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龍膽
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りんだう
ふりがな文庫
“
龍膽
(
りんだう
)” の例文
新字:
竜胆
と
路
(
みち
)
ばたに
咲
(
さ
)
いて
居
(
ゐ
)
た
龍膽
(
りんだう
)
の
花
(
はな
)
が
父
(
とう
)
さんに
聲
(
こゑ
)
を
掛
(
か
)
けて
呉
(
く
)
れました。
龍膽
(
りんだう
)
は
桔梗
(
ききやう
)
に
似
(
に
)
た
小
(
ちい
)
さな
草花
(
くさばな
)
で、よく
山道
(
やまみち
)
なぞに
咲
(
さ
)
いて
居
(
ゐ
)
るのを
見
(
み
)
かけるものです。
ふるさと
(旧字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
水剪紅羅
(
すゐせんのう
)
、
龍膽
(
りんだう
)
、
赤熊百合
(
しやぐまゆり
)
、
本物
(
ほんもの
)
の
女性美
(
によしやうび
)
よりも、おまへたちの
方
(
はう
)
が、わたしは
好
(
すき
)
だ。
滅
(
ほろ
)
んだ花よ、むかしの花よ。
牧羊神
(旧字旧仮名)
/
上田敏
(著)
手
(
て
)
屆
(
とゞ
)
く
其
(
そ
)
の
山懷
(
やまふところ
)
に、
蔽
(
おほ
)
ひかさなる
錦葉
(
もみぢ
)
の
蔭
(
かげ
)
に、
葉
(
は
)
の
眞赤
(
まつか
)
な
龍膽
(
りんだう
)
が、ふさ/\と二三
輪
(
りん
)
、
霜
(
しも
)
に
紫
(
むらさき
)
を
凝
(
こら
)
して
咲
(
さ
)
く。……
魔法罎
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
その間から
濃紫
(
こむらさき
)
の
龍膽
(
りんだう
)
の花が一もと二もと咲いてゐるなどもよくこの頃の心持を語つてゐる。
樹木とその葉:02 草鞋の話旅の話
(旧字旧仮名)
/
若山牧水
(著)
それにはそれぞれに「白樺」とか「
龍膽
(
りんだう
)
」とか「
石楠花
(
しやくなげ
)
」などと云ふ名前がついてゐた。
恢復期
(旧字旧仮名)
/
堀辰雄
(著)
▼ もっと見る
石
(
いは
)
ばしる水のかかりの音立てて紫
冷
(
ひ
)
やき
龍膽
(
りんだう
)
のはな
白南風
(旧字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
折々
(
をり/\
)
の
空
(
そら
)
の
瑠璃色
(
るりいろ
)
は、
玲瓏
(
れいろう
)
たる
影
(
かげ
)
と
成
(
な
)
りて、
玉章
(
たまづさ
)
の
手函
(
てばこ
)
の
裡
(
うち
)
、
櫛笥
(
くしげ
)
の
奧
(
おく
)
、
紅猪口
(
べにちよこ
)
の
底
(
そこ
)
にも
宿
(
やど
)
る。
龍膽
(
りんだう
)
の
色
(
いろ
)
爽
(
さわやか
)
ならん。
黄菊
(
きぎく
)
、
白菊
(
しらぎく
)
咲出
(
さきい
)
でぬ。
可懷
(
なつかし
)
きは
嫁菜
(
よめな
)
の
花
(
はな
)
の
籬
(
まがき
)
に
細
(
ほそ
)
き
姿
(
すがた
)
ぞかし。
五月より
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
その前にちよつと夕方庭へ望みたら、僕が閉ぢ籠つてゐた間に、いつのまにか何處もかしこも枯葉の山、——そんな中から可哀いやな、
龍膽
(
りんだう
)
の花がちらほらと小さな顏を出してゐる。
山日記その二
(旧字旧仮名)
/
堀辰雄
(著)
をり/\その中に
龍膽
(
りんだう
)
の花が咲いてゐた。
みなかみ紀行
(旧字旧仮名)
/
若山牧水
(著)
龍膽
(
りんだう
)
、太陽の
忠
(
まめ
)
やかな戀人。
牧羊神
(旧字旧仮名)
/
上田敏
(著)
曉
(
あかつき
)
の
霜
(
しも
)
を
裂
(
さ
)
き、
夕暮
(
ゆふぐれ
)
の
霧
(
きり
)
を
分
(
わ
)
けて、
山姫
(
やまひめ
)
が
撞木
(
しゆもく
)
を
當
(
あ
)
てて、もみぢの
紅
(
くれなゐ
)
を
里
(
さと
)
に
響
(
ひゞ
)
かす、
樹々
(
きゞ
)
の
錦
(
にしき
)
の
知
(
し
)
らせ、と
見
(
み
)
れば、
龍膽
(
りんだう
)
に
似
(
に
)
て
俯向
(
うつむ
)
けに
咲
(
さ
)
いた、
半鐘
(
はんしよう
)
の
銅
(
あかゞね
)
は、
月
(
つき
)
に
紫
(
むらさき
)
の
影
(
かげ
)
を
照
(
て
)
らす。
魔法罎
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
去年
(
きよねん
)
は、
龍膽
(
りんだう
)
も
咲
(
さ
)
きましたよ。
浅茅生
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
龍
部首:⿓
16画
膽
部首:⾁
17画
“龍”で始まる語句
龍
龍王
龍華寺
龍胆
龍頭
龍駕
龍宮
龍神
龍吐水
龍巻