“葡萄”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ぶどう85.0%
ぶだう11.7%
えび2.2%
ふだう0.6%
ブドウ0.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その周囲一面に葡萄ぶどう栗鼠りすの模様を彫れということで御座いました。右の材料は花櫚かりんで、随分これは堅くて彫りにくい木であります。
(僕の見聞する限りでは)たとへばルナアルの「フイリツプ一家の家風」は(岸田国士氏の日本訳「葡萄ぶだう畑の葡萄作り」の中にある)
それは一つは、葡萄えび色の緒の、穿き減した低い日和下駄を穿いてる爲でもある。肉の緊つた青白い細面の、醜い顏ではないが、少し反齒そつぱなのを隱さうとする樣に薄い脣をすぼめてゐる。
鳥影 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
「そら、ね。いゝぱんだらう。ほし葡萄ふだう一寸ちょっと顔を出してるだらう。早くかばんへ入れたまへ。もうお日さまがお出ましになるよ。」
いてふの実 (新字旧仮名) / 宮沢賢治(著)
(一片の新月は秋の波に映じて、海辺の地に吹く清らかな風は気の重さを払ってくれる。英国のにごり酒にはわれすでにあきて、フランスの南部の今夜は葡萄ブドウ酒に酔うのである。)
南半球五万哩 (新字新仮名) / 井上円了(著)