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かんのんさま
ふりがな文庫
“
観音様
(
かんのんさま
)” の例文
旧字:
觀音樣
京都
(
きょうと
)
に行ったことのある人は、きっとそこの
清水
(
きよみず
)
の
観音様
(
かんのんさま
)
にお
参
(
まい
)
りをして、あの
高
(
たか
)
い
舞台
(
ぶたい
)
の上から目の下の
京都
(
きょうと
)
の
町
(
まち
)
をながめ
田村将軍
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
それから少しばかりの薬を与えて「これをのむと非常に気分が
晴々
(
せいせい
)
するからお飲みなさい。それから朝晩
観音様
(
かんのんさま
)
へ
参詣
(
さんけい
)
なさい」
チベット旅行記
(新字新仮名)
/
河口慧海
(著)
『鬼おそれ』もあるし、『
観音様
(
かんのんさま
)
の手』もあるし、夜になるとお父つあんに
従
(
つ
)
いて西瓜畑へ番に行くんだ。お前も行こうや。
故郷
(新字新仮名)
/
魯迅
(著)
この
度
(
たび
)
は
観音様
(
かんのんさま
)
の鳩の事を思い出す。観音様の鳩と細君の禿とは何等の関係もないようであるが、主人の頭では二つの間に密接な聯想がある。
吾輩は猫である
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
鞍馬
(
くらま
)
の夜叉王は、鞍馬山のおくにいる
賊
(
ぞく
)
のかしらでした。
堅田
(
かただ
)
の
観音様
(
かんのんさま
)
の像のことをきいて、悪いことをたくらみました。
長彦と丸彦
(新字新仮名)
/
豊島与志雄
(著)
▼ もっと見る
吉原
(
よしわら
)
の
出来事
(
できごと
)
、
観音様
(
かんのんさま
)
の
茶屋女
(
ちゃやおんな
)
の
身
(
み
)
の
上
(
うえ
)
など、おそらく
口
(
くち
)
を
開
(
ひら
)
けば、一
様
(
よう
)
におのれの
物知
(
ものし
)
りを、
少
(
すこ
)
しも
速
(
はや
)
く
人
(
ひと
)
に
聞
(
き
)
かせたいとの
自慢
(
じまん
)
からであろう。
おせん
(新字新仮名)
/
邦枝完二
(著)
鉄屑
(
かなくそ
)
ぶとりのおおかみさんの死んだ末っ子と、おなじ
年齢
(
とし
)
だというので、ちょっと遊んだこともあったので、思い出してしかたがないから、浅草
観音様
(
かんのんさま
)
への
参詣
(
おまいり
)
にお連れ申したい
旧聞日本橋:24 鬼眼鏡と鉄屑ぶとり(続旧聞日本橋・その三)
(新字新仮名)
/
長谷川時雨
(著)
目まいがしそうなのを我慢して、下を覗きますと、
観音様
(
かんのんさま
)
の御堂だってずっと低い所にありますし、小屋掛けの見世物が、おもちゃの様で、歩いている人間が、頭と足ばかりに見えるのです。
押絵と旅する男
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
これ
等
(
ら
)
の
神々
(
かみがみ
)
の
外
(
ほか
)
に、この
国
(
くに
)
には
観音様
(
かんのんさま
)
とか、
不動様
(
ふどうさま
)
とか、その
他
(
ほか
)
さまざまのものがございますが、
私
(
わたくし
)
がこちらで
実地
(
じっち
)
に
査
(
しら
)
べたところでは、それはただ
途中
(
とちゅう
)
の
相違
(
そうい
)
……つまり
幽界
(
ゆうかい
)
の
下層
(
かそう
)
に
居
(
お
)
る
眷族
(
けんぞく
)
が
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
「
不相変
(
あいかわらず
)
、
観音様
(
かんのんさま
)
へ参詣する人が多いようだね。」
運
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
いよいよ
出陣
(
しゅつじん
)
の
支度
(
したく
)
ができ
上
(
あ
)
がって、
京都
(
きょうと
)
を
立
(
た
)
とうとする
朝
(
あさ
)
、
田村麻呂
(
たむらまろ
)
はいつものとおり
清水
(
きよみず
)
の
観音様
(
かんのんさま
)
にお
参
(
まい
)
りをして
田村将軍
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
夜叉主
(
やしゃおう
)
としては、こんなにみんなから
敬
(
うやま
)
いあがめられている
観音様
(
かんのんさま
)
を、わるだくみのたねに使ったことが、とてもくやまれてならないからでした。
長彦と丸彦
(新字新仮名)
/
豊島与志雄
(著)
浅草の
観音様
(
かんのんさま
)
で西洋人が振り
反
(
かえ
)
って見たくらい奇麗だったなどと自慢する事さえある。なるほどそうかも知れない。ただ誰も保証人のいないのが残念である。
吾輩は猫である
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
三日前
(
みっかまえ
)
の
夜
(
よる
)
の四つ
頃
(
ごろ
)
、
浜町
(
はまちょう
)
からの
使
(
つか
)
いといって、十六七の
男
(
おとこ
)
の
子
(
こ
)
が、
駕籠
(
かご
)
に
乗
(
の
)
った
女
(
おんな
)
を
送
(
おく
)
って
来
(
き
)
たその
晩
(
ばん
)
以来
(
いらい
)
、お
岸
(
きし
)
はおせんの
口
(
くち
)
から、
観音様
(
かんのんさま
)
への
願
(
がん
)
かけゆえ、
向
(
むこ
)
う三十
日
(
にち
)
の
間
(
あいだ
)
何事
(
なにごと
)
があっても
おせん
(新字新仮名)
/
邦枝完二
(著)
ところが、またふしぎなことには、その
観音様
(
かんのんさま
)
が、七日たつと、もとのとおり、お堂の中にもどっていました。
長彦と丸彦
(新字新仮名)
/
豊島与志雄
(著)
彼は小供の時分よく江戸時代の浅草を知っている彼の
祖父
(
じい
)
さんから、しばしば
観音様
(
かんのんさま
)
の
繁華
(
はんか
)
を耳にした。
彼岸過迄
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
田村麻呂
(
たむらまろ
)
はそんなに
強
(
つよ
)
い人でしたけれど、またたいそう
心
(
こころ
)
のやさしい人で、
人並
(
ひとな
)
みはずれて
信心深
(
しんじんぶか
)
く、いつも
清水
(
きよみず
)
の
観音様
(
かんのんさま
)
にかかさずお
参
(
まい
)
りをして、
武運
(
ぶうん
)
を
祈
(
いの
)
っておりました。
田村将軍
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
顔へは白い
晒
(
さら
)
し
木綿
(
もめん
)
をかけた。千代子は時々それを取り
除
(
の
)
けて見ては泣いた。「ちょっとあなた」と御仙が松本を
顧
(
かえり
)
みて、「まるで
観音様
(
かんのんさま
)
のように
可愛
(
かわい
)
い顔をしています」
彼岸過迄
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
村には
観音様
(
かんのんさま
)
がある。
坊っちゃん
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
観
常用漢字
小4
部首:⾒
18画
音
常用漢字
小1
部首:⾳
9画
様
常用漢字
小3
部首:⽊
14画
“観音”で始まる語句
観音
観音堂
観音経
観音崎
観音開
観音丸
観音力
観音菩薩
観音扉
観音庵