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仔細
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わけ
ふりがな文庫
“
仔細
(
わけ
)” の例文
ロレ (傍を向きて)それは
遲
(
おそ
)
うせねばならぬ
仔細
(
わけ
)
が、
此方
(
こち
)
に
解
(
わか
)
ってをらなんだらなア!……あれ、
御覽
(
ごらう
)
ぜ、
姫
(
ひめ
)
が
此庵
(
こゝ
)
にわせられた。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
すると又そのうちに吾輩がタッタ一人で、淋しい
絶影島
(
まきのしま
)
の離れ家に引込んだ話を風の便りに聞いたので、これには何か
仔細
(
わけ
)
が在りそうだ。
爆弾太平記
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
来て見ると
此
(
こ
)
の始末で、
仔細
(
わけ
)
は知らぬが七兵衛
老爺
(
じじい
)
の箒の
下
(
もと
)
に、一人の女が殴り倒されているので、
制
(
と
)
めずには
居
(
い
)
られぬ。
飛騨の怪談
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
「妙に
仔細
(
わけ
)
がありさうで氣を揉ませるぢやありませんか。いきなりあの家へ當つて見ませうか、十手を見せて締め上げれば、わけはありませんよ」
銭形平次捕物控:115 二階の娘
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
何か
仔細
(
わけ
)
がありそうでしたけれど、義姉は何時も私には詳しいことは言いませんし、私も訊かないようにしていました。
土から手が
(新字新仮名)
/
牧逸馬
(著)
▼ もっと見る
お役人によく
仔細
(
わけ
)
を話して、そうでなければほかにその道の人を頼んで、兵馬さんを助けるようにして上げてくださいまし、お
上
(
かみ
)
の牢内から盗み出すなんて
大菩薩峠:10 市中騒動の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
なにそれは店の手代に粂之助という
好
(
い
)
い男があるから事に
依
(
よ
)
ったらあの好い男と
仔細
(
わけ
)
でもありはしないか、と云いもしまいが、ひょっとして其様なことを云われた日には
闇夜の梅
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
「——そういえば
真中
(
まんなか
)
のはなかったよ、……朝になると。……じゃあ何か
仔細
(
わけ
)
があるのかい。」
古狢
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
早い話が、この戸部近江之介を
筆頭
(
ひっとう
)
に御書院番の一同である。もっとも、これには色いろ
仔細
(
わけ
)
のあることだが、いったい普段から総がかりで新役の神尾喬之助に
辛
(
つら
)
く当って
悦
(
よろこ
)
んでいる。
魔像:新版大岡政談
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
世
(
よ
)
には
助
(
たす
)
くる
人
(
ひと
)
も
無
(
な
)
し、
此小
(
このちい
)
さき
身
(
み
)
すて
給
(
たま
)
ふに
仔細
(
わけ
)
はあるまじ、
美事
(
みごと
)
すてゝ
此家
(
このいゑ
)
を
君
(
きみ
)
の
物
(
もの
)
にし
給
(
たま
)
ふお
氣
(
き
)
か、
取
(
と
)
りて
見給
(
みたま
)
へ、
我
(
わ
)
れをば
捨
(
す
)
てゝ
御覽
(
ごらん
)
ぜよ、一
念
(
ねん
)
が
御座
(
ござ
)
りまするとて、はたと
白睨
(
にら
)
むを
われから
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
そこでヤット
仔細
(
わけ
)
がわかりかけた呉青秀は、芬子さんを取り落したまま、
開
(
あ
)
いた口が
閉
(
ふさ
)
がらずにいると、その膝に両手を支えた芬子さん
ドグラ・マグラ
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
「妙に
仔細
(
わけ
)
がありそうで気を揉ませるじゃありませんか。いきなりあの家へ当ってみましょうか、十手を見せて締め上げれば、わけはありませんよ」
銭形平次捕物控:115 二階の娘
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
救いに
来
(
きた
)
った人々に
仔細
(
わけ
)
を話して、七兵衛も共々に
其処
(
そこ
)
らを尋ね廻ったが、何分にも
暗黒
(
くらがり
)
と云い、
四辺
(
あたり
)
には森が多いので、更に何の
手懸
(
てがか
)
りも無かった。
飛騨の怪談
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
仔細
(
わけ
)
があるんだ、あの坊さんに意趣も遺恨もあるわけじゃあねえが、頼まれたことが一つあるんだ、それは名前は言わねえが、ほかの宗旨の奴から頼まれたというのは、これがんりき
大菩薩峠:07 東海道の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
碌
(
ろく
)
でなしの
和郎
(
わろ
)
めが!……(ロミオに對ひて)もし/\、
貴下
(
こなた
)
さまえ、
最前
(
さいぜん
)
も
申
(
まう
)
しましたが、
妾
(
わし
)
の
姫
(
ひい
)
さまが、
