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半靴
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はんぐつ
ふりがな文庫
“
半靴
(
はんぐつ
)” の例文
とくに念を入れた
服装
(
みなり
)
をしていて、フランネルの服、派手な手袋、白の
半靴
(
はんぐつ
)
、薄青の
襟飾
(
えりかざり
)
を
結
(
ゆわ
)
えていた。手には小さな
鞭
(
むち
)
をもっていた。
ジャン・クリストフ:04 第二巻 朝
(新字新仮名)
/
ロマン・ロラン
(著)
結わえてるリボン、手袋、
袖口
(
そでぐち
)
、
半靴
(
はんぐつ
)
、すべて彼女の身につけてるものを、彼は自分の持ってる神聖な物のように、うちながめ大事にしていた。
レ・ミゼラブル:07 第四部 叙情詩と叙事詩 プリューメ街の恋歌とサン・ドゥニ街の戦歌
(新字新仮名)
/
ヴィクトル・ユゴー
(著)
変てこなねずみいろのだぶだぶの上着を着て、白い半ずぼんをはいて、それに赤い
革
(
かわ
)
の
半靴
(
はんぐつ
)
をはいていたのです。
風の又三郎
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
愛
(
あい
)
ちやんは
何
(
なに
)
が
何
(
なん
)
だか
薩張
(
さつぱり
)
道理
(
わけ
)
が
解
(
わか
)
らず、『
長靴
(
ながぐつ
)
にもなれは
半靴
(
はんぐつ
)
にもなる!』と
不審
(
いぶか
)
しげな
調子
(
てうし
)
で
繰返
(
くりかへ
)
しました。
愛ちやんの夢物語
(旧字旧仮名)
/
ルイス・キャロル
(著)
ト
半靴
(
はんぐつ
)
の
先
(
さき
)
を
反
(
そ
)
らした、
母親
(
はゝおや
)
の
白
(
しろ
)
い
足
(
あし
)
が
卓子掛
(
ていぶるかけ
)
と
絨氈
(
じうたん
)
の
間
(
あひだ
)
で
動
(
うご
)
いた。
窓
(
まど
)
の
外
(
そと
)
は
雪
(
ゆき
)
が
其
(
そ
)
の
光
(
ひかり
)
を
撫
(
な
)
でゝ、さら/\
音
(
おと
)
が
為
(
し
)
さうに、
月
(
つき
)
が
有
(
あ
)
つて、
植込
(
うゑこみ
)
の
梢
(
こずえ
)
がちら/\
黒
(
くろ
)
い。
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
▼ もっと見る
一歩二歩
(
ひとあしふたあし
)
とだんだん路地の中へ進み入ると、
忽
(
たちま
)
ち雨だれか何かの
泥濘
(
ぬかるみ
)
へぐっすり片足を踏み込み、驚いて立戻り、魚屋の
軒燈
(
けんとう
)
をたよりに
半靴
(
はんぐつ
)
のどろを
砂利
(
じゃり
)
と
溝板
(
どぶいた
)
へなすりつけている。
つゆのあとさき
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
もと
富家
(
ふか
)
に
人
(
ひと
)
となりて
柔弱
(
にうじやく
)
にのみ
育
(
そだ
)
ちし
身
(
み
)
は
是
(
こ
)
れと
覺
(
おぼ
)
えし
藝
(
げい
)
もなく
手
(
て
)
に
十露盤
(
そろばん
)
は
取
(
と
)
りならへど
物
(
もの
)
に
當
(
あた
)
りし
事
(
こと
)
なければ
時
(
とき
)
の
用
(
よう
)
には
立
(
た
)
ちもせず
坐
(
ざ
)
して
喰
(
くら
)
へば
空
(
むな
)
しくなる
山高帽子
(
やまたかばうし
)
半靴
(
はんぐつ
)
と
明日
(
きのふ
)
かざりし
身
(
み
)
の
廻
(
まは
)
りも
一
(
ひと
)
つ
賣
(
う
)
り
二
(
ふた
)
つ
賣
(
う
)
りはては
晦日
(
みそか
)
の
勘定
(
かんぢやう
)
さへ
胸
(
むね
)
につかふる
程
(
ほど
)
にもなりぬ。
別れ霜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
彼女はすぐに、帽子や長衣や肩衣や
半靴
(
はんぐつ
)
や
袖口
(
そでぐち
)
やまた自分に似合う布地や色などに関するあらゆる知識を得た。
レ・ミゼラブル:07 第四部 叙情詩と叙事詩 プリューメ街の恋歌とサン・ドゥニ街の戦歌
(新字新仮名)
/
ヴィクトル・ユゴー
(著)
『
海底
(
かいてい
)
の
長靴
(
ながぐつ
)
と
半靴
(
はんぐつ
)
は』とグリフォンが
重々
(
おも/\
)
しい
聲
(
こゑ
)
で
續
(
つゞ
)
けて、『
胡粉
(
ごふん
)
を
着
(
つ
)
けてる。
何
(
ど
)
うだ、
解
(
わか
)
つたらう』
愛ちやんの夢物語
(旧字旧仮名)
/
ルイス・キャロル
(著)
その
妙
(
たえ
)
なる顔は紫ビロードの帽子に縁取られ、その身体は
黒繻子
(
くろじゅす
)
の
外套
(
がいとう
)
の下に隠されていた。長い上衣の下からは絹の
半靴
(
はんぐつ
)
にしめられた小さな足が少し見えていた。
レ・ミゼラブル:06 第三部 マリユス
(新字新仮名)
/
ヴィクトル・ユゴー
(著)
家の娘どもでさえ
跣足
(
はだし
)
のままで長衣もない始末じゃないかね。それに、
繻子
(
しゅす
)
の
外套
(
がいとう
)
、ビロードの帽子、
半靴
(
はんぐつ
)
、それからいろいろなもの、身につけてるものばかりでも二百フランの上になるよ。
レ・ミゼラブル:06 第三部 マリユス
(新字新仮名)
/
ヴィクトル・ユゴー
(著)
“半靴”の意味
《名詞》
公家の略装の革製の靴。騎乗の際に使用される靴。
足首までの洋風の靴。
(出典:Wiktionary)
半
常用漢字
小2
部首:⼗
5画
靴
常用漢字
中学
部首:⾰
13画
“半”で始まる語句
半
半分
半刻
半纏
半襟
半纒
半身
半年
半切
半歳