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原田
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はらだ
家に
居る
時は
齋藤の
娘、
嫁入つては
原田の
奧方ではないか、
勇さんの
氣に
入る
樣にして
家の
内を
納めてさへ
行けば
何の
子細は
無い
認め右道具屋の請取を
添へ町奉行所へ差出たり之に依て翌日同心
原田大右衞門下谷の
自身番へ出張し
家主廣次郎を
掘つてる
穴を
覗きながら、
地主は
頑固に
中止を
言張る。
下では
掘りながら、
談判はどうか
原田さんの
方へ
言つて
呉れと
取合はぬ。これを
露西亞式の
發掘と
云つて
笑つたのであつた。
もう
一人、いっしょにきた
原田は、
下谷の
大槻というお
医者のところへいきました。
大路の
柳月のかげに
靡いて
力なささうの
塗り
下駄のおと、
村田の二
階も
原田の
奧も
憂きはお
互ひの
世におもふ
事多し。
鶴の
彫と聞より治助大に
悦び
宜々夫だぞ賣人は
誰だ/\十兵衞
待なせへよ三間町の
虎松に相違は無いとて
原田の前に
出彼の脇差は淺草三間町の虎松と申す者より買入しに
相違御座りませぬと
云ば原田
然らば御用は
無引取と申渡すに十兵衞は
有難しと家主
諸共引取ける斯て原田大右衞門コレ
幸藏此治助を
是れと
言ふも
矢張原田さんの
縁引が
有るからだとて
宅では
毎日いひ
暮して
居ます、お
前に
如才は
有るまいけれど
此後とも
原田さんの
御機嫌の
好いやうに
本當に
身體を
厭はねばいけませぬぞえ、
此前に
居た
原田といふ
勉強ものが
矢つ
張お
前の
通り
明けても
暮れても
紙魚のやうで、
遊びにも
行かなければ、
寄席一つ
聞かうでもなしに