貴下
(
こなた
)
を
搜
(
さが
)
して
來
(
こ
)
いとの
吩咐
(
いひつけ
)
でな、
其
(
その
)
仔細
(
わけ
)
は
後
(
あと
)
にして、
先
(
ま
)
づ
言
(
い
)
うて
置
(
お
)
くことがござります
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
清「いゝや左様でねえ、是には深い
仔細
(
わけ
)
のある事だろう」
名人長二
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
「それは、兄さん、
仔細
(
わけ
)
はないじゃありませんか。」
卵塔場の天女
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
してその先祖はなぜこの三ツのものを悪魔だと
定
(
き
)
めたのか。この三ツのものを悪魔と
定
(
き
)
めるには何か深い
仔細
(
わけ
)
があるのか。
白髪小僧
(新字新仮名)
/
夢野久作
、
杉山萠円
(著)
「でも、
狂人
(
きちがい
)
になるには何か
仔細
(
わけ
)
があるでしょう。」と、冬子は
目眦
(
まなじり
)
を
昴
(
あ
)
げて
追窮
(
ついきゅう
)
した。
飛騨の怪談
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
「お騷がせして何んとも相濟みません。が、これには深い
仔細
(
わけ
)
がございます」
銭形平次捕物控:177 生き葬ひ
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
速
(
はや
)
うせねばならぬ
仔細
(
わけ
)
を、
何
(
なん
)
と
會得
(
ゑとく
)
めされたか?
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
「あら、
恁
(
こ
)
うすれば
仔細
(
わけ
)
はないよ。」
伯爵の釵
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
なぜそのように
顫
(
ふる
)
えるのだ。なぜその
仔細
(
わけ
)
を俺に隠すのだ。一体貴様の
為
(
す
)
る事は俺にはちっとも訳が解からぬぞ。
白髪小僧
(新字新仮名)
/
夢野久作
、
杉山萠円
(著)
「なるほど、
仔細
(
わけ
)
がありそうだ。詳しく聴きましょうか」
銭形平次捕物控:046 双生児の呪
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
「あら、こうすれば
仔細
(
わけ
)
ないよ。」
伯爵の釵
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
奥さんが
仔細
(
わけ
)
を尋ねる
間
(
ま
)
もなく立ち上って、帽子を冠って、新しい靴下の上から、古い
庭穿
(
にわば
)
きを突かけると、自転車に
跨
(
またが
)
りながらドンドン都の方へ走り出した。
いなか、の、じけん
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
「成程、
仔細
(
わけ
)
があり相だ。詳しく聽きませうか」
銭形平次捕物控:046 双生児の呪
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
けれども
義兄
(
にい
)
さんの方は、そんな模様がないばかりか、絵を
描
(
か
)
く道具をスッカリ持ち出していらっしゃる様子……これには何か深い
仔細
(
わけ
)
がある事と思いながら
ドグラ・マグラ
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
仔細
(
わけ
)
が無くて、只無暗にこのような重宝なものを悪魔だと
定
(
さだ
)
めるわけはあるまい。その
仔細
(
わけ
)
を云え
白髪小僧
(新字新仮名)
/
夢野久作
、
杉山萠円
(著)
ストーン氏はこの言葉を聞くとやっと
仔細
(
わけ
)
が
判然
(
わか
)
ったらしく
点頭
(
うなず
)
いた。けれども、それと同時にいよいよこの女に興味を持ち初めたらしく
身体
(
からだ
)
をすこし乗り出して来た。
暗黒公使
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
「ヘエ。飛んでもない。それにはチットばかり
仔細
(
わけ
)
が御座いますんで……ヘエ。実はこの間、旦那様からどこか涼しい処に別荘地はないかと、お話が御座いましたので……」
白くれない
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
「ハハハ。今の門下で皆伝を許いた者はまだ一人もない。その
仔細
(
わけ
)
が解かったかの……」
斬られたさに
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
「そうです。その
仔細
(
わけ
)
をお話ししますから……ドウゾ……ドウゾ……聞いて下さい」
戦場
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
「……と云うてもわかるまいが……これには深い
仔細
(
わけ
)
があるのじゃ」
いなか、の、じけん
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
それは
斯様
(
かよう
)
な
仔細
(
わけ
)
で御座います。
ドグラ・マグラ
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
仔
漢検準1級
部首:⼈
5画
細
常用漢字
小2
部首:⽷
11画
“仔細”で始まる語句
仔細無之