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出雲
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いづも
ふりがな文庫
“
出雲
(
いづも
)” の例文
私達は
出雲
(
いづも
)
地方までゆかないうちに、ずつと大昔からの言傳へが、こんなところにも殘つてゐるのかと、先づそのことに驚かさる。
山陰土産
(旧字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
ここに
出雲
(
いづも
)
の
國
(
くに
)
の
造
(
みやつこ
)
の祖、名は
岐比佐都美
(
きひさつみ
)
、青葉の山を
餝
(
かざ
)
りて、その河下に立てて、
大御食
(
おほみあへ
)
獻らむとする時に、その御子詔りたまはく
古事記:02 校註 古事記
(その他)
/
太安万侶
、
稗田阿礼
(著)
これは
管
(
くだ
)
の
形
(
かたち
)
をした
筒形
(
つゝがた
)
の
玉
(
たま
)
でありまして、その
長
(
なが
)
さは
一寸前後
(
いつすんぜんご
)
のものが
普通
(
ふつう
)
です。
石
(
いし
)
はみな
出雲
(
いづも
)
から
出
(
で
)
る
碧玉
(
へきぎよく
)
で
造
(
つく
)
つてあります。
博物館
(旧字旧仮名)
/
浜田青陵
(著)
「家ゆ出でて三年がほどに」、「
痛足
(
あなし
)
の川ゆ行く水の」、「野坂の浦ゆ船出して」、「山の
際
(
ま
)
ゆ
出雲
(
いづも
)
の児ら」等の用例がある。
万葉秀歌
(新字新仮名)
/
斎藤茂吉
(著)
由緒がきによれば、祭神は大国魂の神、天孫降臨に際し国土を
瓊瓊杵尊
(
ににぎのみこと
)
に献つて
出雲
(
いづも
)
の
杵築
(
きづき
)
の大社に鎮座したまふたことは世人の知るところである。
府中のけやき
(新字旧仮名)
/
中勘助
(著)
▼ もっと見る
足名椎は彼等夫婦の為に、
出雲
(
いづも
)
の須賀へ
八広殿
(
やひろどの
)
を建てた。宮は
千木
(
ちぎ
)
が
天雲
(
あまぐも
)
に隠れる程大きな建築であつた。
老いたる素戔嗚尊
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
滅多
(
めつた
)
に外へ出る折もなく、町内の錢湯や、髮結ひ、きまつた道順の
稽古事
(
けいこごと
)
、年に精々一度の芝居遊山が、人樣に顏を見られる機會で、
出雲
(
いづも
)
の神樣が、この折を狙つて
銭形平次捕物控:331 花嫁の幻想
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
ことに
出雲
(
いづも
)
に
關係
(
かんけい
)
深
(
ふか
)
い、
名高
(
なだか
)
い
方
(
かた
)
のお
作
(
さく
)
だ、と
信
(
しん
)
じられたものに
違
(
ちが
)
ひはなからう、と
考
(
かんが
)
へてゐます。
歌の話
(旧字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
(床の間の畫像をみかへる)門左衞門先生が御在世の時は勿論、又そのあとを受け繼いで
出雲
(
いづも
)
や
松洛
(
しようらく
)
が「
忠臣藏
(
ちゆうしんぐら
)
」や「
菅原
(
すがはら
)
」をかいた頃は、操りは繁昌の絶頂であつた。
近松半二の死
(旧字旧仮名)
/
岡本綺堂
(著)
品に
先
(
さきだ
)
つて綱宗に仕へた初子は、其
世系
(
せいけい
)
が立派である。六孫王
経基
(
つねもと
)
の四子
陸奥守満快
(
むつのかみまんくわい
)
の八世の孫飯島三郎
広忠
(
ひろたゞ
)
が
出雲
(
いづも
)
の三沢を領して、其曾孫が三沢六郎
為長
(
ためなが
)
と
名告
(
なの
)
つた。
椙原品
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
故
(
もと
)
二二
出雲
(
いづも
)
の国松江の
郷
(
さと
)
に
生長
