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斷食
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だんじき
ふりがな文庫
“
斷食
(
だんじき
)” の例文
新字:
断食
ピエルは金銀なきに、我は祈りと
斷食
(
だんじき
)
とをもて、
業
(
わざ
)
を始め、フランチェスコは身を
卑
(
ひく
)
うしてその
集
(
つどひ
)
を起せり 八八—九〇
神曲:03 天堂
(旧字旧仮名)
/
アリギエリ・ダンテ
(著)
ながらく
旱
(
ひでり
)
が
續
(
つゞ
)
いたので、
沼
(
ぬま
)
の
水
(
みづ
)
が
涸
(
か
)
れさうになつてきました。
雜魚
(
ざこ
)
どもは
心配
(
しんぱい
)
して
山
(
やま
)
の
神樣
(
かみさま
)
に、
雨
(
あめ
)
のふるまでの
斷食
(
だんじき
)
をちかつて、
熱心
(
ねつしん
)
に
祈
(
いの
)
りました。
ちるちる・みちる
(旧字旧仮名)
/
山村暮鳥
(著)
家
(
うち
)
の
内
(
うち
)
森
(
しん
)
として
折々
(
おり/\
)
溜息
(
ためいき
)
の
聲
(
こゑ
)
のもれるに
私
(
わたし
)
は
身
(
み
)
を
切
(
き
)
られるより
情
(
なさけ
)
なく、
今日
(
けふ
)
は一日
斷食
(
だんじき
)
にせうと
父
(
ちゝ
)
の一
言
(
こと
)
いひ
出
(
だ
)
すまでは
忍
(
しの
)
んで
息
(
いき
)
をつくやうで
御座
(
ござ
)
んした。
にごりえ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
判斷
(
はんだん
)
なして此上
信心
(
しんじん
)
が
肝要
(
かんえう
)
なりと申しけるにお專も大いに
心配
(
しんぱい
)
なし然らば明日より
鹽斷
(
しほだち
)
なり
斷食
(
だんじき
)
なりして信心を致しお前の身に
凶事
(
きようじ
)
なき
樣
(
やう
)
に致さんと夫婦は
來方
(
こしかた
)
行末
(
ゆくすゑ
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
天
(
そら
)
晴
(
は
)
れたる
斷食
(
だんじき
)
の日、
尼寺
(
あまでら
)
の
童貞
(
どうてい
)
は
擧
(
こぞ
)
りて運河に船の行くを眺めたり。
牧羊神
(旧字旧仮名)
/
上田敏
(著)
▼ もっと見る
これからは
又々
(
また/\
)
斷食
(
だんじき
)
、
此
(
この
)
日
(
ひ
)
も
空
(
むな
)
しく
暮
(
く
)
れて
夜
(
よ
)
に
入
(
い
)
つたが、
考
(
かんが
)
へると
此後
(
このゝち
)
吾等
(
われら
)
は
如何
(
いか
)
になる
事
(
こと
)
やら、
絶望
(
ぜつぼう
)
と
躍氣
(
やつき
)
とに
終夜
(
しゆうや
)
眠
(
ねむ
)
らず、
翌朝
(
よくてう
)
になつて、
曉
(
あかつき
)
の
風
(
かぜ
)
はそよ/\と
吹
(
ふ
)
いて、
東
(
ひがし
)
の
空
(
そら
)
は
白
(
しら
)
んで
來
(
き
)
たが
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
片言
(
かたこと
)
をいふ間
斷食
(
だんじき
)
を守る者も、舌ゆるむ時至れば、いかなる月の頃にてもすべての
食物
(
くひもの
)
を貪りくらひ 一三〇—一三二
神曲:03 天堂
(旧字旧仮名)
/
アリギエリ・ダンテ
(著)
祖父
(
ぢゞい
)
は四
角
(
かく
)
な
字
(
じ
)
をば
讀
(
よ
)
んだ
人
(
ひと
)
でござんす、つまりは
私
(
わたし
)
のやうな
氣違
(
きちが
)
ひで、
世
(
よ
)
に
益
(
ゑき
)
のない
反古紙
(
ほごがみ
)
をこしらへしに、
版
(
はん
)
をばお
上
(
かみ
)
から
止
(
と
)
められたとやら、ゆるされぬとかに
斷食
(
だんじき
)
して
死
(
し
)
んださうに
御座
(
ござ
)
んす
にごりえ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
請ふ語りてわが大いなる
斷食
(
だんじき
)
を破れ、地上に
食物
(
くひもの
)
をえざりしため我久しく
饑
(
う
)
ゑゐたればなり 二五—二七
神曲:03 天堂
(旧字旧仮名)
/
アリギエリ・ダンテ
(著)
斷
部首:⽄
18画
食
常用漢字
小2
部首:⾷
9画
“斷”で始まる語句
斷
斷念
斷崖
斷然
斷言
斷々
斷乎
斷片
斷末魔
斷絶