聲々こゑ/″\)” の例文
新字:声々
そのみゝもとでは、『をんな一つで』とか、『よくまああれだけにしあげたものだ』とかいふやうな、かすかな聲々こゑ/″\きこえるやうでもあつた。
(旧字旧仮名) / 水野仙子(著)
カピ妻 往來わうらい人々ひと/″\は、あるひはロミオとび、あるひはヂュリエット、あるひはパリスとびかはして、聲々こゑ/″\わめて、吾屋わがや廟屋たまやへといそぎまする。
すし、お辨當べんたうたひめしの聲々こゑ/″\いさましく、名古屋なごやにてまつたけて、室内しつないいさゝくつろぎ、あたゝかにまどかゞやく。
大阪まで (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
叩立たゝきたてしかば一村二百軒の百姓そりやこそ名主殿へ盜賊が這入はひつたぞ駈付かけつけ打殺うちころせと銘々めい/\得物々々えもの/\たづさへて其處へ來りヤア盜人は面をすみにてぬりたるぞあらひて見よと聲々こゑ/″\のゝしり盜人の面を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
われはくさぐさの言葉を作り、説をたくみ、わが胸の内に、異る聲々こゑ/″\を集めたるが
頌歌 (旧字旧仮名) / ポール・クローデル(著)
いけあしそよぎにうつくしい小波さゞなみちました——ガラ/\茶碗ちやわんはチリン/\とひゞすゞに、女王樣ぢよわうさま金切聲かなきりごゑ牧童ぼくどうこゑへんじました——して赤兒あかごくさめ、グリフォンのするどこゑ其他そのた不思議ふしぎ聲々こゑ/″\
愛ちやんの夢物語 (旧字旧仮名) / ルイス・キャロル(著)
見て太田樣の陸尺共が聲々こゑ/″\に此土百姓の大馬鹿者おほばかものめ戸の明建あけたても知らぬか知らすばをしへて遣ふ稽古けいこに來いと散々さん/″\に惡口致候ゆゑ嘉川樣の事に付此多兵衞めもこらかね進寄すゝみよりつひ一言ひとこと二言ふたこと々爭いひあらそひし中双方錆刀さびがたな
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
かぜあればかぜつて、小兒こどもまじりの聲々こゑ/″\
祭のこと (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
出るや否や下に/\の制止せいし聲々こゑ/″\とゞこほりなく渡邊橋の旅館りよくわんにこそ歸りける今はたれはゞかる者はなく幕は玄關げんくわんひらめき表札は雲にもとゞくべく恰もあさひのぼるが如きいきほひなれば町役人まちやくにんどもは晝夜相詰あひつめいと嚴重げんぢう欵待あしらひなりさて御城代には御墨附おすみつきうつし并びに御短刀おたんたう寸法すんぱふこしらへ迄委敷くはしくしたゝ委細ゐさい
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)