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ゆきがた
ふりがな文庫
“
行方
(
ゆきがた
)” の例文
暫
(
しばら
)
くの
間
(
あひだ
)
全
(
まつた
)
く
法廷
(
ほふてい
)
は
上
(
うへ
)
を
下
(
した
)
への
大騷
(
おほさわ
)
ぎでした。
福鼠
(
ふくねずみ
)
を
逐
(
お
)
ひ
出
(
だ
)
して
了
(
しま
)
ひ、
皆
(
みん
)
なが
再
(
ふたゝ
)
び
落着
(
おちつ
)
いた
時
(
とき
)
迄
(
まで
)
に、
料理人
(
クツク
)
は
行方
(
ゆきがた
)
知
(
し
)
れずなりました。
愛ちやんの夢物語
(旧字旧仮名)
/
ルイス・キャロル
(著)
「のう! ——まことと致さばなにさまいぶかしい。騒ぎのもとと相成ったその伜はいずれじゃ。源七は
行方
(
ゆきがた
)
知れずにでもなっておるか」
旗本退屈男:10 第十話 幽霊を買った退屈男
(新字新仮名)
/
佐々木味津三
(著)
お
前様
(
めえさま
)
湯治
(
たうぢ
)
にござつて、
奥様
(
おくさま
)
の
行方
(
ゆきがた
)
が
知
(
し
)
れなく
成
(
な
)
つたは、つひ
此
(
こ
)
の
頃
(
ごろ
)
の
事
(
こと
)
ではねえだか、
坊様
(
ばうさま
)
は
何処
(
どこ
)
で
聞
(
き
)
いて、
奥様
(
おくさま
)
の
言
(
こと
)
づけを
為
(
し
)
たゞがの。
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
老叟
(
らうそう
)
は
靜
(
しづ
)
かに石を
撫
(
な
)
でゝ、『
我家
(
うち
)
の石が
久
(
ひさし
)
く
行方
(
ゆきがた
)
知
(
しれ
)
ずに居たが先づ/\
此處
(
こゝ
)
にあつたので
安堵
(
あんど
)
しました、それでは
戴
(
いたゞ
)
いて
歸
(
かへ
)
ることに
致
(
いた
)
しましよう。』
石清虚
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
薄くなる帯のなかに濃い筋がゆるやかに流れて、しまいには広い幅も、帯も、濃い筋も
行方
(
ゆきがた
)
知れずになる。時に燃え尽した灰がぱたりと、棒のまま倒れる。
虞美人草
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
▼ もっと見る
お母さんが一郎をおぶったまま
行方
(
ゆきがた
)
が知れなくなったので、こちらへ来たんじゃねえかと思ってやって来た。
樹氷
(新字新仮名)
/
三好十郎
(著)
「その徳松さんとかってえ子供衆は、今だに
行方
(
ゆきがた
)
知れずなんですかい。」
釘抜藤吉捕物覚書:10 宇治の茶箱
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
今までは
行方
(
ゆきがた
)
が知れなかつたから為方がないけれど、聞合せれば
直
(
ぢき
)
に分るのだから、それを
抛
(
はふ
)
つて
措
(
お
)
いちや
此方
(
こつち
)
が悪いから、阿父さんにでも会つて
貰
(
もら
)
つて、何とか話を付けるやうにして下さいな。
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
勾引
(
かどはかし
)
何れへか引込みしが跡より
追懸
(
おひかけ
)
尋
(
たづ
)
ぬれ共一方
行方
(
ゆきがた
)
知
(
しれ
)
ず
所々
(
しよ/\
)
方々
(
はう/″\
)
尋ね居れりと
物語
(
ものがた
)
りけるに傳吉聞て偖て
憎
(
にく
)
き
奴
(
やつ
)
の仕業かな偖々御困りならん何れにか御
商議
(
さうだん
)
申上げん程に私し方へお出あれ
然共
(
されども
)
只今は
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
「さよう、
行方
(
ゆきがた
)
は不明だな」
名人地獄
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
みんな
行方
(
ゆきがた
)
しれずだよ
故郷の花
(旧字旧仮名)
/
三好達治
(著)
「控えぬか! それが世辞じゃ。——きけば誰袖も
行方
(
ゆきがた
)
知れずに相成りおるとのことじゃが、まことであろうな」
旗本退屈男:10 第十話 幽霊を買った退屈男
(新字新仮名)
/
佐々木味津三
(著)
父の山気を露骨に受けついで、正作の兄は十六の
歳
(
とし
)
に家を飛びだし音信不通、
行方
(
ゆきがた
)
知れずになってしまった。
非凡なる凡人
(新字新仮名)
/
国木田独歩
(著)
餅屋の評判のお
娘
(
こ
)
さん、
御両親
(
おふたおや
)
は、どちらも
行方
(
ゆきがた
)
知れずなった、その借銭やら何やらで、苦労しなはる、あのお爺さんの孫や事まで、人に聞いて知ったよって、ふとな
南地心中
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
「到来物があったからじゃ。
行方
(
ゆきがた
)
知れずの源七達から菓子折が参ったのよ」
旗本退屈男:10 第十話 幽霊を買った退屈男
(新字新仮名)
/
佐々木味津三
(著)
大方そこから
旧
(
もと
)
の借家へ通ずることが出来るのであろうと思うばかり、いうまでもなく、先に世話になった友人夫婦は、
疾
(
と
)
くに引越して
行方
(
ゆきがた
)
知れず、用もない処、殊に、向合って
御膳
(
ごぜん
)
を食べる
湯島詣
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
「なに?
行方
(
ゆきがた
)
知れずになったとな? それはまた、何時頃の事じゃった」
旗本退屈男:01 第一話 旗本退屈男
(新字新仮名)
/
佐々木味津三
(著)
お
前様
(
めえさま
)
が
小児
(
こども
)
の
時
(
とき
)
、
姉様
(
あねさま
)
にして
懐
(
なつ
)
かしがらしつたと
言
(
い
)
ふ
木像
(
もくざう
)
から
縁
(
えん
)
を
曳
(
ひ
)
いて、
過日
(
こないだ
)
奥様
(
おくさま
)
の
行方
(
ゆきがた
)
が
分
(
わか
)
らなく
成
(
な
)
つた
時
(
とき
)
から
廻
(
まは
)
り
繞
(
めぐ
)
つて、
采粒
(
さいつぶ
)
が
着
(
つ
)
き
絡
(
まと
)
ふ、
今
(
いま
)
此処
(
こゝ
)
に
采
(
さい
)
がある……
此
(
こ
)
の
山奥
(
やまおく
)
に
双六
(
すごろく
)
の
巌
(
いは
)
がある。
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
“行方”の意味
《名詞:地名》
(なめがた)茨城県南東部にある市。また茨城県にあった郡。
(なめかた)福島県にあった郡。
(なめかた)茨城県行方郡にあった村。
(ぎょうほう)岡山県勝田郡奈義町にある地名。
《名詞:人名》
(なみかた なめかた)日本人の姓。
(出典:Wiktionary)
行
常用漢字
小2
部首:⾏
6画
方
常用漢字
小2
部首:⽅
4画
“行方”で始まる語句
行方不明
行方不知
行方知
行方不識
行方千三郎
行方郡板来