“全豹”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ぜんぴょう85.7%
ぜんぺう14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
いずれにしても、そういう見地に立ってでなければいくら研究してみてもこれらの問題の全豹ぜんぴょうは明らかになりそうに思われない。
自然界の縞模様 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
合理説が道徳法の一般性を明にし、義務を厳粛ならしめんとするは可なれども、これを以て道徳の全豹ぜんぴょうを説き得たるものとなすことはできぬ。
善の研究 (新字新仮名) / 西田幾多郎(著)
「きりしとほろ上人伝しやうにんでん」は古来あまねく欧洲天主教国に流布るふした聖人行状記の一種であるから、予の「れげんだ・おうれあ」の紹介も、彼是ひし相俟あひまつて始めて全豹ぜんぺう彷彿はうふつする事が出来るかも知れない。
きりしとほろ上人伝 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)