騷動さうどう)” の例文
新字:騒動
はねたりけりかゝりし程にところ村役人むらやくにん等は二ヶ所にての騷動さうどうを聞傳て追々に馳集り先友次郎等を取圍とりかこみ事の樣子を聞けるに友次郎はかたち
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
いま敵國てきこくふかをかして、邦内はうない騷動さうどうし、士卒しそつさかひ(一七)暴露ばくろす。きみねてせきやすんぜず、くらうてあぢはひあましとせず。百せいめいみなきみかる。
モン妻 おゝ、ロミオは何處どこに?(ベンヺーリオーに)今日けふそなたはしましたか? この騷動さうどう關係かゝりあうてゐなんだは、ま、なによりもよろこばしい。
陳ば去年七月炮戰はうせん騷動さうどう御座候由、扨々大騷ぎの事に御座候半、想像仕に尚あまり有る事に御座候。御祖母樣如何ばかり之御驚嘆と、是而已のみ案勞あんらう仕候儀に御座候。
遺牘 (旧字旧仮名) / 西郷隆盛(著)
はるよりして、流言妖語りうげんえうごさかんおこなはれ、十月じふぐわつ十二日じふににちには、たちまち、兩水道りやうすゐだうどくありと流傳りうでんし、市中しちう騷動さうどうふべからず、諸人しよにんみづさわぐこと、さわぐがごとし。
間引菜 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
拳鬪けんとう翌日よくじつまたひと騷動さうどう持上もちあがつた。
せい凱歌かちどきこゑいさましく引揚ひきあげしにそれとかはりて松澤まつざは周章狼狽しうしやうらうばいまこと寐耳ねみゝ出水でみづ騷動さうどうおどろくといふひまもなくたくみにたくみし計略けいりやくあらそふかひなく敗訴はいそとなり家藏いへくらのみか數代すだいつゞきし暖簾のれんまでもみなかれがしたればよりおちたる山猿同樣やまざるどうやうたのむ木蔭こかげ雨森新七あめもりしんしちといふ番頭ばんとう白鼠しろねづみ去年きよねん生國しやうこくかへりしのち
別れ霜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
借て手傳てつだはせしにふけまゝ其夜そのよは下女事私し方へ泊り翌朝よくてうきやく給仕きふじなどを仕舞て立歸り候處右の騷動さうどうゆゑ大いに驚き候由を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
百目蝋燭ひやくめらふそく買入かひいれるといふ騷動さうどう
怪談女の輪 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
かく非常ひじやう騷動さうどう
語りしかば文右衞門は是をとくと聞しが夫は不埓ふらち千萬の申懸なりと大いに立腹りつぷくし是より又久兵衞と文右衞門の言爭いひあらそひになりければ長屋ながや中の者追々おひ/\騷動さうどう
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)