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八幡宮
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はちまんぐう
ふりがな文庫
“
八幡宮
(
はちまんぐう
)” の例文
その言い草がおもしろいじゃアないか、こういうんだ、今度
代々木
(
よよぎ
)
の
八幡宮
(
はちまんぐう
)
が改築になったからそれへ奉納したいというんだ。
郊外
(新字新仮名)
/
国木田独歩
(著)
鶴ヶ岡
八幡宮
(
はちまんぐう
)
は、
康平
(
こうへい
)
の秋、ご父子が奥州征伐のご祈願に、
石清水
(
いわしみず
)
を
勧請
(
かんじょう
)
なされたのがその縁起であるやに聞いておる
源頼朝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
そなたは
気
(
き
)
づかなかったであろうが、
実
(
じつ
)
はそなたがまだ
可愛
(
かわい
)
らしい
少女姿
(
しょうじょすがた
)
でこの
八幡宮
(
はちまんぐう
)
へ
御詣
(
おまい
)
りなされた
当時
(
とうじ
)
から、
俺
(
わし
)
はようそなたを
存
(
ぞん
)
じて
居
(
お
)
る……。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
奥州
郡山
(
こおりやま
)
の
八幡宮
(
はちまんぐう
)
の
祠官
(
しかん
)
安藤筑前
(
あんどうちくぜん
)
親重
(
ちかしげ
)
の子で、寛政二年に生れたらしい。十六歳の時、近村の
里正
(
りせい
)
今泉氏
(
いまいずみうじ
)
の壻になって、妻に嫌われ、翌年江戸に
奔
(
はし
)
った。
渋江抽斎
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
それからこれは
人間
(
にんげん
)
の
力
(
ちから
)
だけには
及
(
およ
)
ばない、
神様
(
かみさま
)
のお
力
(
ちから
)
をもお
借
(
か
)
りしなければならないというので、
頼光
(
らいこう
)
と
保昌
(
ほうしょう
)
は
男山
(
おとこやま
)
の
八幡宮
(
はちまんぐう
)
に、
綱
(
つな
)
と
公時
(
きんとき
)
は
住吉
(
すみよし
)
の
明神
(
みょうじん
)
に
大江山
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
▼ もっと見る
小説家後藤
宙外
(
ちゅうがい
)
氏が鎌倉に住んでいた
比
(
ころ
)
のことであると云うから、明治三十年前後のことであろう、その時鎌倉の雪の下、つまり
八幡宮
(
はちまんぐう
)
の前に
饅頭屋
(
まんじゅうや
)
があって
二通の書翰
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
それとも
難所
(
なんじょ
)
を越えて雪中に病でも求めなければ
宜
(
よ
)
いがと存じて心配するが、お前にまで心配させてはならんから、
今日
(
きょう
)
は気を変えてブラ/\と
八幡
(
やわた
)
の
八幡宮
(
はちまんぐう
)
へでも参詣致そうか
粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分):02 粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分)
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
杉林
(
すぎばやし
)
の中を通り抜け、さらに三丁、畑の間の細道を歩き、さらに一丁、坂をのぼって
八幡宮
(
はちまんぐう
)
に参り、八幡宮のお
札
(
ふだ
)
をもらって同じ道をまっすぐに帰って来るよう、固く申しつける。
新釈諸国噺
(新字新仮名)
/
太宰治
(著)
鼠色
(
ねずみいろ
)
に洗い出された
賽銭箱
(
さいせんばこ
)
の上に、大きな鈴の
紐
(
ひも
)
がぶら下がって昼間見ると、その鈴の
傍
(
そば
)
に
八幡宮
(
はちまんぐう
)
と云う額が
懸
(
かか
)
っている。八の字が、
鳩
(
はと
)
が二羽向いあったような書体にできているのが面白い。
夢十夜
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
鎌倉の
八幡宮
(
はちまんぐう
)
の、杉の老木が二本も落雷で裂け、おまけに東京では八十カ所も落雷したと後で新聞に出ていたから、東京にいてももちろん私は、右往左往して仰天したに違いなかったであろう。
雷嫌いの話
(新字新仮名)
/
橘外男
(著)
従来、
祇園
(
ぎおん
)
の社も
牛頭
(
ごず
)
天王と呼ばれ、
八幡宮
(
はちまんぐう
)
も大菩薩と称され、大社
小祠
(
しょうし
)
は事実上仏教の一付属たるに過ぎなかったが、
天海僧正
(
てんかいそうじょう
)
以来の僧侶の勢力も神仏
混淆
(
こんこう
)
禁止令によって根から
覆
(
くつがえ
)
されたのである。
夜明け前:04 第二部下
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
実
(
じつ
)
を
申
(
もう
)
すと
俺
(
わし
)
はこの
八幡宮
(
はちまんぐう
)
よりももっと
古
(
ふる
)
く、
元
(
もと
)
はここからさして
遠
(
とお
)
くもない、とある
山中
(
さんちゅう
)
に
住
(
す
)
んで
居
(
い
)
たのじゃ。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
ある時は
八幡宮
(
はちまんぐう
)
の石段を数えて登り、
一
(
ひ
)
、
二
(
ふ
)
、
三
(
み
)
と進んで七つと止まり、七つだよと言い聞かして、さて今の石段はいくつだとききますと、大きな声で
十
(
とお
)
と答える始末です。
春の鳥
(新字新仮名)
/
国木田独歩
(著)
ある日香以は松本交山を深川富が岡
八幡宮
(
はちまんぐう
)
の境内に訪うて、交山が松竹を一双の
金屏風
(
きんびょうぶ
)
に画いたのを見た。これは
某
(
それがし
)
が江戸町一丁目和泉屋平左衛門の抱泉州に贈らむがために画かせたものであった。
細木香以
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
どこを
何
(
ど
)
う
通過
(
つうか
)
したか、
途中
(
とちゅう
)
は
少
(
すこ
)
しも
判
(
わか
)
りませぬが、
私達
(
わたくしたち
)
は
忽
(
たちま
)
ちあの
懐
(
なつ
)
かしい
鎌倉
(
かまくら
)
八幡宮
(
はちまんぐう
)
の
社前
(
しゃぜん
)
に
着
(
つ
)
きました。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
戸数
(
こすう
)
五百に足らぬ一筋町の東の
外
(
はず
)
れに石橋あり、それを渡れば
商家
(
あきんとや
)
でもなく百姓家でもない
藁葺
(
わらぶ
)
き屋根の左右
両側
(
りょうそく
)
に建ち並ぶこと一丁ばかり、そこに
八幡宮
(
はちまんぐう
)
ありて、その
鳥居
(
とりい
)
の前からが
片側町
(
かたかわまち
)
置土産
(新字新仮名)
/
国木田独歩
(著)
“八幡宮”の解説
八幡宮(はちまんぐう)は、八幡神を祭神とする神社。八幡神社、八幡社、八幡さまとも表記・呼称される。
全国に約44,000社あり、大分県宇佐市の宇佐神宮を総本社とする。
なお清和源氏(源頼信以降)により勧請創建された八幡宮も多い(上野國一社八幡宮など)。
(出典:Wikipedia)
八
常用漢字
小1
部首:⼋
2画
幡
漢検準1級
部首:⼱
15画
宮
常用漢字
小3
部首:⼧
10画
“八幡”で始まる語句
八幡
八幡船
八幡様
八幡大菩薩
八幡太郎
八幡鐘
八幡山
八幡黒
八幡浜
八幡屋