夏休なつやす)” の例文
かれ夏休なつやすまへから、すこ閑靜かんせい町外まちはづれへうつつて勉強べんきやうするつもりだとかつて、わざ/\この不便ふべん村同樣むらどうやう田舍ゐなか引込ひつこんだのである。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
この、あおいしというのは、ゆうちゃんが、夏休なつやすみに、とおきたのおばあさんのところへいったとき、垣根かきねのきわの、みちうえあたましていたのです。
青い石とメダル (新字新仮名) / 小川未明(著)
いざ惠林寺ゑりんじ櫻見さくらみにといふひとはあるまじ、故郷ふるさとなればこそ年々とし/″\夏休なつやすみにも、ひと箱根はこね伊香保いかほともよふしつるなか
ゆく雲 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
そして、まいねん、夏休なつやすみに、みよこの家へきものをしにくる東京とうきょう大学だいがくの先生で、いのきちもよくしっているやまもと先生に、手紙てがみをだしてくれたのだった。すると、先生からすぐに
ラクダイ横町 (新字新仮名) / 岡本良雄(著)
宗助そうすけ着流きながしのまゝ麥藁帽むぎわらばうつた友達ともだち姿すがたひさぶりながめたとき夏休なつやすまへかれかほうへに、あたらしい何物なにものかゞさらくはへられたやうがした。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
夏休なつやすみになったあるのことでありました。かれふもともりなかはいって、またいつものこしをかけてこころゆくばかりふえらそうとおもい、いえかけました。
どこで笛吹く (新字新仮名) / 小川未明(著)
今年ことし夏休なつやすみに、正雄まさおさんは、かあさんやねえさんにれられて、しま別荘べっそう避暑ひしょにまいりました。
海の少年 (新字新仮名) / 小川未明(著)
さうして、夏休なつやすまへにゐた下宿げしゆくへはまだかへらずにゐるとつた。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
きみ来年らいねんきたられていってあげよう。もう明日あしたから、ぼくのほうの学校がっこうはじまるから。きみばん東京とうきょうかえるんだろう。ほんとうに来年らいねん夏休なつやすみには、またきみもきたまえ。
海の少年 (新字新仮名) / 小川未明(著)
この夏休なつやすみに、たけちゃんが、叔父おじさんのむらへいったときのことであります。
武ちゃんと昔話 (新字新仮名) / 小川未明(著)
「おととしの夏休なつやすみだった。」と、わたくしは、こたえました。
どこかで呼ぶような (新字新仮名) / 小川未明(著)
夏休なつやすみのあいだのことでありました。
真坊と和尚さま (新字新仮名) / 小川未明(著)