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えいり
ふりがな文庫
“
鋭利
(
えいり
)” の例文
其
(
その
)
鋭利
(
えいり
)
なる
三尖衝角
(
さんせんしやうかく
)
は
空
(
そら
)
に
閃
(
きらめ
)
く
電光
(
いなづま
)
の
如
(
ごと
)
く
賊船
(
ぞくせん
)
の
右舷
(
うげん
)
に
霹靂萬雷
(
へきれきばんらい
)
の
響
(
ひゞき
)
あり、
極惡無道
(
ごくあくむだう
)
の
海蛇丸
(
かいだまる
)
は
遂
(
つひ
)
に
水煙
(
すいゑん
)
を
揚
(
あ
)
げて
海底
(
かいてい
)
に
沒
(
ぼつ
)
し
去
(
さ
)
つた。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
彼の宗教心は飽くまで強いのであるが、しかし在来の神学的ドグマは、到底彼の
鋭利
(
えいり
)
直截
(
ちょくさい
)
なる研究的良心を充たすに足りなくなったのであった。
霊訓
(新字新仮名)
/
ウィリアム・ステイントン・モーゼス
(著)
その
鋭利
(
えいり
)
な調子は返答を許さなかった。冷たい沈黙がきた。彼らは歩きつづけた。二人の老人は顔をも見合わしかねた。
ジャン・クリストフ:06 第四巻 反抗
(新字新仮名)
/
ロマン・ロラン
(著)
と、小文治が乗りつけてみると、ひとりの
怪人
(
かいじん
)
、蔦之助を
組
(
く
)
みふせて
鋭利
(
えいり
)
な短刀をその
胸板
(
むないた
)
へ
突
(
つ
)
きとおそうとしている。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
薄
(
うす
)
く
平
(
ひら
)
たいもの、
先
(
さき
)
が
鋭利
(
えいり
)
に
尖
(
とが
)
つたものなども
出來
(
でき
)
てきたのです。これをムスチェー
期
(
き
)
のものといつてゐます。
博物館
(旧字旧仮名)
/
浜田青陵
(著)
▼ もっと見る
總説 石片に
鋭利
(
えいり
)
なる刄を設くるに二
法
(
はふ
)
有り。一は打ち
缺
(
か
)
き或は壓し缺く
法
(
はふ
)
にして、斯くして
作
(
つく
)
りたる
石噐
(
せきき
)
の
事
(
こと
)
は前項に記したり。他の一
法
(
はふ
)
は研ぎ磨く
法
(
はふ
)
なり。
コロボックル風俗考
(旧字旧仮名)
/
坪井正五郎
(著)
鋭利
(
えいり
)
なきりで物をとおす、もちろん相当な力を要するけれども、とおらぬ懸念はない。
廃める
(新字新仮名)
/
伊藤左千夫
(著)
ことに学者中には
頭脳
(
ずのう
)
の透明
鋭利
(
えいり
)
な者にして肉体のこれに伴わぬものがたくさんある。
自警録
(新字新仮名)
/
新渡戸稲造
(著)
もはや、
鋭利
(
えいり
)
な
錐
(
きり
)
の先をもって
瞼
(
まぶた
)
を
突
(
つ
)
かれても、まばたきをせぬまでになっていた。不意に
火
(
ひ
)
の
粉
(
こ
)
が目に飛入ろうとも、目の前に
突然
(
とつぜん
)
灰神楽
(
はいかぐら
)
が立とうとも、彼は決して目をパチつかせない。
名人伝
(新字新仮名)
/
中島敦
(著)
ガラツ八はごくりと
固唾
(
かたづ
)
を呑みました。丈吉が氣でも違つて居ない限り、丈夫な繩も、
鋭利
(
えいり
)
な庖丁も捨てゝ、一番無氣味な、一番不確實な、疊針で死ぬ氣になつた心持が呑込めなかつたのです。
銭形平次捕物控:030 くるひ咲
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
その
愈々
(
いよいよ
)
鋭利
(
えいり
)
なるほど、愈々公明に我等はこれに答えんと欲する。これ大祭開式の辞、最後糟粕の部分である。祭司次長ウィリアム・タッピング祭司長ヘンリー・デビスに代ってこれを述べる。
ビジテリアン大祭
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
浮雲の筆は
枯
(
か
)
れきって、ぱっちり眼を開いた五十男の
皮肉
(
ひにく
)
と
鋭利
(
えいり
)
と、
醒
(
さ
)
めきった人のさびしさが
犇々
(
ひしひし
)
と胸に
迫
(
せま
)
るものがあった。朝日から露西亜へ
派遣
(
はけん
)
された時、余は其通信の一
行
(
ぎょう
)
も見落さなかった。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
日
(
ひ
)
に
一萬三千人
(
いちまんさんぜんにん
)
の
首
(
くび
)
を
刎
(
は
)
ねたりと
呼
(
よ
)
ばるゝ、
世
(
よ
)
にも
恐
(
おそ
)
るべき
斬頭刄
(
ギラチン
)
の
形
(
かたち
)
に
髣髴
(
ほうふつ
)
たる、
八個
(
はつこ
)
の
鋭利
(
えいり
)
なる
自轉伐木鉞
(
じてんばつもくふ
)
との
仕掛
(
しか
)
けにて、
行道
(
ゆくて
)
に
塞
(
ふさ
)
がる
巨木
(
きよぼく
)
は
幹
(
みき
)
より
鋸
(
ひ
)
き
倒
(
たほ
)
し
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
鋭利
(
えいり
)
な
匕首
(
あひくち
)
か何んかで、その
喉笛
(
のどぶえ
)
を掻き切つたのでせう。
銭形平次捕物控:156 八千両異変
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
此
(
この
)
衝角
(
しやうかく
)
は
世
(
よ
)
の
常
(
つね
)
の
甲鐵艦
(
かうてつかん
)
又
(
また
)
は
巡洋艦等
(
じゆんやうかんとう
)
に
裝置
(
さうち
)
されたものとは
痛
(
いた
)
く
異
(
ことな
)
りて、
其
(
その
)
形
(
かたち
)
は
三尖形
(
さんせんけい
)
の
極
(
きは
)
めて
鋭利
(
えいり
)
なる
角度
(
かくど
)
を
有
(
いう
)
し、
艇
(
てい
)
の
前方
(
ぜんぽう
)
十七
呎
(
ヒート
)
以上
(
いじやう
)
に
突出
(
とつしゆつ
)
して、
其
(
その
)
鋭利
(
えいり
)
なる
三尖衝角
(
さんせんしやうかく
)
は
艇内發動機
(
ていないはつどうき
)
の
作用
(
さよう
)
にて
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
“鋭利”の意味
《名詞・形容動詞》
鋭 利(えいり 鋭、利共に「するどい」の意。)
刃物などがするどいこと。
切れ味が良いこと。
賢いこと。
(出典:Wiktionary)
鋭
常用漢字
中学
部首:⾦
15画
利
常用漢字
小4
部首:⼑
7画
“鋭”で始まる語句
鋭
鋭鋒
鋭敏
鋭声
鋭聲
鋭刃
鋭眼
鋭角
鋭峻
鋭過