“おしだ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
押出64.7%
推出29.4%
5.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
度を失った荒くれ共、帽子だ拳銃ピストルだと騒ぎながら表へ押出おしだそうとした、その時、倉庫の入口へふいに現われて
黒襟飾組の魔手 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
夫人は端然として傍目わきめも振らず、侍女こしもと二人は顔見合せ、吐息といきと共に推出おしだす一言、「おお危い。」
貧民倶楽部 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
地には落さじとやうにあわふためき、油紙もて承けんとる、その利腕ききうでをやにはにとらへて直行は格子こうしの外へおしださんと為たり。彼はおされながら格子にすがりて差理無理しやりむり争ひ
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)