
ばんめし
)
でも御馳走することにしようよ。
電気看板の神経
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
そしてその間も時々家の者らは
晩飯
(
ばんめし
)
の後の話のついでに吉の職業を選び合った。が、話は一向にまとまらなかった。
笑われた子
(新字新仮名)
/
横光利一
(著)
うせものがした
處
(
ところ
)
で、そんなに
騷
(
さわ
)
ぐには
當
(
あた
)
るまいと
思
(
おも
)
つた。が、さて
聞
(
き
)
くと、いや
何
(
ど
)
うして……
色紙
(
しきし
)
や
一軸
(
いちぢく
)
どころではない。——
大切
(
たいせつ
)
な
晩飯
(
ばんめし
)
の
菜
(
さい
)
がない。
間引菜
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
もう
晩飯
(
ばんめし
)
の用意もできたから帰ろうじゃないかと云って、二人
帰路
(
きろ
)
についた時、自分は突然岡田に、「君とお兼さんとは大変仲が好いようですね」といった。
行人
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
▼ もっと見る
日が暮れて、
鶏小舎
(
とりごや
)
を
閉
(
し
)
めると、彼は、第一の用心をしておくのであるが、それも
無駄
(
むだ
)
で、明日の朝までは、とても持ちそうにない。
晩飯
(
ばんめし
)
を食い、ぐずぐずしていると、九時が鳴る。
にんじん
(新字新仮名)
/
ジュール・ルナール
(著)
しかるに大概は腐っている玉子だ。患者もそれを知っていて
滅多
(
めった
)
に食べない。割ってもそのまま皿へ入れて下げてやる。すると
昼飯
(
ひるめし
)
か
晩飯
(
ばんめし
)
に必ずそれが玉子焼かオムレツに変化するそうだ。
食道楽:秋の巻
(新字新仮名)
/
村井弦斎
(著)
先生は、僕を
晩飯
(
ばんめし
)
に呼んで、是非頼みたいことがあると云ふんだ。
昨今横浜異聞(一幕)
(新字旧仮名)
/
岸田国士
(著)
夜はうまややひつじ小屋で一きれのパン、
晩飯
(
ばんめし
)
にはじつに少ない一きれのパンを食べてねむった。その一きれが昼飯と晩飯をかねていた。
家なき子:01 (上)
(新字新仮名)
/
エクトール・アンリ・マロ
(著)
私
(
わたくし
)
が
此処
(
ここ
)
へ
蚊帳
(
かや
)
を釣って
潜込
(
もぐりこ
)
んでから、帰って見えて、
晩飯
(
ばんめし
)
ももう、なぞと言われるさえ折々の事。
春昼
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
三重吉に
逢
(
あ
)
って見ると例の件がいろいろ長くなって、いっしょに午飯を食う。いっしょに
晩飯
(
ばんめし
)
を食う。その上
明日
(
あす
)
の会合まで約束して
宅
(
うち
)
へ帰った。帰ったのは夜の九時頃である。
文鳥
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
うちに着くと、ガスパールおじさんはわたしたちを
晩飯
(
ばんめし
)
に
招待
(
しょうたい
)
してくれることになった。この招待ほどわたしをゆかいにしたものはなかった。
家なき子:02 (下)
(新字新仮名)
/
エクトール・アンリ・マロ
(著)
あくる
日
(
ひ
)
、
晩飯
(
ばんめし
)
の
支度前
(
したくまへ
)
に、
臺所
(
だいどころ
)
から
女中部屋
(
ぢよちうべや
)
を
掛
(
か
)
けて、
女
(
をんな
)
たちが
頻
(
しきり
)
に
立迷
(
たちまよ
)
つて、ものを
搜
(
さが
)
す。
間引菜
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
「じゃあ感心に
謝肉祭
(
しゃにくさい
)
のお
祝
(
