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数々
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かずかず
ふりがな文庫
“
数々
(
かずかず
)” の例文
旧字:
數々
「とんでもない。どうか上座にいてください。
打虎
(
だこ
)
武松のご高名は雷のごとしで、義に強い
数々
(
かずかず
)
なお噂も
夙
(
つと
)
に
伺
(
うかが
)
っております」
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
彼
(
かれ
)
は、
友
(
とも
)
だちと
腕
(
うで
)
を
組
(
く
)
み、
調子
(
ちょうし
)
をそろえて、
労働歌
(
ろうどうか
)
をうたった。その
声
(
こえ
)
の
響
(
ひび
)
く
間
(
あいだ
)
は、
美
(
うつく
)
しい
数々
(
かずかず
)
の
幻想
(
げんそう
)
が
浮
(
う
)
かびました。
風はささやく
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
終
(
おわり
)
に
臨
(
のぞ
)
み、私の妻もあなたの
負
(
お
)
われ負わるゝ
数々
(
かずかず
)
の重荷に対し、真実御同情申上げる旨、
呉々
(
くれぐれ
)
も申しました。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
私
(
わたくし
)
の
父
(
ちち
)
は
旗色
(
はたいろ
)
の
悪
(
わる
)
い
南朝方
(
なんちょうがた
)
のもので、
従
(
したが
)
って
私
(
わたくし
)
どもは
生前
(
せいぜん
)
に
随分
(
ずいぶん
)
数々
(
かずかず
)
の
苦労
(
くろう
)
辛酸
(
しんさん
)
を
嘗
(
な
)
めました……。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
それは今まで
数々
(
かずかず
)
の夢の中で、彼をぽっとさせた、あの、女たちの面影のように優しいものだ。
にんじん
(新字新仮名)
/
ジュール・ルナール
(著)
▼ もっと見る
叔母はわれを引き止めてまたもや
数々
(
かずかず
)
の言葉もて貴嬢を恨み、この恨み
永久
(
とこしえ
)
にやまじと言い放ちて泣きぬ、されどいずこにかなお貴嬢を
愛
(
め
)
ずる心ありて恨めど怒り得ぬさまの苦しげなる
おとずれ
(新字新仮名)
/
国木田独歩
(著)
尚
(
なほ
)
数々
(
かずかず
)
申上度
(
まをしあげたく
)
存候事
(
ぞんじさふらふこと
)
は胸一杯にて、此胸の内には
申上度事
(
まをしあげたきこと
)
の外は何も
無御座候
(
ござなくさふら
)
へば、書くとも書くとも尽き
申間敷
(
まをすまじく
)
、
殊
(
こと
)
に
拙
(
つたな
)
き筆に候へば、よしなき事のみくだくだしく相成候ていくらも
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
倉地の気分がすさんで行くのももっともだと思われるような事柄を
数々
(
かずかず
)
葉子は聞かされた。葉子はしまいには自分自身を
護
(
まも
)
るためにも正井のきげんを取りはずしてはならないと思うようになった。
或る女:2(後編)
(新字新仮名)
/
有島武郎
(著)
と、鎌倉戦利品の
数々
(
かずかず
)
を、献上目録としてさし出した。また千種忠顕個人へは、べつな一目録が、手土産として、贈られた。
私本太平記:09 建武らくがき帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
そのとき、
妃
(
きさき
)
の
大事
(
だいじ
)
にされた、
数々
(
かずかず
)
の
宝石
(
ほうせき
)
をごらんになって、この
青
(
あお
)
い
宝石
(
ほうせき
)
を
砕
(
くだ
)
いて、
鉄
(
てつ
)
といっしょに
熔
(
と
)
かして、
形
(
かたち
)
をなくしてしまおうとお
考
(
かんが
)
えなされたのです。
ひすいを愛された妃
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
その
外
(
ほか
)
言葉
(
ことば
)
につくせぬ
数々
(
かずかず
)
の
難儀
(
なんぎ
)
なこと、
危険
(
きけん
)
なことに
遇
(
あ
)
われましたそうで、
歳月
(
つきひ
)
の
経
(
た
)
つと
共
(
とも
)
に、そのくわしい
記憶
(
きおく
)
は
次第
(
しだい
)
に
薄
(
うす
)
れては
行
(
い
)
っても、その
時
(
とき
)
胸
(
むね
)
にしみ
込
(
こ
)
んだ
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
「はい。その
間
(
かん
)
、朝廷方のきびしい御監視をくぐるため、ことばにも現わせぬ苦心は
数々
(
かずかず
)
でござりましたが」
私本太平記:10 風花帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
赤
(
あか
)
い
宝石
(
ほうせき
)
や、ダイヤモンドの
数々
(
かずかず
)
が、
自分
(
じぶん
)
らの
掌
(
てのひら
)
の
上
(
うえ
)
で
輝
(
かがや
)
いている
有
(
あ
)
り
様
(
さま
)
を
想像
(
そうぞう
)
しました。みんなは、
道
(
みち
)
を
急
(
いそ
)
ぎました。
赤
(
あか
)
い
町
(
まち
)
が、やがて
彼
(
かれ
)
らの
目
(
め
)
の
前
(
まえ
)
にあらわれたのです。
砂漠の町とサフラン酒
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
指物師の上手に作らせた五尺ほどな小棚の多い
水屋棚
(
みずやだな
)
を作らせ、それに
数々
(
かずかず
)
な珍味
佳肴
(
かこう
)
を入れ、
爼板
(
まないた
)
、
庖丁
(
ほうちょう
)
のたぐいまで、ふさわしいのを添え、或る折、田沼の慰めに送ったらしい。
美しい日本の歴史
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
数
常用漢字
小2
部首:⽁
13画
々
3画
“数”で始まる語句
数
数多
数珠
数寄
数奇
数寄屋橋
数寄屋
数寄者
数年
数万