トップ
>
全豹
>
ぜんぴょう
ふりがな文庫
“
全豹
(
ぜんぴょう
)” の例文
いずれにしても、そういう見地に立ってでなければいくら研究してみてもこれらの問題の
全豹
(
ぜんぴょう
)
は明らかになりそうに思われない。
自然界の縞模様
(新字新仮名)
/
寺田寅彦
(著)
合理説が道徳法の一般性を明にし、義務を厳粛ならしめんとするは可なれども、これを以て道徳の
全豹
(
ぜんぴょう
)
を説き得たるものとなすことはできぬ。
善の研究
(新字新仮名)
/
西田幾多郎
(著)
の如き巧拙は異なれどもその意匠の総て諧謔に傾き
頓智
(
とんち
)
による処
尽
(
ことごと
)
く相似たり。以て
全豹
(
ぜんぴょう
)
を
推
(
お
)
すべし。
俳諧大要
(新字旧仮名)
/
正岡子規
(著)
これを取ってクーレンカンプの
全豹
(
ぜんぴょう
)
を
相
(
そう
)
するのは少しく早計であり、その後
名曲決定盤
(新字新仮名)
/
野村胡堂
、
野村あらえびす
、
野村長一
(著)
今日
(
こんにち
)
浮世絵の研究は米国人フェノロサその他新進の鑑賞家出でて細大
漏
(
もら
)
す処なく完了せられたるの
後
(
のち
)
溯
(
さかのぼ
)
つてゴンクウルの所論を
窺
(
うかが
)
へば
往々
(
おうおう
)
全豹
(
ぜんぴょう
)
を見ずして
一斑
(
いっぱん
)
に
拘泥
(
こうでい
)
したるの
譏
(
そしり
)
を免れざるべし。
江戸芸術論
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
▼ もっと見る
一斑
(
いっぱん
)
推して
全豹
(
ぜんぴょう
)
を知るべし。之が新政府下のサモアなのだ。
光と風と夢
(新字新仮名)
/
中島敦
(著)
偽醜悪はいつも抽象的に物の一面を見て
全豹
(
ぜんぴょう
)
を知らず
善の研究
(新字新仮名)
/
西田幾多郎
(著)
“全豹”の意味
《名詞》
豹の体全体の模様。
全体の様子。
(出典:Wiktionary)
全
常用漢字
小3
部首:⼊
6画
豹
漢検準1級
部首:⾘
10画
“全”で始まる語句
全
全然
全体
全身
全體
全部
全貌
全快
全滅
全速力