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着痩
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きや
ふりがな文庫
“
着痩
(
きや
)” の例文
十九ばかりの品のあるお嬢さんが、しっとり寂しいほど、
着痩
(
きや
)
せのした、
縞
(
しま
)
お召に、ゆうぜんの
襲着
(
かさねぎ
)
して、
藍地
(
あいじ
)
糸錦の丸帯。
薄紅梅
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
彼女が小柄だったことは前に書いたが体は
着痩
(
きや
)
せのする方で
裸体
(
らたい
)
の時は肉づきが思いの
外
(
ほか
)
豊かに色が
抜
(
ぬ
)
けるほど白く幾つになっても
肌
(
はだ
)
に若々しいつやがあった平素魚鳥の料理を
春琴抄
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
さも
旅疲
(
たびづかれ
)
の
状
(
さま
)
見えて、
鼠地
(
ねずみじ
)
の縮緬に、麻の葉
鹿
(
か
)
の子の下着の端、
媚
(
なまめ
)
かしきまで
膝
(
ひざ
)
を
斜
(
ななめ
)
に、
三枚襲
(
さんまいがさね
)
で
着痩
(
きや
)
せのした、
撫肩
(
なでがた
)
の右を落して、前なる
桐火桶
(
きりひおけ
)
の縁に、
引
(
ひき
)
つけた
火箸
(
ひばし
)
に手をかけ
伊勢之巻
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
着
常用漢字
小3
部首:⽬
12画
痩
常用漢字
中学
部首:⽧
12画
“着”で始まる語句
着
着物
着換
着更
着替
着衣
着流
着附
着手
着座