期間きかん)” の例文
わたくし場合ばあいには、この無意識むいしき期間きかんが二三にちつづいたと、あとかみさまからおしえられましたが、どちらかといえば二三にちというのはみじか部類ぶるい
きんしん(きまったすまいから、ある期間きかん外出がいしゅつをきんじられること)をめいじられました。
おつぎはまたかみへつける胡麻ごまあぶら元結もとゆひしばつたちひさなびんれて大事だいじしまつてくのである。みじか期間きかんではあるがはりつやうになつてからはあかたすきけた。半纏はんてん洗濯せんたくした。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
いままでまをした日本につぽん石器時代せつきじだいは、幾年いくねんほどつゞいたかといふことは、たしかにはわかりませんが、けっして二百年にひやくねん三百年さんびやくねんみじか期間きかんではなくて、あるひは千年せんねんにもちかながあひだのことゝおもはれます。
博物館 (旧字旧仮名) / 浜田青陵(著)
もっとわしのは、てきにかからないめの、わば武士ぶし作法さほうかなった自殺じさつであるから、つみいたってかるかったようで、したがって無自覚むじかく期間きかんもそうながくはなかったらしい。
自分じぶん食料しよくれうかへだけぜにることが期間きかん仕事しごとおいては見出みいだされないのである。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
わたくしたき修行場しゅぎょうば滞在たいざいした期間きかんはさしてながくもなかったうえに、あそこはわば精神統一せいしんとういつ特別とくべつ行場ぎょうばでございましたので、これはとってとく申上もうしあげるほどの面白おもしろ出来事できごともございませぬ。
醫者いしやまた藥舖くすりやつていといつた。勘次かんじまたんでつた。しかの二がう血清けつせい何處どこにも品切しなぎれであつた。それはある期間きかん經過けいくわすれば効力かうりよくくなるので餘計よけい仕入しいれもしないのだと藥舖くすりやではいつた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)