トップ
>
四人
>
よつたり
ふりがな文庫
“
四人
(
よつたり
)” の例文
四人
(
よつたり
)
は
各自
(
めいめい
)
木箸
(
きばし
)
と竹箸を一本ずつ持って、台の上の
白骨
(
はっこつ
)
を思い思いに拾っては、白い
壺
(
つぼ
)
の中へ入れた。そうして誘い合せたように泣いた。
彼岸過迄
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
一所に
交際
(
つきあ
)
ってくれたら、
翌日
(
あす
)
とは言わず帰り次第藤沢(宿場女郎の居る処)を
奢
(
おご
)
ってやるが、と言えば
四人
(
よつたり
)
顔見合わせ
活人形
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
さうか、そこいな、大きな鯨が出て、大砲の彈丸を三發もうけたが、とうとう船に
四人
(
よつたり
)
乘せたまま呑んでしまつたとよ。
佃のわたし
(旧字旧仮名)
/
長谷川時雨
(著)
この抱いてゐる子の外の
四人
(
よつたり
)
の中で、上の方の二人は学校に往つてゐる。その二人は男の子が一人に娘が一人である。婿は昨夜寝なかつたので、昼寝をしてゐる。
パアテル・セルギウス
(新字旧仮名)
/
レオ・トルストイ
(著)
切なる様は目に余ったと見え、
四人
(
よつたり
)
とも口がきけなくなってしまった。……やがてお父さんが
野菊の墓
(新字新仮名)
/
伊藤左千夫
(著)
▼ もっと見る
商人
(
あきんど
)
は宿へ着くなり、
先刻
(
さつき
)
の会場へ電話をかけて、
芸妓
(
げいこ
)
の名を訊いてみた。何でもその
芸妓
(
げいこ
)
は心持髪の毛が縮れてゐたさうだ。だが、その折髪の毛の縮れた
妓
(
をんな
)
は
四人
(
よつたり
)
あつた。
茶話:03 大正六(一九一七)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
『もう店はしてえしまへんがな。
妓
(
こ
)
どもしも二人居るだけで、
阿母
(
おか
)
アはんと
四人
(
よつたり
)
だす。……お茶屋はんから口がかゝると
妓
(
こ
)
どもを送るだけで、家へはお客を上げえしまへん。』
東光院
(旧字旧仮名)
/
上司小剣
(著)
そこで
四人
(
よつたり
)
の男たちは、てんでにすきな方へ向いて、声を
揃
(
そろ
)
へて叫びました
狼森と笊森、盗森
(新字旧仮名)
/
宮沢賢治
(著)
「
獨
(
ひとり
)
ぢやあんめえな、かうやつて三
人
(
にん
)
も
四人
(
よつたり
)
も
居
(
ゐ
)
たんだものなあ」
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
でなければ
家
(
うち
)
のものだが、それでは少し変である。須永の
家
(
いえ
)
は彼と彼の母と
仲働
(
なかばたら
)
きと下女の
四人
(
よつたり
)
暮しである事を敬太郎はよく知っていたのである。
彼岸過迄
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
帳場
(
ちやうば
)
から
此處
(
こゝ
)
へ
參
(
まゐ
)
る
内
(
うち
)
も、
此
(
こ
)
の
通
(
とほ
)
りの
大汗
(
おほあせ
)
と、
四人
(
よつたり
)
の
車夫
(
しやふ
)
は
口
(
くち
)
を
揃
(
そろ
)
へ、
精一杯
(
せいいつぱい
)
、
後押
(
あとおし
)
で、お
供
(
とも
)
はいたして
見
(
み
)
まするけれども、
前途
(
さき
)
のお
請合
(
うけあひ
)
はいたされず。
雪の翼
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
四人
(
よつたり
)
は
膳
(
ぜん
)
に向いながら話をした。お兼さんは佐野とはだいぶ心やすい
間柄
(
あいだがら
)
と見えて、時々向側から
調戯
(
からか
)
ったりした。
行人
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
得右衛門を始めとして
四人
(
よつたり
)
の
壮佼
(
わかもの
)
は、茶碗酒にて元気を養い一杯機嫌で立出でつ。
活人形
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
四人
(
よつたり
)
は此関係で
約二年
(
やくにねん
)
足らず
過
(
す
)
ごした。すると
菅沼
(
すがぬま
)
の卒業する
年
(
とし
)
の
春
(
はる
)
、
菅沼
(
すがぬま
)
の
母
(
はゝ
)
と云ふのが、
田舎
(
いなか
)
から
遊
(
あそ
)
びに
出
(
で
)
て
来
(
き
)
て、しばらく
清水
(
しみづ
)
町に
泊
(
とま
)
つてゐた。
それから
