“こうじつ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
口実57.9%
紅日10.5%
口實7.9%
後日5.3%
光実2.6%
功實2.6%
好日2.6%
曠日2.6%
狎昵2.6%
皎日2.6%
荒日2.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
しか丁度ちやうど日曜日にあたつて夜学校やがくかう口実こうじつにも出来できないところから夕飯ゆふめしすますがいなやまだの落ちぬうちふいとうちを出てしまつた。
すみだ川 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
「焔ハ紅日こうじつニ隨ツテ遠ク、煙ハ暮雲ヲツテ飛ブ」
岷山の隠士 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
また金絲雀かなりやふるごゑで、『おかへりよ、みンな!もう時分じぶんぢやないか!』と其子供等そのこどもらびました。種々いろ/\口實こうじつまうけて、みンのこらず立去たちさつたあとには、たツあいちやん一人ひとりになつてしまひました。
愛ちやんの夢物語 (旧字旧仮名) / ルイス・キャロル(著)
これをさらつてつたといふほう適當てきとうなことが後日こうじついたつて氣附きづかれた。
地震の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)
供には、生信房しょうしんぼう西仏さいぶつと——また、新しく弟子となった佐々木光実こうじつ釈了智しゃくりょうちの兄弟。
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
兄の盛綱は、そのまえに、光実こうじつという名を授けられていた。
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
かへつて(四八)浮淫ふいんげて・これ(四九)功實こうじつうへくはふるをうれへ、以爲おもへらく、(五〇)儒者じゆしやぶんもつはふみだし、しかうして(五一)侠者けふしやもつきんをかす。
これ好日こうじつ日あたたかに風さむし
六百句 (新字新仮名) / 高浜虚子(著)
既に十有余日山中なる塩湖と云へる市府に淹留えんりゅう、空しく曠日こうじついま華盛頓ワシントン府に達するあたはず……現今英米両国の間に起りたる“アラバマ”一条すこぶる困難の事情に至り
黒田清隆の方針 (新字新仮名) / 服部之総(著)
女の言葉遣いはその態度と共に、わたくしの商売が世間を憚るものと推定せられてから、狎昵こうじつさかいを越えてむしろ放濫ほうらんに走る嫌いがあった。
濹東綺譚 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
仰いで皎日こうじつて、目ことごとげんして後、赤豆せきとう黒豆こくとうを暗室中にいて之をべんじ、又五色のいとを窓外に懸け、月に映じてその色を別ってあやまつこと無く、しかして後に人を相す。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
しかも大風搏浪はくろう荒日こうじつでも、諸船の動揺は至って少なく、また軍務は平易に運び、兵気は軽快に働けますから、自然、病に臥すものはなくなりましょう
三国志:07 赤壁の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)