銀貨ぎんか)” の例文
この金貨きんかは、西にしくに金貨きんかだ。この金貨きんかは、ひがしくに金貨きんかだ。この銀貨ぎんかは、おもい。しかしこちらの銀貨ぎんかのほうは、もっと目方めかたがある。
汽船の中の父と子 (新字新仮名) / 小川未明(著)
ちょうど、お月さまが明るくてっていて、うちのまえにしいてある白い小石が、まるで銀貨ぎんかのように、きらきらひかっていました。
かれは一スーずつためては新しい十スー、二十スーの銀貨ぎんかとかえてだいじに持っていた。そういうかれの申し出は、わたしを心から感動させた。
「ほんとうに、銀貨ぎんかだと思うかい?」と、カラスたちは言いました。そして、その目はよくにくらんでキラキラ光りました。
ナイフは真珠貝しんじゅがいのついた綺麗きれいなものだったし、一ルーブリ銀貨ぎんかはのっぴきならぬようにいるのであった。で、先生せんせいのところへいいつけにった。
身体検査 (新字新仮名) / フョードル・ソログープ(著)
ジョバンニはおじぎをするととびらをあけて計算台のところに来ました。すると白服しろふくた人がやっぱりだまって小さな銀貨ぎんかを一つジョバンニにわたしました。
銀河鉄道の夜 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
太陽たいようひかりはまぶしく、銀貨ぎんかおもて反射はんしゃしました。みんなは、このひかりをおそれるように後退あとしさりをしました。そして、をみはりました。
幸福に暮らした二人 (新字新仮名) / 小川未明(著)
ちょうどお月さまが、ひるのようにあかるく照っていて、うちの前にしいてある白い小砂利こじゃりが、それこそ銀貨ぎんかのように、きらきらしていました。
花むこさまはいちばんおしまいにのこったが、五フランの銀貨ぎんかをぼうしに落としてくれた。ぼうしは金貨でいっぱいになった。なんという幸せだ。
なぜって、かめの中は、ほとんどふちまで、小さな、うすい銀貨ぎんかが、いっぱいにつまっていたのです。これでは、中にはいることもできません。
めっかりました、先生せんせい。エピファーノフが自分で持ってたんです。ポケットにあながあいてたもんですから、ナイフも銀貨ぎんか長靴ながぐつん中へ落ちてたんです。
身体検査 (新字新仮名) / フョードル・ソログープ(著)
洋傘ようがさ直しは帽子ぼうしをとり銀貨ぎんか銅貨どうかとをります。
チュウリップの幻術 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
ふねなかでも、二人ふたりは、おじいさんからもらった銀貨ぎんかして、かわるがわるそれをうえにのせては、ひいたわせてのぞきながら
幸福に暮らした二人 (新字新仮名) / 小川未明(著)
「いや、いけない、いけない! このオヤユビ小僧こぞうに、銀貨ぎんかをださせないうちに、ひきいてしまったら、ハヤテさんはなんて言うだろうかね?」
「ぼくは五フランの銀貨ぎんかを二つ持っている。一つあげよう。きみがもらってくれると、ぼくはずいぶんうれしいんだ」
二年生のエピファーノフが、ナイフと一ルーブリ銀貨ぎんかをなくしたのである。このあかいほっぺたをしたふとっちょの子供は、盗難とうなんに気がつくと、わっと泣声なきごえをあげた。
身体検査 (新字新仮名) / フョードル・ソログープ(著)
小砂利は、吹き上がって来たばかりの銀貨ぎんかみたいに、ぴかぴか光って、路しるべしてくれました。
「おじいさん、わたしが、ひろってあげます。」と、少女しょうじょはいって、銀貨ぎんかや、銅貨どうかひろって、按摩あんま財布さいふなかにいれてやりました。
海からきた使い (新字新仮名) / 小川未明(著)
さてとうとう銀貨ぎんかが一まいおくふかいかくしの中からほり出されて、ぼんの中にはいることになった。
小石は、あたらしい銀貨ぎんかみたいにぴかぴかひかって、ふたりに道をおしえてくれました。ふたりは、ひとばんじゅう歩きつづけて、のあけるころに、やっとおとうさんの家にかえってきました。
「おとうさん、そんなに、金貨きんかや、銀貨ぎんかを、たくさんためて、どうするんですか?」と、子供こども父親ちちおやかってききました。
汽船の中の父と子 (新字新仮名) / 小川未明(著)
けれどカピが帰って来るまではやめないはずであったから、やはりおどりつづけた。かれはあわてなかった。一まい銀貨ぎんかももらえないとみると、前足を上げてその人のかくしをたたいた。
そうして、いままでよりか、みんなに一つ欲望よくぼうしたので、いつか、このひか銀貨ぎんかのためにあらそいがこらなければならなくおもわれたのでした。
幸福に暮らした二人 (新字新仮名) / 小川未明(著)
「おじいさん、銀貨ぎんかが一つちていた。」といって、をさしだすと、じいさんはあわてて、かねかえそうとした。乞食こじきをひっこめた。
つばめと乞食の子 (新字新仮名) / 小川未明(著)
よくると、それは、みんなほしではなく、金貨きんかに、銀貨ぎんかに、宝石ほうせきや、宝物ほうもつなか自分じぶんはすわっているのである。もう、こんなうれしいことはない。
北の国のはなし (新字新仮名) / 小川未明(著)
そのはずみに、懐中ふところ財布さいふとすと、くちいて、銀貨ぎんかや、銅貨どうかがみんなあたりにころがってしまったのでした。
海からきた使い (新字新仮名) / 小川未明(著)
「おばさん、今夜こんやはこんなに、たくさんおかねあつまりましたよ。」と少女しょうじょは、そこにちている銅貨どうか銀貨ぎんかひろって、おんなわたしたのでした。するとおんな
ある冬の晩のこと (新字新仮名) / 小川未明(著)
父親ちちおやが、金貨きんかや、銀貨ぎんかが、だんだん航海こうかいするたびにたまってくるのを、うれしそうにながめながら
汽船の中の父と子 (新字新仮名) / 小川未明(著)
おはるは、用事ようじをすまして、おうちへかえると、自分じぶんがしまっておいたお給金きゅうきんなかから、五十せん銀貨ぎんかを一まいとりだしました。そして、かみにつつんで交番こうばん巡査おまわりさんのところへもっていきました。
朝の公園 (新字新仮名) / 小川未明(著)
するとじいさんは、ほんとうにこの銀貨ぎんかひろったとおもいこんで
つばめと乞食の子 (新字新仮名) / 小川未明(著)