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取持
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とりもち
ふりがな文庫
“
取持
(
とりもち
)” の例文
若江に心を懸ける者がお屋敷
内
(
うち
)
にあると見えます、それを
青茎
(
あおじく
)
の
蕾
(
つぼみ
)
の
儘
(
まゝ
)
貴殿の
許
(
もと
)
へ送るというのは若江を
取持
(
とりもち
)
いたす約束をいたした事か
菊模様皿山奇談
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
遊興の
取持
(
とりもち
)
を勤めと心得ている
埒
(
らち
)
もないてあいばかりだが、新規に目附になった
押原右内
(
おしはらうない
)
という男は、お家騒動で改易になった
越後
(
えちご
)
の浪人者で
鈴木主水
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
如何
(
いか
)
にも不審な事には、お
内儀
(
かみ
)
さんが出て来て座敷に坐り込んで
頻
(
しき
)
りに客の
取持
(
とりもち
)
をすると、御亭主が周旋奔走して居る。
福翁自伝:02 福翁自伝
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
五十兩九郎兵衞里兩人の
養育料
(
やういくれう
)
として
遣
(
つかは
)
し候儀に御座候其後九助同村の周藏喜平次木
祖
(
そ
)
兵衞等が
取持
(
とりもち
)
にて私し
姪
(
めひ
)
節儀を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
そんな名剣も貧乏神だけは
何
(
ど
)
うにも出来ないものと見えて、犬養氏は最近和田
維
(
つな
)
四
郎
(
らう
)
氏の
取持
(
とりもち
)
で、所蔵の刀剣全部を根こそぎ
久原
(
くはら
)
家へ売渡す事に
定
(
き
)
めた。
茶話:03 大正六(一九一七)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
▼ もっと見る
お熊は下女のお久の
取持
(
とりもち
)
で手代の忠七と
疾
(
と
)
うから
起誓
(
きしょう
)
までも取交している仲であった。
黄八丈の小袖
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
とはいえ場所はよし、和尚の
取持
(
とりもち
)
はよし、麓の一本道に見張りさえ付けておけば、手入れの心配は毛頭ないので、入れ代り立代り寄り集まって手遊びするものの絶えぬところが面白い。
名娼満月
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
幽界
(
ゆうかい
)
に
於
(
おい
)
ても
矢張
(
やは
)
り
知識
(
ちしき
)
の
必要
(
ひつよう
)
はあるので、
現世
(
げんせ
)
と
同
(
おな
)
じように
書物
(
しょもつ
)
を
読
(
よ
)
ませたり、
又
(
また
)
小供
(
こども
)
には
小供
(
こども
)
の
友達
(
ともだち
)
もなければならぬので、その
取持
(
とりもち
)
をしてやったり、
精神統一
(
せいしんとういつ
)
の
修行
(
しゅぎょう
)
をさせたり
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
自分がすぐに
取持
(
とりもち
)
をして見て、3340
ファウスト
(新字新仮名)
/
ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ
(著)
して廻り場へ
出行
(
いでゆき
)
けり
跡
(
あと
)
には七助お梅に
對
(
むか
)
ひ
所詮
(
しよせん
)
其方
(
そなた
)
も旦那は
嫌
(
いや
)
なるべし
我
(
われ
)
取持
(
とりもち
)
せん事も
骨折損
(
ほねをりぞん
)
出來ぬ時は
却
(
かへ
)
つて
首尾
(
しゆび
)
惡
(
わろ
)
し然らば其方には少しも早く此處を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
矢張り此の頃の
老妓
(
あねえ
)
で、年は二十七歳に相成りまする、お月と申します
脊
(
せい
)
はすっきりとして芸が
好
(
よ
)
く、お座敷でお客と話などをして居ります間に
取持
(
とりもち
)
が上手と評判の芸者でありました。
業平文治漂流奇談
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
『
何分
(
なにぶん
)
にも
年若
(
としわか
)
き
娘
(
むすめ
)
のこととて
恥
(
はず
)
かしさが
先立
(
さきだ
)
ち、
格別
(
かくべつ
)
のお
取持
(
とりもち
)
もできなかった……。』
姫
(
ひめ
)
はあっさりと、ただそれっきりしかお
口
(
くち
)
には
出
(
だ
)
されませんでしたが、
何
(
どう
)
やらお
二人
(
ふたり
)
の
間
(
あいだ
)
を
維
(
つな
)
いだ
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
取持
(
とりもち
)
や
橋渡
(
はしわたし
)
には
ファウスト
(新字新仮名)
/
ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ
(著)
蟠「えゝ/\これはその
何
(
なん
)
でござる、実は先日
朋友
(
ほうゆう
)
がまいりまして、八丁堀辺の侍の娘で、御殿奉公を致して
居
(
お
)
る者であるが、至って碁
好
(
ずき
)
な娘、折があったら御前へととと
取持
(
とりもち
)
を頼まれまして」
後の業平文治
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
申
掛
(
かけ
)
られ
承知
(
しようち
)
せぬとて
刄物三昧
(
はものざんまい
)
致
(
いた
)
しゝに
付
(
つき
)
其
節
(
せつ
)
私
(
わたく
)
し中へ入て
取鎭
(
とりしづ
)
め候へば金三兩呉られ候て
取持
(
とりもち
)
候
樣
(
やう
)
申付られ候へども梅事は
貞節
(
ていせつ
)
の
女
(
をんな
)
ゆゑとても
叶
(
かな
)
はぬ事と
存
(
ぞん
)
じ私しは申
譯
(
わけ
)
なきにより
宿
(
やど
)
へ
迯歸
(
にげかへ
)
り候と
具
(
つぶさ
)
に申
立
(
たつ
)
る
廉々
(
かど/\
)
粂之進
(
くめのしん
)
は
面目
(
めんもく
)
青
(
あを
)
くなり
赤
(
あか
)
くなりしが
差俯向
(
さしうつむき
)
て
控
(
ひか
)
へ
居
(
ゐ
)
るを
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
取
常用漢字
小3
部首:⼜
8画
持
常用漢字
小3
部首:⼿
9画
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取持口
取持呉