“骨上”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
こつあ80.0%
こつあげ20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
電気炉でんきろによる火葬、骨上こつあげと順序よく運んで、午後三時には、雪子さんの御霊みたまは、もう告別式会場のA斎場に安置されていた。
悪魔の紋章 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
僕は、腹がへっていたから、すぐに一つとって口へ入れた。そこへ大学の松浦先生が来て、骨上こつあげのことか何か僕に話しかけられたように思う。
葬儀記 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
骨上こつあげには御仙おせん須永すながと千代子とそれに平生ふだん宵子よいこの守をしていたきよという下女がついて都合四人よつたりで行った。
彼岸過迄 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
四人が茶をんで待ち合わしているあいだに、骨上こつあげの連中が二三組見えた。最初のは田舎染いなかじみた御婆さんだけで、これは御仙と千代子の服装に対して遠慮でもしたらしく口数を多くかなかった。
彼岸過迄 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)