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一昨日
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おとゝひ
ふりがな文庫
“
一昨日
(
おとゝひ
)” の例文
私
(
わたくし
)
は
默然
(
もくねん
)
として、
猶
(
なほ
)
も
其處
(
そこ
)
を
見詰
(
みつ
)
めて
居
(
を
)
ると、
暫時
(
しばらく
)
して
其
(
その
)
不思議
(
ふしぎ
)
なる
岩陰
(
いわかげ
)
から、
昨日
(
きのふ
)
も
一昨日
(
おとゝひ
)
も
聽
(
き
)
いた、
鐵
(
てつ
)
の
響
(
ひゞき
)
が
起
(
おこ
)
つて
來
(
き
)
た。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
いよ/\
離縁
(
りゑん
)
するとでも
言
(
い
)
はれて
來
(
き
)
たのかと
落
(
おち
)
ついて
問
(
と
)
ふに、
良人
(
おつと
)
は
一昨日
(
おとゝひ
)
より
家
(
うち
)
へとては
歸
(
かへ
)
られませぬ、五
日
(
か
)
六
日
(
か
)
と
家
(
うち
)
を
明
(
あ
)
けるは
平常
(
つね
)
の
事
(
こと
)
十三夜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
細い
路次
(
ろじ
)
を通つて、
宅
(
うち
)
の前まで來ると、表の戸は
一昨日
(
おとゝひ
)
締めて行つたまゝである。何處をほつき𢌞つてゐたのか、
宛然
(
まるで
)
夢中で、自分にも
明瞭
(
はつきり
)
覺
(
おぼへ
)
がない。
絶望
(旧字旧仮名)
/
徳田秋声
(著)
「
昨日
(
きのふ
)
一昨日
(
おとゝひ
)
と三
日
(
か
)
続
(
つゞ
)
けて
鳴
(
な
)
つたですで、まんづ、
今日
(
けふ
)
は
大丈夫
(
だいぢやうぶ
)
でがせうかな。」一
行
(
かう
)
五
人
(
にん
)
と、
運転手
(
うんてんしゆ
)
、
助手
(
じよしゆ
)
を
合
(
あ
)
はせて八
人
(
にん
)
犇
(
ひし
)
と
揉
(
も
)
んで
乗
(
の
)
つた、
真中
(
まんなか
)
に
小
(
ちひ
)
さくなつた
十和田湖
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
けれども一方では、
一昨日
(
おとゝひ
)
、
食
(
く
)
つた
麺麭
(
パン
)
を今
返
(
かへ
)
せと
強請
(
ねだ
)
られる様な気がした。
それから
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
▼ もっと見る
宛然
(
まるで
)
洋盃
(
コツプ
)
に
一昨日
(
おとゝひ
)
注いだビールの樣だ。仕樣のない顏だよ。
漂泊
(旧字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
が、今は淺草に住つてゐる友達と、
一昨日
(
おとゝひ
)
一日公園をぶら/\遊んで、其晩
其處
(
そこ
)
で泊つたことは確である。
絶望
(旧字旧仮名)
/
徳田秋声
(著)
師走
(
しはす
)
の
月
(
つき
)
は
世間
(
せけん
)
一
躰
(
たい
)
物
(
もの
)
せわしき
中
(
なか
)
を、こと
更
(
さら
)
に
選
(
ゑ
)
らみて
綾羅
(
きら
)
をかざり、
一昨日
(
おとゝひ
)
出
(
で
)
そろひしと
聞
(
き
)
く
某
(
それ
)
の
芝居
(
しばゐ
)
、
狂言
(
けうげん
)
も
折
(
をり
)
から
面白
(
おもしろ
)
き
新物
(
しんもの
)
の、これを
見
(
み
)
のがしてはと
娘共
(
むすめども
)
の
騷
(
さわ
)
ぐに、
見物
(
けんぶつ
)
は十五日
大つごもり
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
其
(
そ
)
の
心
(
こゝろ
)
が
通
(
つう
)
ずるのか、
貴下
(
あなた
)
も
年月
(
としつき
)
経
(
た
)
ち、
日
(
ひ
)
が
経
(
た
)
つても、
私
(
わたし
)
の
事
(
こと
)
をお
忘
(
わす
)
れなさらず、
昨日
(
きのふ
)
までも
一昨日
(
おとゝひ
)
までも、
思
(
おも
)
ひ
詰
(
つ
)
めて
居
(
ゐ
)
て
下
(
くだ
)
さいましたが、
奥様
(
おくさま
)
が
出来
(
でき
)
たので、つひ
余所事
(
よそごと
)
になさいました。
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
手撈
(
てさぐ
)
りに、火鉢の
抽斗
(
ひきだし
)
からマツチを取出すと、
手捷
(
てばしこ
)
く
摺
(
すり
)
つけて、
一昨日
(
おとゝひ
)
投出
(
ほうりだ
)
して行つたまゝのランプを、
臺所
(
だいどこ
)
の口から持つて來て、火を
點
(
つ
)
けたが、もう何をする勇氣もなく、
取放
(
とりツぱな
)
しの蒲團の上に
絶望
(旧字旧仮名)
/
徳田秋声
(著)
“一昨日”の意味
《名詞》
一昨日(おととい、おとつい、いっさくじつ、いっさくにち)
今日より二日前であり、一昨昨日の次の日。
(出典:Wiktionary)
“一昨日”の解説
一昨日(いっさくじつ、おととい、おとつい、en: day before yesterday)とは、昨日の前の日、すなわち今日より2日前の日である。
(出典:Wikipedia)
一
常用漢字
小1
部首:⼀
1画
昨
常用漢字
小4
部首:⽇
9画
日
常用漢字
小1
部首:⽇
4画
“一昨”で始まる語句
一昨年
一昨々日
一昨夜
一昨々年
一昨昨日
一昨
一昨晩
一昨昨夜