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可愛
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かあゆ
ふりがな文庫
“
可愛
(
かあゆ
)” の例文
傍
(
そば
)
には
可愛
(
かあゆ
)
き
児
(
ちご
)
の
寐姿
(
ねすがた
)
みゆ。
膝
(
ひざ
)
の上には、「無情の君よ、我れを打捨て給ふか」と、殿の
御声
(
おこゑ
)
ありあり聞えて、
外面
(
そとも
)
には
良人
(
をつと
)
や
戻
(
もど
)
らん、更けたる月に霜さむし。
軒もる月
(新字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
一度も
談話
(
はなし
)
した事もなく、ただ
一寸
(
ちょいと
)
挨拶をするくらいに止まっていた、がその三人の子供が、
如何
(
いか
)
にも
可愛
(
かあゆ
)
いので、元来が
児好
(
こず
)
きの私の事だから、
早速
(
さっそく
)
御馴染
(
おなじみ
)
に
成
(
な
)
って
闥の響
(新字新仮名)
/
北村四海
(著)
姉樣
(
ねえさま
)
の
御覽
(
ごらん
)
に
入
(
い
)
れよかし、お
前
(
まへ
)
が
褒
(
ほ
)
められなば
我
(
わ
)
れとても
嬉
(
うれ
)
しき
物
(
もの
)
をと
可愛
(
かあゆ
)
く
言
(
い
)
ふに、
思
(
おも
)
ひある
身
(
み
)
一層
(
いつそう
)
たのもしく
樣々
(
さま/″\
)
に
機嫌
(
きげん
)
を
取
(
と
)
りて、
姉樣
(
ねえさま
)
も
定
(
さだ
)
めし
和歌
(
うた
)
はお
上手
(
じやうず
)
ならん
暁月夜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
因果
(
いんぐわ
)
を
含
(
ふく
)
めし
情
(
なさけ
)
の
詞
(
ことば
)
さても
六三
(
ろくさ
)
露顯
(
ろけん
)
の
曉
(
あかつき
)
は、
頸
(
くび
)
さし
延
(
の
)
べて
合掌
(
がつしやう
)
の
覺悟
(
かくご
)
なりしを、
物
(
もの
)
やはらかに
若
(
し
)
かも
御主君
(
ごしゆくん
)
が、
手
(
て
)
を
下
(
さ
)
げるぞ
六三
(
ろくさ
)
邸
(
やしき
)
を
立退
(
たちの
)
いて
呉
(
く
)
れ、
我
(
わ
)
れも
飽
(
あく
)
まで
可愛
(
かあゆ
)
き
其方
(
そち
)
に
暁月夜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
姉さんと呼ばるれば三之助は
弟
(
おとと
)
のやうに
可愛
(
かあゆ
)
く、此処へ此処へと呼んで背を
撫
(
な
)
で顔を覗いて、さぞ
父
(
とと
)
さんが病気で淋しく
愁
(
つ
)
らかろ、お正月も直きに来れば姉が何ぞ買つて上げますぞえ
大つごもり
(新字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
▼ もっと見る
姉
(
ねえ
)
さんと
呼
(
よ
)
ばるれば三
之
(
の
)
助
(
すけ
)
は
弟
(
おとゝ
)
のやうに
可愛
(
かあゆ
)
く、
此處
(
こゝ
)
へ
此處
(
こゝ
)
へと
呼
(
よ
)
んで
背
(
せ
)
を
撫
(
な
)
で
顏
(
かほ
)
を
覗
(
のぞ
)
いて、さぞ
父
(
とゝ
)
さんが
病氣
(
びやうき
)
で
淋
(
さび
)
しく
愁
(
つ
)
らかろ、お
正月
(
せうぐわつ
)
も
直
(
ぢ
)
きに
來
(
く
)
れば
姉
(
あね
)
が
何
(
なん
)
ぞ
買
(
か
)
つて
上
(
あ
)
げますぞえ
大つごもり
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
いろいろの人がちよつと好い顔を見せて
直様
(
すぐさま
)
つまらない事に成つてしまふのだ、傘屋の
先
(
せん
)
のお
老婆
(
ばあ
)
さんも能い人で有つたし、
紺屋
(
こうや
)
のお絹さんといふ縮れつ毛の人も
可愛
(
かあゆ
)
がつてくれたのだけれど
わかれ道
(新字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
其身
(
そのみ
)
もほろりとし、
可愛
(
かあゆ
)
き
事
(
こと
)
いふて
泣
(
な
)
かし
給
(
たま
)
ふな、
鎌倉
(
かまくら
)
へ
行
(
ゆ
)
きて
歸
(
かへ
)
らぬとは
誰
(
た
)
れが
言
(
い
)
ひしか、
夫
(
それ
)
こそは
嘘
(
うそ
)
にて、
遂
(
つ
)
ひ
一寸
(
ちよつと
)
あそびに
行
(
ゆ
)
き、
其
(
その
)
うちに
歸
(
かへ
)
つて
來
(
き
)
まする
程
(
ほど
)
に、おとなしう
待
(
ま
)
ちて
給
(
たま
)
はれ
暁月夜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
可
常用漢字
小5
部首:⼝
5画
愛
常用漢字
小4
部首:⼼
13画
“可愛”で始まる語句
可愛想
可愛相
可愛気
可愛御堂
可愛児
可愛好
可愛嶽
可愛いお方