“銀貨入”の読み方と例文
読み方割合
ぎんくわいれ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
たらはらつて頂戴ちやうだい」とつてふところなかからよごれた男持をとこもち紙入かみいれと、銀貨入ぎんくわいれ蟇口がまぐちして、宗助そうすけわたした。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
さて先づ帯を〆めつれば、足袋を穿く下駄を穿く。待て駒下駄を穿かぬ先に忘れたる物多くあり、即ち、紙入、手拭、銀貨入ぎんくわいれ、手提の革鞄、扇となり。まだ/\時計と指環もある。
当世女装一斑 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
こひか、三十日みそかかにせたのは、また白銅はくどうあはせて、銀貨入ぎんくわいれ八十五錢はちじふごせんふのもある……うれしい。ほんこゝろざしと、藤間ふぢま名取なとりで、嬌態しなをして、水上みなかみさんのたもとれるのがある。……うまい。
九九九会小記 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)