“とりなり”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
風采82.6%
挙止4.3%
軆度4.3%
酉也4.3%
風姿4.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
白足袋のつまはずれも、きりりと小股こまたの締った風采とりなり、このあたりにはついぞ見掛けぬ、路地に柳の緑を投げて、水を打ったる下町風。
式部小路 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
挙止とりなりきゃんにして、人をおそれざる気色けしきは、世磨よずれ、場慣れて、一条縄ひとすじなわつなぐべからざる魂を表わせり。
義血侠血 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
こはそもいかに! 賊はあらくれたる大のおのこにはあらで、軆度とりなり優しき女子おんなならんとは、渠は今その正体を見て、くみしやすしと思えば
義血侠血 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
二の酉也とりなり上天気也じやうてんきなり大当おほあたなりと人の語りくがきこ申候まうしそろ
もゝはがき (新字旧仮名) / 斎藤緑雨(著)
百草の花のとじめと律義りちぎにも衆芳におくれて折角咲いた黄菊白菊を、何でも御座れに寄集めて小児騙欺こどもだまし木偶でく衣裳べべ、洗張りにのりが過ぎてか何処へ触ッてもゴソゴソとしてギゴチ無さそうな風姿とりなり
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)