“きや”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
木遣33.3%
気病16.7%
着痩16.7%
木屋11.1%
5.6%
5.6%
氣病5.6%
5.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
氏子中の町々を興奮の坩堝るつぼにし、名物の十一本の山車だしが、人波を掻きわけて、警固の金棒の音、木遣きやりの声、金屏風の反映する中をねり歩いたのです。
それかられがたゝりはしないか/\といふ気病きやみで、いまいふ神経病しんけいびやうとかなんとかふのだらうが、二代目はそれを気病きやみにしてつひちがつた。
塩原多助旅日記 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)
彼女が小柄だったことは前に書いたが体は着痩きやせのする方で裸体らたいの時は肉づきが思いのほか豊かに色がけるほど白く幾つになってもはだに若々しいつやがあった平素魚鳥の料理を
春琴抄 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
隣屋となりこのへんむねならぶる木屋きや大家たいけで、のきひさし屋根やねうへまで、ひし木材もくざい積揃つみそろへた、眞中まんなかけて、空高そらだか長方形ちやうはうけい透間すきまからおよそ三十でふけようといふみせ片端かたはしえる、木材もくざいかげになつて
三尺角 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
くりかへむかしのゆかりもてがたく、ひきつヾいて行通ゆきかひしけるが、るにもくにも可愛想かあいさうなりのどくなり、これがしもおきやむすめびかへりなどならばらぬことといはヾかどほかをも
経つくゑ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
ぬすみ取んと彼曲者かのくせものは半四郎が寢たる夜着よぎわきより徐々そろ/\と腹のあたりへ手を差入さしいれければ後藤は目をさましはてきやつめが來りしぞと狸寢入たぬきねいりをしてひそかにそばの夜具を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
みながそれをると、子安貝こやすがひではなくてつばめ古糞ふるくそでありました。中納言ちゆうなごんはそれきりこしたず、氣病きやみもくははつてんでしまひました。
竹取物語 (旧字旧仮名) / 和田万吉(著)
双方忍耐仕交がまんしあふとして忍耐の出来ぬ訳はない筈、何もわざ/\骨を折つて汝が馬鹿になつて仕舞ひ、幾日の心配を煙ときやし天晴な手腕うでを寝せ殺しにするにも当らない、なう十兵衞
五重塔 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)