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
骨上
(
こつあげ
)
には
御仙
(
おせん
)
と
須永
(
すなが
)
と千代子とそれに
平生
(
ふだん
)
宵子
(
よいこ
)
の守をしていた
清
(
きよ
)
という下女がついて都合
四人
(
よつたり
)
で行った。
彼岸過迄
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
と、歩きながら
独言
(
ひとりごと
)
を云った。誰も答えたものはない。
四人
(
よつたり
)
とも雲の中を、雲に吹かれるような、取り
捲
(
ま
)
かれるような、また
埋
(
うず
)
められるような有様で登って行った。
坑夫
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
二階が荷主の
室
(
へや
)
だと云うんで、二階へ
上
(
あが
)
って見ると、なるほど室がたくさん並んでいる。その
中
(
うち
)
の一つでは
四人
(
よつたり
)
で
博奕
(
ばくち
)
を打っていた。博奕の道具はすこぶる
雅
(
が
)
なものであった。
満韓ところどころ
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
代助の
一家
(
いつけ
)
は是丈の
人数
(
にんず
)
から
出来上
(
できあが
)
つてゐる。そのうちで
外
(
そと
)
へ
出
(
で
)
てゐるものは、西洋に行つた姉と、
近頃
(
ちかごろ
)
一戸を構へた代助ばかりだから、
本家
(
ほんけ
)
には大小合せて
四人
(
よつたり
)
残る訳になる。
それから
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
朝起きて
膳
(
ぜん
)
に向った時見ると、
四人
(
よつたり
)
はことごとく寝足らない顔をしていた。そうして四人ともその寝足らない雲を膳の上に打ちひろげてわざと会話を陰気にしているらしかった。
行人
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
その時夕暮の
窓際
(
まどぎわ
)
に近く
日暮
(
ひぐら
)
しが来て朗らに鋭どい声を立てたので、卓を囲んだ
四人
(
よつたり
)
はしばらくそれに耳を
傾
(
かたむ
)
けた。あの鳴声にも
以太利
(
イタリヤ
)
の連想があるでしょうと余は先生に尋ねた。
ケーベル先生
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
と云って、
四人
(
よつたり
)
ながら面白そうに笑った。自分は黙っていた。すると四人は自分を
措
(
お
)
いてしきりに達磨の話を始めた。約十分余りも続いたろう。その間自分はほかの事を考えていた。
坑夫
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
夕方は
四人
(
よつたり
)
でトランプをした。みんなが四枚ずつのカードを持って、その一枚を順送りに次の者へ伏せ渡しにするうちに数の
揃
(
そろ
)
ったのを出してしまうと、どこかにスペードの一が残る。
行人
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
一時間程して
客
(
きやく
)
は
帰
(
かへ
)
つた。
四人
(
よつたり
)
は
肩
(
かた
)
を揃へて玄関迄
出
(
で
)
た。奥へ這入る時
それから
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
足は
昨夕
(
ゆうべ
)
から歩き続けで
草臥
(
くたび
)
れてはいるが、あるけばまだ歩ける。そこで注意の通り、なるべく気をつけて、長蔵さんと赤毛布の
後
(
あと
)
を
跟
(
つ
)
けて行った。
路
(
みち
)
があまり広くないので
四人
(
よつたり
)
は
一行
(
いちぎょう
)
に並べない。
坑夫
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
開会後第一の土曜の
午過
(
ひるすぎ
)
には
大勢
(
おほぜい
)
一所に
来
(
き
)
た。——広田先生と野々宮さんと与次郎と三四郎と。
四人
(
よつたり
)
は
余所
(
よそ
)
を
後廻
(
あとまは
)
しにして、第一に「森の女」の部屋に這入つた。与次郎が「あれだ、あれだ」と云ふ。
三四郎
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
“四人”の意味
《名詞》
四 人(よにん、よたり、よったり)
人が、四の数であること。
(出典:Wiktionary)
四
常用漢字
小1
部首:⼞
5画
人
常用漢字
小1
部首:⼈
2画
“四人”で始まる語句
四人許
四人姉妹
四人様
四人目
四人家内
四人組の踊り