菓子屋かしや)” の例文
「さあ、きなものをおいなさい。」と、お菓子屋かしや店先みせさきで、どこかのおかあさんが、やさしく子供こどもにいっていられるのもあります。
少年の日二景 (新字新仮名) / 小川未明(著)
この男は、どこかそこらの野原の菓子屋かしやだ。けれどもぼくは、このひとをばかにしながら、この人のお菓子をたべているのは、大へん気の毒だ。
銀河鉄道の夜 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
みんなは、手をさし出しました。見れば、菓子屋かしやのおばさんのところでもめったに売っていないような、すてきにおいしい、小ブタのさとう菓子を持っていました。
京都その他の大きな都会に、菓子屋かしやという店のできたのは古いことであるが、最初はただ昔からの菓子、すなわち木の実や豆や昆布や薯を、味よく食べられるようにしたものだったらしい。
母の手毬歌 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
「まあ、ぼっちゃん、お一人ひとりで、えらいですこと。」と、お菓子屋かしやのおばさんは、ほめて、お菓子かしをふろしきにつつんでくれました。
小さな年ちゃん (新字新仮名) / 小川未明(著)
なんだ、やっぱりこいつはお菓子かしだ。チョコレートよりも、もっとおいしいけれども、こんながんんでいるもんか。この男は、どこかそこらの野原の菓子屋かしやだ。
銀河鉄道の夜 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
大将たいしょう、きれいなおんないてもらいたいとおもうんだが、すてきな、美人びじんいてくれないか。」と、菓子屋かしや番頭ばんとうがいいました。
生きている看板 (新字新仮名) / 小川未明(著)
「ご隠居いんきょさん、ここには上等じょうとうのお菓子かしはありません。あめチョコならありますが、いかがですか。」と、菓子屋かしやのおかみさんはこたえました。
飴チョコの天使 (新字新仮名) / 小川未明(著)
あるのこと、まち菓子屋かしやから使つかいがきて、みせ看板かんばんえるから、ひとつ趣向しゅこうらして、いいものをいてくれとたのまれたのです。
生きている看板 (新字新仮名) / 小川未明(著)
ある少年しょうねんは、菓子屋かしやまえとおりかかって、天使てんしは、どうしたろうとおもって、あおいでみますと、そこにはありませんでした。
町の天使 (新字新仮名) / 小川未明(著)
少年しょうねんは、まどからのぞいてると、お菓子屋かしや看板かんばんうえにとまっている天使てんしが、ひとりで、あらしのなかあそんでいたのでした。
町の天使 (新字新仮名) / 小川未明(著)
あるおとこ箱車はこぐるまいて菓子屋かしや店頭みせさきにやってきました。そして、あめチョコを三十ばかり、ほかのお菓子かしといっしょに箱車はこぐるまなかおさめました。
飴チョコの天使 (新字新仮名) / 小川未明(著)
すると、まもなく、いく百となく、あめチョコのはいっているおおきなはこは、そのまち菓子屋かしやはこばれていったのであります。
飴チョコの天使 (新字新仮名) / 小川未明(著)
銃後じゅうごをまもるために、菓子屋かしやひらきました。みなさん、ごひいきにしてください。」と、かれ、そのした番地ばんちみせがしるしてありました。
クラリネットを吹く男 (新字新仮名) / 小川未明(著)
いつのまにか、菓子屋かしや看板かんばん美人びじんは、このまちひとたちの仲間入なかまいりをして、りっぱな存在そんざいになったのであります。
生きている看板 (新字新仮名) / 小川未明(著)
まことさんは、ねこのはいっている紙箱かみばこきました。二郎じろうさんは、さきになって、まちるとあちら、こちらながめました。あちらに、お菓子屋かしやのきみさんがいました。
僕たちは愛するけれど (新字新仮名) / 小川未明(著)
いえると、さびしいけれどまちになります。お菓子屋かしやや、くだものや、酒屋さかやや、薬屋くすりやなどがあって、かどのところにある、ラジオまえをまがると、ほそみちとなります。
だれにも話さなかったこと (新字新仮名) / 小川未明(著)
「キャラメルは、二箱ふたはこあれば、いいでしょう。」と、お菓子屋かしやで、おかあさんが、おっしゃると
宿題 (新字新仮名) / 小川未明(著)
それからのちのことです。げんさんのいえでは、お菓子屋かしやをはじめました。さんはりょうちゃんに
クラリネットを吹く男 (新字新仮名) / 小川未明(著)
毎日まいにち学校がっこうへゆくときも、かえるときも、まちかどにあった、菓子屋かしやまえとおりました。
町の天使 (新字新仮名) / 小川未明(著)
ゆうちゃんっておいで。」と、二郎じろうちゃんは、どこかへかって、はししました。そして、道端みちばたのお菓子屋かしやから、キャラメルをってきて、みいちゃんにも、ゆうちゃんにもけてやりました。
小さな妹をつれて (新字新仮名) / 小川未明(著)
としちゃんは、そのまえぎて、お菓子屋かしやきました。
小さな年ちゃん (新字新仮名) / 小川未明(著)