“原田(はらだ)” の例文
家(うち)に居(ゐ)る時(とき)は齋藤(さいとう)の娘(むすめ)、嫁入(よめい)つては原田(はらだ)の奧方(おくがた)ではないか、勇(いさむ)さんの氣(き)に入(い)る樣(やう)にして家(いへ)の内(うち)を納(おさ)めてさへ行(ゆ)けば何(なん)の子細(しさい)は無(な)い
十三夜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
認め右道具屋の請取を添(そ)へ町奉行所へ差出たり之に依て翌日同心原田(はらだ)大右衞門下谷の自身番(じしんばん)へ出張し家主(いへぬし)廣(ひろ)次郎を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
掘(ほ)つてる穴(あな)を覗(のぞ)きながら、地主(ぢぬし)は頑固(ぐわんこ)に中止(ちうし)を言張(いひは)る。下(した)では掘(ほ)りながら、談判(だんぱん)はどうか原田(はらだ)さんの方(はう)へ言(い)つて呉(く)れと取合(とりあ)はぬ。これを露西亞式(ろしあしき)の發掘(はつくつ)と云(い)つて笑(わら)つたのであつた。
もう一人(ひとり)、いっしょにきた原田(はらだ)は、下谷(したや)の大槻(おおつき)というお医者(いしゃ)のところへいきました。
大路(おほぢ)の柳(あなぎ)月(つき)のかげに靡(なび)いて力(ちから)なささうの塗(ぬ)り下駄(げた)のおと、村田(むらた)の二階(かい)も原田(はらだ)の奧(おく)も憂(う)きはお互(たが)ひの世(よ)におもふ事(こと)多(おほ)し。
十三夜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
鶴の彫(ほり)と聞より治助大に悦(よろこ)び宜々(よい/\)夫(それ)だぞ賣人は誰(たれ)だ/\十兵衞待(まち)なせへよ三間町の虎松(とらまつ)に相違は無いとて原田(はらだ)の前に出(いで)彼(か)の脇差は淺草三間町の虎松と申す者より買入しに相違(さうゐ)御座りませぬと云(いへ)ば原田然(しか)らば御用は無(ない)引取(ひきとれ)と申渡すに十兵衞は有難(ありがた)しと家主諸共(もろとも)引取(ひきとり)ける斯て原田大右衞門コレ幸(かう)藏此治助を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
是(こ)れと言(い)ふも矢張(やつぱり)原田(はらだ)さんの縁引(ゑん)が有(あ)るからだとて宅(うち)では毎日(まいにち)いひ暮(くら)して居(ゐ)ます、お前(まへ)に如才(ぢよさい)は有(あ)るまいけれど此後(このご)とも原田(はらだ)さんの御機嫌(ごきげん)の好(い)いやうに
十三夜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
本當(ほんとう)に身體(からだ)を厭(いと)はねばいけませぬぞえ、此前(このまへ)に居(ゐ)た原田(はらだ)といふ勉強(べんきよう)ものが矢(や)つ張(ぱり)お前(まへ)の通(とほ)り明(あ)けても暮(く)れても紙魚(しみ)のやうで、遊(あそ)びにも行(ゆ)かなければ、寄席(よせ)一つ聞(き)かうでもなしに
われから (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)