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みまい
ふりがな文庫
“
見舞
(
みまい
)” の例文
「お
見舞
(
みまい
)
の
方々
(
かたがた
)
も、
次
(
つぎ
)
の
間
(
ま
)
にお
引取
(
ひきと
)
りなすってはどうじゃの、
御病人
(
ごびょうにん
)
は、
出来
(
でき
)
るだけ
安静
(
あんせい
)
に、
休
(
やす
)
ませてあげるとよいと
思
(
おも
)
うでの」
おせん
(新字新仮名)
/
邦枝完二
(著)
そこで蜂矢は中へはいって、
見舞
(
みまい
)
をのべた。それからかんたんに、その後、
邸内
(
ていない
)
におけるかわったことはないかとたずねた。
金属人間
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
「
鹿
(
しか
)
の黄いろな横っ腹なんぞに、二三発お
見舞
(
みまい
)
もうしたら、ずいぶん痛快だろうねえ。くるくるまわって、それからどたっと
倒
(
たお
)
れるだろうねえ。」
注文の多い料理店
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
ヘクトーは多くの犬がたいてい
罹
(
かか
)
るジステンパーという病気のために一時入院した事がある。その時は子供がよく
見舞
(
みまい
)
に行った。私も見舞に行った。
硝子戸の中
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
中食後
(
ちゅうじきご
)
ミハイル、アウエリヤヌイチは
茶
(
ちゃ
)
を四
半斤
(
はんぎん
)
と、マルメラドを一
斤
(
きん
)
持参
(
も
)
って、
彼
(
かれ
)
の
所
(
ところ
)
に
見舞
(
みまい
)
に
来
(
き
)
た。
六号室
(新字新仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
▼ もっと見る
私
(
わたくし
)
の
父
(
ちち
)
も、
母
(
はは
)
も、それから
私
(
わたくし
)
の
手元
(
てもと
)
に
召
(
めし
)
使
(
つか
)
っていた、
忠実
(
ちゅうじつ
)
な
一人
(
ひとり
)
の
老僕
(
ろうぼく
)
なども、
私
(
わたくし
)
が
岩屋
(
いわや
)
に
居
(
お
)
る
時
(
とき
)
に
前後
(
ぜんご
)
して
歿
(
ぼっ
)
しまして、その
都度
(
つど
)
私
(
わたくし
)
はこちらから、
見舞
(
みまい
)
に
参
(
まい
)
ったのでございます。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
私も
兼
(
かね
)
て病気と聞き
見舞
(
みまい
)
に
行
(
ゆ
)
きたいと思ったが、何をいうにも前述の如き
仕儀
(
しぎ
)
なので、
反
(
かえっ
)
て娘の
為
(
た
)
めに
見舞
(
みまい
)
にも
行
(
ゆ
)
けず蔭ながら心案じていたのである、
幸
(
さいわい
)
に心やさしい
婢女
(
げじょ
)
の看護に
二面の箏
(新字新仮名)
/
鈴木鼓村
(著)
見舞
(
みまい
)
にと
言
(
い
)
ふ
事
(
こと
)
も
成
(
な
)
らねば
心
(
こゝろ
)
ならねど、お
使
(
つか
)
ひ
先
(
さき
)
の一
寸
(
すん
)
の
間
(
ま
)
とても
時計
(
とけい
)
を
目當
(
めあて
)
にして
幾足
(
いくあし
)
幾町
(
いくてう
)
と
其
(
その
)
しらべの
苦
(
く
)
るしさ、
馳
(
は
)
せ
㧞
(
ぬ
)
けても、とは
思
(
おも
)
へど
惡事
(
あくじ
)
千
里
(
り
)
といへば
折角
(
せつかく
)
の
辛棒
(
しんぼう
)
を
水泡
(
むだ
)
にして
大つごもり
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
おごろもちはうちにか とうらごどんのお
見舞
(
みまい
)
じゃ
こども風土記
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
いえいえ、
嘘
(
うそ
)
でも
夢
(
ゆめ
)
でもござんせぬ。あたしゃたしかに、この
耳
(
みみ
)
で
聞
(
き
)
いて
来
(
き
)
ました。これから
直
(
す
)
ぐに
市村座
(
いちむらざ
)
の
楽屋
(
がくや
)
へお
見舞
(
みまい
)
に
行
(
い
)
って
来
(
き
)
とうござんす。
おせん
(新字新仮名)
/
邦枝完二
(著)
「へん。
誰
(
たれ
)
か何か云ってるぜ。赤いお方だろうか。
鼠色
(
ねずみいろ
)
のお方だろうか。一つ鉤をお
見舞
(
みまい
)
しますかな。」
双子の星
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
「あなたに
見舞
(
みまい
)
に来ていただけるような所じゃありません。狭くって汚なくって変な部屋なんですから」
明暗
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
続
(
つづ
)
いてダリュシカも
来
(
き
)
、
何
(
なん
)
とも
云
(
い
)
えぬ
悲
(
かな
)
しそうな
顔
(
かお
)
をして、一
時間
(
じかん
)
も
旦那
(
だんな
)
の
寐台
(
ねだい
)
の
傍
(
そば
)
にじっと
立
(
たっ
)
たままで、それからハバトフもブローミウム
加里
(
カリ
)
の
壜
(
びん
)
を
持
(
も
)
って、やはり
見舞
(
みまい
)
に
来
(
き
)
たのである。
六号室
(新字新仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
「あたしゃ
駕籠
(
かご
)
の
傍
(
そば
)
へ
行
(
い
)
って、せめて
太夫
(
たゆう
)
さんに、一
言
(
こと
)
でもお
見舞
(
みまい
)
がいいたいンだから。……」
おせん
(新字新仮名)
/
邦枝完二
(著)
病中は知ると知らざるとを通じて四方の同情者から懇切な
見舞
(
みまい
)
を受けた。
思い出す事など
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
「
無沙汰
(
ぶさた
)
見舞
(
みまい
)
かたがた少し歳暮に廻って来ました」
道草
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
見
常用漢字
小1
部首:⾒
7画
舞
常用漢字
中学
部首:⾇
15画
“見舞”で始まる語句
見舞者
見舞申
見舞参
見舞客
見舞物