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尚
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ま
ふりがな文庫
“
尚
(
ま
)” の例文
何
(
ど
)
うだ、お前はこれでも
尚
(
ま
)
だ、體の強壯なのを自慢として、俺を
輕侮
(
けいぶ
)
する氣か。青い顏は、必ずしも紅い顏に
壓伏
(
あつぷく
)
されるものぢやないぞ。
青い顔
(旧字旧仮名)
/
三島霜川
(著)
心の
隅
(
すみ
)
の
何処
(
どこ
)
かに
尚
(
ま
)
だ残ってる政治的野心の
余燼
(
よじん
)
等の不平やら未練やら慚愧やら悔恨やら疑惑やらが三方四方から押寄せて来て
二葉亭四迷の一生
(新字新仮名)
/
内田魯庵
(著)
其様
(
そんな
)
ことは先生に取つて少しも珍らしく無いのだ、此頃は
尚
(
ま
)
だ
酷
(
ひど
)
い
風評
(
うはさ
)
が立つてるんだ——山木の梅子さんて
令嬢
(
かた
)
と
火の柱
(新字旧仮名)
/
木下尚江
(著)
成るほど一理屈あるテ(大)サア一理屈あると仰有る
柄
(
から
)
は貴方も
最
(
も
)
う半信半疑と云う所まで
漕
(
こぎ
)
つけました貴方が半信半疑と来れば此方の者です私しも是だけ発明した時は
尚
(
ま
)
だ半信半疑で有たのです
無惨
(新字新仮名)
/
黒岩涙香
(著)
「いや、なか/\だぞ、
尚
(
ま
)
だ。……」
魔法罎
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
▼ もっと見る
それから三十年経った今でさえ
尚
(
ま
)
だダアウィンを
覗
(
のぞ
)
かない私は今でも憶出すと面目ないが、なお更その時は消え入りたいような気持がした。
二葉亭余談
(新字新仮名)
/
内田魯庵
(著)
そこで自分は、此の螢狩に就いて一つの
談
(
はなし
)
を持ツてゐる。それは不思議な事柄として、永い間……
大人
(
おとな
)
になツても
尚
(
ま
)
だ譯の
解
(
わか
)
らぬ疑となツてゐたので。
水郷
(旧字旧仮名)
/
三島霜川
(著)
当時の学生は
尚
(
ま
)
だそういう政治運動をする考がなく、硬骨連が
各自
(
てんで
)
に思い思いに退校届を学校へ
叩
(
たた
)
きつけて飛出してしまった。
二葉亭四迷の一生
(新字新仮名)
/
内田魯庵
(著)
ふいと風が吹立ツて、林は
怯
(
おび
)
えたやうに、ザワ/\と
慄
(
ふる
)
へる……
東風
(
こち
)
とは謂へ、
尚
(
ま
)
だ雪を
嘗
(
な
)
めて來るのであるから、
冷
(
ひや
)
ツこい手で引ツぱたくやうに風早の頬に
打突
(
ぶツか
)
る。
解剖室
(旧字旧仮名)
/
三島霜川
(著)
が、
尚
(
ま
)
だ放縦な駄々ッ子的気分が
何処
(
どこ
)
かに残っていたが、第十七号以後ただの『文庫』と改題してからは世間並のただの雑誌となってしまった。
硯友社の勃興と道程:――尾崎紅葉――
(新字新仮名)
/
内田魯庵
(著)
また慾に
渇
(
かわ
)
いて
因業
(
いんごふ
)
な
世渡
(
よわたり
)
をした老婆もあツたらう、それからまた
尚
(
ま
)
だ赤子に乳房を
啣
(
ふく
)
ませたことの無い
少婦
(
をとめ
)
や胸に
瞋恚
(
しんい
)
のほむらを燃やしながら
斃
(
たふ
)
れた醜婦もあツたであらう。
解剖室
(旧字旧仮名)
/
三島霜川
(著)
遅いとは思ったが、初めて時間に気が付いて急いで座を
起
(
た
)
とうとすると、
尚
(
ま
)
だ余談が尽きないから泊って行けといいつつ、「お客様の床も持って来てくれ」と
吩咐
(
いいつ
)
けた。
二葉亭余談
(新字新仮名)
/
内田魯庵
(著)
二十
間
(
けん
)
にも
餘
(
あま
)
る
巨大
(
きよだい
)
な
建物
(
たてもの
)
は、
見
(
み
)
るから
毒々
(
どく/\
)
しい
栗色
(
くりいろ
)
のペンキで
塗
(
ぬ
)
られ、
窓
(
まど
)
は岩
疊
(
たたみ
)
な
鐵格子
(
てつがうし
)
、
其
(
それ
)
でも
尚
(
ま
)
だ
氣
(
き
)
が
濟
(
す
)
まぬと
見
(
み
)
えて、
其
(
そ
)
の
内側
(
うちがは
)
には
細
(
ほそ
)
い、
此
(
これ
)
も
鐵製
(
てつせい
)
の
網
(
あみ
)
が
張詰
(
はりつ
)
めてある。
虚弱
(旧字旧仮名)
/
三島霜川
(著)
されば風早學士は、自然哲學者として甚だ説が多い。また
研鑚
(
けんさん
)
も深い。
雖然
(
けれども
)
學士は
尚
(
ま
)
だヘッケル氏の所謂「熟せる實」とならざる故を以て其の
薀蓄
(
うんちく
)
の斷片零碎をすら世に發表せぬ。
解剖室
(旧字旧仮名)
/
三島霜川
(著)
文士ぢやの詩人ぢやの大家ぢやの云ふが女の生れ損ひぢや、
幇間
(
たいこもち
)
の成り損ひぢや、芸人の出来損ひぢや。苟くも気骨のある
丈夫
(
をとこ
)
の風上に置くもんぢやないぞ。汝も
尚
(
ま
)
だ隠居して腐つて了ふ齢ぢやなし。
貧書生
(新字旧仮名)
/
内田魯庵
(著)
主人の由三は、卅を越した年を
尚
(
ま
)
だ独身で、萬事母親に面倒を掛けてゐた。
昔の女
(旧字旧仮名)
/
三島霜川
(著)
此
(
こ
)
の
日
(
ひ
)
も
周三
(
しうざう
)
は、
畫架
(
ぐわか
)
に
向
(
むか
)
ツて、
何
(
どう
)
やらボンヤリ
考込
(
かんがへこ
)
むでゐた。モデルに
使
(
つか
)
ツてゐる
彼
(
かれ
)
の
所謂
(
いわゆる
)
『
平民
(
へいみん
)
の
娘
(
むすめ
)
』は、
小
(
こ
)
一
時間
(
じかん
)
も
前
(
まへ
)
に
歸
(
かへ
)
ツて
行
(
い
)
ツたといふに、周三は
尚
(
ま
)
だ畫架の前を
動
(
うご
)
かずに考へてゐる。
平民の娘
(旧字旧仮名)
/
三島霜川
(著)
「
俺
(
おれ
)
は
尚
(
ま
)
だ喰ひたくない。」
青い顔
(旧字旧仮名)
/
三島霜川
(著)
“尚(尚(姓))”の解説
尚(しょう)は、漢姓の一つ。
(出典:Wikipedia)
尚
常用漢字
中学
部首:⼩
8画
“尚”を含む語句
和尚
高尚
尚更
好尚
尚々
大和尚
今尚
和尚様
兵部尚書
尚武
尚書
光尚
布袋和尚
沢庵和尚
尚古
洪川和尚
尚且
尚々書
尚少
尚質
...