“おしだし”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
口実33.3%
押出33.3%
風采33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そっちはそれでよいとして、さて肝心かなめのお豊姫の一条だが、とにかく武男さんの火の手が少ししずまってから、食糧つきの行儀見習いとでもいう口実おしだしで、無理に押しかけるだな。
小説 不如帰  (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)
ひいでた、しかし暗い眉、輝やかしく深くて、探るやうな光を持つ、しかし決してやさしくはない眼、背の高い押出おしだしのいゝ彼の姿。そして彼の妻としての私を想つてみた。
流石さすが代議士の候補者と名乗る丈あつて、風采おしだしは堂々とした立派なもの。権勢と奢侈とでゑたやうな其姿の中には、何処どことなくう沈んだところもあつて、時々盗むやうに是方こちらを振返つて見た。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)