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岩屋
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いわや
ふりがな文庫
“
岩屋
(
いわや
)” の例文
『
矢張
(
やは
)
り
歴史
(
れきし
)
に
名高
(
なだか
)
い
御方
(
おかた
)
だけのことがある。』
私
(
わたくし
)
は
心
(
こころ
)
の
中
(
なか
)
で
独
(
ひと
)
りそう
感心
(
かんしん
)
しながら、
誘
(
さそ
)
わるるままに
岩屋
(
いわや
)
の
奥深
(
おくふか
)
く
進
(
すす
)
み
入
(
い
)
りました。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
「あなた
方
(
がた
)
はいったいどうしてこんなところへいらしったのです。ここは
鬼
(
おに
)
の
岩屋
(
いわや
)
で、これまでよそから
人間
(
にんげん
)
の
来
(
き
)
たことはありません。」
大江山
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
安政二年の淡路津井港改築、同六年から文久元年にいたる同郡
阿万
(
あま
)
村の大灌漑工事、津名郡
岩屋
(
いわや
)
の築港工事など、すべてその手になった。
志士と経済
(新字新仮名)
/
服部之総
(著)
神前への
供米
(
くまい
)
、『
静
(
しず
)
の
岩屋
(
いわや
)
』二冊、それに参籠用の清潔で白い
衣裳
(
いしょう
)
なぞを用意するくらいにとどめて、半蔵は身軽にしたくした。
夜明け前:01 第一部上
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
朝の光が
梢
(
こずえ
)
から
白
(
しら
)
じらとさしていた。大きな岩があって
岩屋
(
いわや
)
らしい入口が眼についた。刀を差した人はその中へ入って往った。
神仙河野久
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
▼ もっと見る
女神は、命のあまりの乱暴さにとうとういたたまれなくおなりになって、
天
(
あめ
)
の
岩屋
(
いわや
)
という
石室
(
いしむろ
)
の中へお
隠
(
かく
)
れになりました。
古事記物語
(新字新仮名)
/
鈴木三重吉
(著)
「おまえがそれほどいさましい男だというんなら、いっしょにおれたちの
岩屋
(
いわや
)
へきて、とまってみろ。」
いさましい ちびの仕立屋さん
(新字新仮名)
/
ヤーコプ・ルートヴィッヒ・カール・グリム
、
ヴィルヘルム・カール・グリム
(著)
ここには今でも
安倍貞任
(
あべのさだとう
)
の母住めりと言い伝う。
雨
(
あめ
)
の
降
(
ふ
)
るべき夕方など、
岩屋
(
いわや
)
の
扉
(
とびら
)
を
鎖
(
とざ
)
す音聞ゆという。小国、
附馬牛
(
つくもうし
)
の人々は、安倍ヶ城の
錠
(
じょう
)
の音がする、
明日
(
あす
)
は雨ならんなどいう。
遠野物語
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
そのまた向うには、——オルガンティノは、今更のように、彼の眼を疑わずにはいられなかった。——そのまた向うには夜霧の中に、
岩屋
(
いわや
)
の戸らしい一枚岩が、どっしりと聳えているのだった。
神神の微笑
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
私
(
わたくし
)
の
岩屋
(
いわや
)
の
修行
(
しゅぎょう
)
というのは、つまり
斯
(
こ
)
うした
失敗
(
しっぱい
)
とお
叱言
(
こごと
)
の
繰
(
く
)
りかえしで、
自分
(
じぶん
)
ながらほとほと
愛想
(
あいそ
)
が
尽
(
つ
)
きる
位
(
くらい
)
でございました。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
日ごろ忘れがたい先師の言葉として、
篤胤
(
あつたね
)
の遺著『
静
(
しず
)
の
岩屋
(
いわや
)
』の中に見つけて置いたものも、その時半蔵の胸に浮かんで来た。
夜明け前:02 第一部下
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
「ではこの川についてどんどん
上
(
のぼ
)
っておいでなさい。すると川のふちに十七八の
娘
(
むすめ
)
がいますから、その子にたずねて、
鬼
(
おに
)
の
岩屋
(
いわや
)
へおいでなさい。」
大江山
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
それではいよいよ、
天安河
(
あめのやすのかわ
)
の
河上
(
かわかみ
)
の、
天
(
あめ
)
の
岩屋
(
いわや
)
におります
尾羽張神
(
おはばりのかみ
)
か、それでなければ、その神の子の
建御雷神
(
たけみかずちのかみ
)
か、二人のうちどちらかをお
遣
(
つかわ
)
しになるほかはございません。
古事記物語
(新字新仮名)
/
鈴木三重吉
(著)
しかし茨木童子などは我々の銀座を愛するように
朱雀大路
(
すざくおおじ
)
を愛する余り、時々そっと羅生門へ姿を
露
(
あら
)
わしたのではないであろうか? 酒顛童子も大江山の
岩屋
(
いわや
)
に酒ばかり飲んでいたのは確かである。
桃太郎
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
私
(
わたくし
)
の
最初
(
さいしょ
)
の
修行場
(
しゅぎょうば
)
——
岩屋
(
いわや
)
の
中
(
なか
)
での
物語
(
ものがたり
)
は
一
(
ひ
)
と
先
(
ま
)
ずこの
辺
(
へん
)
でくぎりをつけまして、これから
第
(
だい
)
二の
山
(
やま
)
の
修行場
(
しゅぎょうば
)
の
方
(
ほう
)
に
移
(
うつ
)
ることに
致
(
いた
)
しましょう。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
たまたまきこりに
会
(
あ
)
えば
道
(
みち
)
を
聞
(
き
)
き
聞
(
き
)
き、
鬼
(
おに
)
の
岩屋
(
いわや
)
のあるという
千丈
(
せんじょう
)
ガ
岳
(
たけ
)
を
一
(
ひと
)
すじに
目
(
め
)
ざして、
谷
(
たに
)
をわたり、
峰
(
みね
)
を
伝
(
つた
)
わって、
奥
(
おく
)
へ
奥
(
おく
)
へとたどって行きました。
大江山
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
先師平田篤胤の遺著『
静
(
しず
)
の
岩屋
(
いわや
)
』をあの王滝の宿で読んだ日のことは、また彼の心に帰って来た。
夜明け前:04 第二部下
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
天
(
あめ
)
の
岩屋
(
いわや
)
古事記物語
(新字新仮名)
/
鈴木三重吉
(著)
田村麻呂
(
たむらまろ
)
はこの
勢
(
いきお
)
いに
乗
(
の
)
って、
達谷
(
たっこく
)
の
窟
(
いわや
)
という
大
(
おお
)
きな
岩屋
(
いわや
)
の中にかくれている、
高丸
(
たかまる
)
の
仲間
(
なかま
)
の
悪路王
(
あくろおう
)
という
荒
(
あら
)
えびすをもついでに
攻
(
せ
)
め
殺
(
ころ
)
してしまいました。
田村将軍
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
『
静
(
しず
)
の
岩屋
(
いわや
)
』、『
西籍概論
(
さいせきがいろん
)
』の筆記録から、三百部を限りとして絶版になった『
毀誉
(
きよ
)
相半ばする書』のような
気吹
(
いぶき
)
の
舎
(
や
)
の深い消息までも、不便な山の中で手に入れているほどの熱心さだ。
夜明け前:01 第一部上
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
文字どおりの「
静
(
しず
)
の
岩屋
(
いわや
)
」だ。
夜明け前:01 第一部上
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
岩
常用漢字
小2
部首:⼭
8画
屋
常用漢字
小3
部首:⼫
9画
“岩屋”で始まる語句
岩屋島
岩屋戸