いわ
)
いをするのだな、まあけっこうよ。おれは
腹
(
はら
)
が
減
(
へ
)
っているのだ。
晩飯
(
ばんめし
)
はなんのごちそうだ」
家なき子:01 (上)
(新字新仮名)
/
エクトール・アンリ・マロ
(著)
ちら/\
雪
(
ゆき
)
の
降
(
ふ
)
る
晩方
(
ばんがた
)
でした。……
私
(
わたくし
)
は、
小児
(
こども
)
の
群食
(
むらぐひ
)
で、
欲
(
ほし
)
くない。
両親
(
りやうしん
)
が
卓子
(
ていぶる
)
に
対向
(
さしむか
)
ひで
晩飯
(
ばんめし
)
を
食
(
た
)
べて
居
(
ゐ
)
た。
其処
(
そこ
)
へ、
彫像
(
てうざう
)
を
負
(
おぶ
)
つて
入
(
はい
)
つたんですが、
西洋室
(
せいやうま
)
の
扉
(
ひらき
)
を
開
(
あ
)
けやうとして
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
けれどもそのうちわたしは食いしんぼうと思われるよりもほんとうの話を打ち明けてしたほうがいいと思ったので、じつはゆうべ
晩飯
(
ばんめし
)
を食べなかったことを話した。
家なき子:02 (下)
(新字新仮名)
/
エクトール・アンリ・マロ
(著)
何
(
なに
)
より
最
(
もつと
)
も
耐
(
た
)
へ
難
(
がた
)
いのは
晩飯
(
ばんめし
)
の
支度
(
したく
)
が
済
(
す
)
むと、
忽
(
たちま
)
ち
灯
(
あかり
)
を
行燈
(
あんどう
)
に
換
(
か
)
へて、
薄暗
(
うすぐら
)
い
処
(
ところ
)
でお
休
(
やす
)
みなさいと
命令
(
めいれい
)
されるが、
私
(
わたし
)
は
夜
(
よ
)
が
更
(
ふ
)
けるまで
寝
(
ね
)
ることが
出来
(
でき
)
ないから、
其間
(
そのあひだ
)
の
心持
(
こゝろもち
)
といつたらない
高野聖
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
旅宿
(
やど
)
に
着
(
つ
)
いて、
晩飯
(
ばんめし
)
と……お
魚
(
さかな
)
は
何
(
ど
)
ういふものか、と
聞
(
き
)
いた、のつけから
木菟俗見
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
そのそばにこしをかけて
晩飯
(
ばんめし
)
を食べ始めた。
家なき子:02 (下)
(新字新仮名)
/
エクトール・アンリ・マロ
(著)
其
(
そ
)
の
上
(
うへ
)
好奇心
(
かうきしん
)
にも
駆
(
か
)
られたでせう。
直
(
す
)
ぐにも
草鞋
(
わらぢ
)
を
買
(
か
)
はして、と
思
(
おも
)
つたけれども、
彼是
(
かれこれ
)
晩方
(
ばんがた
)
に
成
(
な
)
つたから、
宿
(
やど
)
の
主人
(
あるじ
)
を
強
(
し
)
ゐて、
途中
(
とちゆう
)
まで
案内者
(
あんないしや
)
を
着
(
つ
)
けさせることにして、
其
(
そ
)
の
日
(
ひ
)
の
晩飯
(
ばんめし
)
は
済
(
すま
)
せました。
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
大好物
(
だいかうぶつ
)
で
晩飯
(
ばんめし
)
の
菜
(
さい
)
になさる、お
嬢様
(
ぢやうさま
)
を一
体
(
たい
)
何
(
なん
)
じやと
思
(
おも
)
はつしやるの。
高野聖
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
“晩飯”の意味
《名詞》
晩にする食事。晩御飯。
(出典:Wiktionary)
晩
常用漢字
小6
部首:⽇
12画
飯
常用漢字
小4
部首:⾷
12画
“晩飯”で始まる語句
晩飯時分