(
ひととな
)
りて、
赤穴宗右衛門
(
あかな(そうゑもん)
)
といふ者なるが、わづかに
二三
兵書
(
へいしよ
)
の
旨
(
むね
)
を
察
(
あきら
)
めしによりて、
二四
富田
(
とみた
)
の城主
二五
塩冶掃部介
(
えんやかもんのすけ
)
、吾を師として物
学
(
まな
)
び給ひしに
雨月物語:02 現代語訳 雨月物語
(新字新仮名)
/
上田秋成
(著)
これを本朝弓道の中祖、斯界の人々仰がぬ者なく、日置流より出て
吉田
(
よしだ
)
流あり、
竹林
(
ちくりん
)
派、
雪荷
(
せっか
)
派、
出雲
(
いづも
)
派あり、下って
左近右衛門
(
さこんえもん
)
派あり、
大蔵
(
おおくら
)
派、
印西
(
いんざい
)
派、ことごとく日置流より出て居るという。
弓道中祖伝
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
出雲
(
いづも
)
の墓11・1(夕)
茶話:02 大正五(一九一六)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
かれ
出雲
(
いづも
)
に到りまして、
大神
(
おほかみ
)
を拜み
訖
(
を
)
へて、還り上ります時に、
肥
(
ひ
)
の河
一八
の中に
黒樔
(
くろす
)
の橋
一九
を作り、假宮を仕へ
奉
(
まつ
)
りて、
坐
(
ま
)
さしめき。
古事記:02 校註 古事記
(その他)
/
太安万侶
、
稗田阿礼
(著)
出雲
(
いづも
)
の
國
(
くに
)
あたりから
出
(
で
)
る
碧玉
(
へきぎよく
)
といふ
青黒
(
あをぐろ
)
い
石
(
いし
)
が
用
(
もち
)
ひられ、さらに
後
(
のち
)
になると、
赤
(
あか
)
い
瑪瑙
(
めのう
)
が
普通
(
ふつう
)
に
使
(
つか
)
はれるようになりました。
博物館
(旧字旧仮名)
/
浜田青陵
(著)
また
出雲娘子
(
いずものおとめ
)
を吉野に火葬した時にも、「山の際ゆ
出雲
(
いづも
)
の児等は霧なれや吉野の山の
嶺
(
みね
)
に
棚引
(
たなび
)
く」(同・四二九)とも詠んでいるので明かである。
万葉秀歌
(新字新仮名)
/
斎藤茂吉
(著)
人民
(
じんみん
)
の
家
(
いへ
)
などはたいていやはり
昔
(
むかし
)
のまゝの
形
(
かたち
)
に
造
(
つく
)
られたと
思
(
おも
)
はれますし、ことに
伊勢大神宮
(
いせだいじんぐう
)
や
出雲
(
いづも
)
の
大社
(
たいしや
)
のような
神社
(
じんじや
)
は
博物館
(旧字旧仮名)
/
浜田青陵
(著)
「いづれの神の御心ぞ」と求むるに、ここに
祟
(
たた
)
りたまふは、
出雲
(
いづも
)
の大神
七
の御心なり。
古事記:02 校註 古事記
(その他)
/
太安万侶
、
稗田阿礼
(著)
八雲
(
やくも
)
さす
出雲
(
いづも
)
の
子等
(
こら
)
が
黒髪
(
くろかみ
)
は
吉野
(
よしぬ
)
の
川
(
かは
)
の
奥
(
おき
)
になづさふ 〔巻三・四三〇〕 柿本人麿
万葉秀歌
(新字新仮名)
/
斎藤茂吉
(著)
雲
(
くも
)
の
叢
(
むらが
)
り立つ
出雲
(
いづも
)
のタケルが腰にした大刀は
古事記:03 現代語訳 古事記
(旧字新仮名)
/
太安万侶
、
稗田阿礼
(著)
“出雲”の意味
《固有名詞》
出雲(いずも)
旧国名。山陰道に位置する。出雲国。現在の島根県東部に相当。
(地名)島根県出雲市。
(出典:Wiktionary)
“出雲”の解説
出雲(いずも)は、かつての令制国の出雲国にあたる地域。現在の島根県東部にあたり、雲州(うんしゅう)とも呼ばれる。
出雲(いずも)という地名は、「八雲立つ出雲」と言われるように、美しく雲が湧き出る様子から名付けられたというのが一般的である。
(出典:Wikipedia)
出
常用漢字
小1
部首:⼐
5画
雲
常用漢字
小2
部首:⾬
12画
“出雲”で始まる語句
出雲国
出雲守
出雲路
出雲崎
出雲建
出雲屋
出雲町
出雲焼
出雲娘子
出雲宿禰