“こつあげ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
骨揚66.7%
骨上33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
……骨揚こつあげに行って、白木の火箸の先で灰の中から、形のある遺骨を拾い出し、それを瀬戸の壷に[#「壷に」は底本では「に」]つめ、秋晴れの爽かな外光の中を
幻の彼方 (新字新仮名) / 豊島与志雄(著)
ぢやア明朝みやうあさ早く骨揚こつあげますから、死骸しがい間違まちがひないやうに願ひます。坊「其様そんな事はありやせぬ。金「何分なにぶんたのまうします。とたくかへつたがまだ暗いうちにやつてました。金 ...
黄金餅 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)
骨上こつあげには御仙おせん須永すながと千代子とそれに平生ふだん宵子よいこの守をしていたきよという下女がついて都合四人よつたりで行った。
彼岸過迄 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
四人が茶をんで待ち合わしているあいだに、骨上こつあげの連中が二三組見えた。最初のは田舎染いなかじみた御婆さんだけで、これは御仙と千代子の服装に対して遠慮でもしたらしく口数を多くかなかった。
彼岸過迄 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)