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まつ
ふりがな文庫
“
全
(
まつ
)” の例文
「
全
(
まつ
)
たく、
服装
(
なり
)
丈ぢや
分
(
わか
)
らない世の
中
(
なか
)
になりましたからね。
何処
(
どこ
)
の紳士かと思ふと、どうも
変
(
へん
)
ちきりんな
家
(
うち
)
へ
這入
(
はいつ
)
てますからね」と
門野
(
かどの
)
はすぐあとを付けた。
それから
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
ヘエ。「同じ牛でもどうも、五
位
(
ゐ
)
の
位
(
くらゐ
)
が
附
(
つ
)
いたといふ事を聞きましたが
全
(
まつ
)
たくでございますか。 ...
牛車
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
燐寸箱! 然だ、燐寸箱だよ、
全
(
まつ
)
たく。狹くて、狹くて、
全然
(
まるつきり
)
身動きがならん。
蚤
(
のみ
)
だつて君、自由に
跳
(
は
)
ねられやせんのだ。一寸何分と
長
(
たけ
)
の
定
(
きま
)
つた奴許りが、ギッシリとつめ込んである。
漂泊
(旧字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
『イヤ
全
(
まつ
)
たく
貴君
(
あなた
)
の物で
御座
(
ござい
)
ます、けれども
何卒
(
どう
)
か
枉
(
まげ
)
て
私
(
わたくし
)
に
賜
(
たまは
)
りたう
御座
(
ござい
)
ます』
石清虚
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
見出し
驚
(
おどろ
)
き申候
然
(
さ
)
れば昨夜
跌
(
つま
)
づきしは
全
(
まつ
)
たく
殺害
(
せつがい
)
されし者と初めて心づき候因て殺し人は外に御座候はん
恐
(
おそれ
)
ながら此儀
御賢慮
(
ごけんりよ
)
願
(
ねが
)
ひ奉つるといふをも
待
(
また
)
ず小野寺源兵衞席を進み
聲
(
こゑ
)
荒
(
あら
)
くいかに傳吉
汝
(
おのれ
)
邪辯
(
じやべん
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
▼ もっと見る
目的があつて
歩
(
ある
)
くものは賤民だと、
彼
(
かれ
)
は平生から信じてゐたのであるけれども、此場合に
限
(
かぎ
)
つて、其賤民の方が
偉
(
えら
)
い様な気がした。
全
(
まつ
)
たく、又アンニユイに襲はれたと悟つて、
帰
(
かへ
)
りだした。
それから
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
其
(
その
)
場所
(
ばしよ
)
が
全
(
まつ
)
たく
僕
(
ぼく
)
の
氣
(
き
)
に
入
(
い
)
つたのである、
後背
(
うしろ
)
の
崕
(
がけ
)
からは
雜木
(
ざふき
)
が
枝
(
えだ
)
を
重
(
かさ
)
ね
葉
(
は
)
を
重
(
かさ
)
ねて
被
(
おほ
)
ひかゝり、
前
(
まへ
)
は
可
(
かな
)
り
廣
(
ひろ
)
い
澱
(
よどみ
)
が
靜
(
しづか
)
に
渦
(
うづ
)
を
卷
(
まい
)
て
流
(
なが
)
れて
居
(
ゐ
)
る。
足場
(
あしば
)
はわざ/\
作
(
つく
)
つた
樣
(
やう
)
に
思
(
おも
)
はれる
程
(
ほど
)
、
具合
(
ぐあひ
)
が
可
(
い
)
い。
都の友へ、B生より
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
承まはり候者
哉
(
かな
)
小夜衣とは何のことにて候や夫は
全
(
まつ
)
たく
門違
(
かどちが
)
ひにて有るべし然樣のことは夢にも覺え候はず何か御心得
違
(
ちが
)
ひ成るべし
拙者
(
せつしや
)
は町醫村井長庵と申す者にて候と聞より然れば
戲
(
たは
)
むれにてもなきかと千太郎は大いに
驚怖
(
おどろき
)
先日私し
近邊
(
きんぺん
)
の料理茶屋の二階にて御目に懸り
眼前
(
がんぜん
)
に貴殿へお渡し申したる五十兩の金子を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
「
神経
(
しんけい
)
ぢやない本当だよ。
全
(
まつ
)
たく
兄
(
にい
)
さんの
所為
(
せゐ
)
だ」
それから
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
全
常用漢字
小3
部首:⼊
6画
“全”を含む語句
全然
全体
完全
健全
全快
全身
全速力
全部
全體
全濡
大英百科全書
安全
全力
全裸
全治
安全弁
全々
全貌
全豹
全焼
...