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おもしろみ
ふりがな文庫
“
面白味
(
おもしろみ
)” の例文
また
脚
(
あし
)
の
方
(
ほう
)
は、やはりたいてい
筒形
(
つゝがた
)
になつて
實際
(
じつさい
)
の
馬
(
うま
)
の
脚
(
あし
)
のようには
作
(
つく
)
られてをりませんが、そこにかへって
面白味
(
おもしろみ
)
があります。
博物館
(旧字旧仮名)
/
浜田青陵
(著)
大浪
(
おほなみ
)
小浪
(
こなみ
)
の
景色
(
けしき
)
、
何
(
なん
)
だ。
今
(
いま
)
の
今
(
いま
)
まで
僕
(
ぼく
)
をよろこばして
居
(
ゐ
)
た
自然
(
しぜん
)
は、
忽
(
たちま
)
ちの
中
(
うち
)
に
何
(
なん
)
の
面白味
(
おもしろみ
)
もなくなつてしまつた。
僕
(
ぼく
)
とは
他人
(
たにん
)
になつてしまつた。
湯ヶ原より
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
いわゆる人が見て戦争の危い事を知るよりは、むしろ戦争というものはこんな
呑気
(
のんき
)
なものか、一つやって見たいという位の
面白味
(
おもしろみ
)
を感ずるです。
チベット旅行記
(新字新仮名)
/
河口慧海
(著)
おときは全く理解出来ないように云ったが、心の中では夫の何事にも細かい観察を忘れないで、
面白味
(
おもしろみ
)
を見出すのは広い心の
故
(
ゆえ
)
だと思って感心した。
果樹
(新字新仮名)
/
水上滝太郎
(著)
が、
孰
(
どつち
)
かと
云
(
い
)
へば、
愛嬌
(
あいけう
)
もある、
気
(
き
)
も
利
(
き
)
く、
画
(
ゑ
)
の
趣味
(
しゆみ
)
も
私
(
わたし
)
が
莫迦
(
ばか
)
にする
程
(
ほど
)
でもない。
此
(
これ
)
と
云
(
い
)
ふ
長所
(
とりゑ
)
も
面白味
(
おもしろみ
)
もないが、
気質
(
きしつ
)
は
如何
(
いか
)
にも
丸
(
まる
)
く
出来
(
でき
)
てゐる。
背負揚
(新字旧仮名)
/
徳田秋声
(著)
▼ もっと見る
而
(
しか
)
して
後
(
のち
)
に
或
(
ある
)
義士
(
ぎし
)
の
一撃
(
いちげき
)
に
斃
(
たほ
)
れたりと
書
(
か
)
かば
事理分明
(
じりぶんめい
)
にして
面白
(
おもしろ
)
かるべしと
雖
(
いへども
)
、
罪
(
つみ
)
と
罰
(
ばつ
)
の
殺人罪
(
さつじんざい
)
は、この
規矩
(
きく
)
には
外
(
はづ
)
れながら、なほ
幾倍
(
いくばい
)
の
面白味
(
おもしろみ
)
を
備
(
そな
)
へてあるなり。
「罪と罰」の殺人罪
(旧字旧仮名)
/
北村透谷
(著)
強
(
し
)
いて
手
(
て
)
と
手
(
て
)
を
触
(
ふ
)
れて
見
(
み
)
たところで、
何
(
なに
)
やらかさかさとした、
丁度
(
ちょうど
)
張子細工
(
はりこざいく
)
のような
感
(
かん
)
じがするばかり、そこに
現世
(
げんせ
)
で
味
(
あじ
)
わったような
甘味
(
うまみ
)
も
面白味
(
おもしろみ
)
もあったものではない。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
それがまたこの戯れの
永
(
なが
)
く行われた
面白味
(
おもしろみ
)
であったろうが、幼い人たちが模倣を始めたより更に以前を想像してみると、
忍術
(
にんじゅつ
)
などと起原の共通なる一種の信仰が潜んでいて
山の人生
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
縱令
(
たとひ
)
化物
(
ばけもの
)
が
出
(
で
)
ても、
其
(
それ
)
は
理性的
(
りせいてき
)
な
乾燥無味
(
かんさうむみ
)
なものであつて、
情的
(
ぜうてき
)
な
餘韻
(
よいん
)
を
含
(
ふく
)
んで
居
(
ゐ
)
ない。
隨
(
したが
)
つて
少
(
すこ
)
しも
面白味
(
おもしろみ
)
が
無
(
な
)
い。
故
(
ゆゑ
)
に
文運
(
ぶんうん
)
が
發達
(
はつたつ
)
して
來
(
く
)
ると、
自然
(
しぜん
)
化物
(
ばけもの
)
は
無
(
な
)
くなつて
來
(
く
)
る。
妖怪研究
(旧字旧仮名)
/
伊東忠太
(著)
しかし男ぶりは
姑
(
しばら
)
く問はず、紋服そのものの感じにしても、全然
面白味
(
おもしろみ
)
のない
訣
(
わけ
)
ではない。
成程
(
なるほど
)
「女と影」なるものは日本のやうな西洋のやうな、妙にとんちんかんな作品である。
続野人生計事
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
幽明
(
ゆうめい
)
、
物心
(
ぶっしん
)
、
死生
(
しせい
)
、
神人
(
しんじん
)
の間を
隔
(
へだ
)
つる神秘の
一幕
(
いちまく
)
は、容易に
掲
(
かか
)
げぬ所に生活の
面白味
(
おもしろみ
)
も自由もあって、
濫
(
みだ
)
りに之を掲ぐるの
報
(
むくい
)
は
速
(
すみ
)
やかなる死或は盲目である場合があるのではあるまいか。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
世の中にいて、世の中を傍観している人はここに
面白味
(
おもしろみ
)
があるかもしれない。
三四郎
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
ゆるゆると
道中
(
どうちゅう
)
の
景色
(
けしき
)
を
味
(
あじ
)
わうような
面白味
(
おもしろみ
)
はさっぱりありませぬ……。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
面
常用漢字
小3
部首:⾯
9画
白
常用漢字
小1
部首:⽩
5画
味
常用漢字
小3
部首:⼝
8画
“面白”で始まる語句
面白
面白半分
面白可笑
面白気
面白相
面白能