“供米”の読み方と例文
読み方割合
くまい100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
神前への供米くまい、『しず岩屋いわや』二冊、それに参籠用の清潔で白い衣裳いしょうなぞを用意するくらいにとどめて、半蔵は身軽にしたくした。
夜明け前:01 第一部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
そして供物や供米くまいを権現堂にそなえてゆくばかりでなく、人々は、荒廃した堂宇どううに、多くの天狗の額を奉納した。それは土人形のような天狗の面を形作った額面だった。
天狗 (新字新仮名) / 室生犀星(著)
(近ごろ、供米くまいのお取りたてが、余りにも、きつ過ぎるとて、下じもでは、俵のうちに、いろいろな思案でもつめこんで、供出するしかないというておる。……で、今に、俵も風に飛ぶほど、軽くなるであろうと思うて)